2020年2月26日 (水)

金水の主要業績リスト

金水の主要な業績のリストをまとめる機会がありましたので、挙げておきます。

 

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2018年10月22日 (月)

日本語・意味・統語論参考文献 (2018)

国文法について
  • 金水敏 (1997)「国文法」益岡隆志・仁田義雄・郡司隆男・金水敏 『文法』岩波講座 言語の科学, 5, pp. 119-157, 岩波書店.
日本語記述文法
  • 奥津敬一郎(1978)『「ボクハ ウナギダ」の文法:ダとノ』くろしお出版.
  • 金水敏 (2015) 「第5章 日本語の文とその構造」月本雅幸(編)『日本語概説』pp. 64-80, 放送大学教育振興会.
  • 金水 敏(2015)「「変項名詞句」の意味解釈について」『日中言語研究』8:22-32.
  • 金水 敏(2016)「「ウナギ文」再び:日英語の違いに着目して」福田嘉一郎・立石始(編)『名詞類の文法』pp. 203-214,くろしお出版.
  • 久野 暲 (1973) 『日本文法研究』大修館書店.
  • 田窪行則 (1987)「統語構造と文脈情報」『日本語学』6(5): 37-48.
  • 田窪行則 (2010) 『日本語の構造:推論と知識管理』くろしお出版.
  • 角田太作(2012)「人魚構文と名詞の文法化」『国語研プロジェクトレビュー』7: 3–11.
  • 西山佑司 (2003) 『日本語名詞句の意味論と語用論: 指示的名詞句と非指示的名詞句』ひつじ書房.
  • 寺村秀夫 (1982) 『日本語のシンタクスと意味』第1巻, くろしお出版.
  • 益岡隆史・田窪行則 (1992) 『基礎日本語文法』くろしお出版.
  • 三上章 (1960) 『象は鼻が長い』くろしお出版.
  • 南不二男 (1998) 『現代日本語の構造』大修館書店.
生成文法
  • 上山あゆみ (2015) 『統語意味論』名古屋大学出版会.
  • 上山あゆみ (2000) 「日本語から見える「文法」の姿」『日本語学』 4月臨時増刊号 (vol.19), , pp.169-181, 明治書院.
  • 北川善久・上山あゆみ (2004) 『生成文法の考え方』原口庄輔, 中島平三, 中村捷, 川上誓作(編), 英語学モノグラフシリーズ, 2, 研究社.
  • 金水 敏 (2000) 「文法性判断とステレオグラム」『日本語学』19-5(四月臨時増刊号, pp. 8-13, 明治書院.
  • 金水 敏 (2017) 「文法研究におけるデータについて−文法研究は経験科学たりうるか−(特集:文法性判断に基づく研究の可能性)」日本語文法学会(編)『日本語文法』17-2, くろしお出版.
  • 郡司隆男 (2002)『単語と文の構造』現代言語学入門, 3, 岩波書店.
  • Chomsky, Noam (1995) The Minimalist Program, MIT Press, Cambridge. MA.
  • Hoji, Hajime (2015) Language Faculty Science, Cambridge University Press, Cambridge.
意味論
  • 井元秀剛 (1995) 「役割・値概念による名詞句の統一的解釈の試み」『言語文化研究』第21号,pp.97-116. 大阪大学.
  • 井元秀剛 (2004)「スペースと名詞句解釈」言語文化共同研究プロジェクト2003『言語における時空をめぐってII』pp. 1-12. 大阪大学言語文化部・大阪大学大学院言語文化研究科.
  • 井元秀剛 (2006)「コピュラ文をめぐる名詞句の意味論と語用論」『シュンポシオン 高岡幸一教授退職記 念論文集』pp. 13-22, 朝日出版社.
  • 金水敏・今仁生美 (2000) 『意味と文脈』現代言語学入門, 4, 岩波書店.
  • 郡司隆男(2015)「日本語のコピュラ文の形式意味論的分析」『Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin : トークス』18: 13-24, 神戸松蔭女子学院大学.
  • Montague, R. (1973) "The proper treatment of quantification in ordinary English," Hinikka, J., Moravcsic, J. & Suppes, P. (eds.) Approaches to Natural Language, pp. 221-242.

2018年1月26日 (金)

大阪大学大学院文学研究科・博士論文(国語学)公開審査会のお知らせ

以下の日程で博士学位申請論文の公開審査会を行います。
どなたでも参加できます。

2018年1月31日(水)於 大阪大学会館セミナー室1
10:30〜12:00
中野直樹『「字鏡」諸本の基礎的研究』
 主査:岡島昭浩 副査:金水敏 岸本恵実
15:00〜16:30
文 雪『役割語の翻訳手法』
 主査:金水敏 副査:岡島昭浩 岸本恵実 浅見洋二

2018年2月9日(金) 於 豊中キャンパス・文法経本館 461講義室
 ※会場は、アクセスマップ4番の建物の4

13:30〜15:00
河野光将『近世忌テニヲハ論の研究』
 主査:岡島昭浩 副査:金水敏 岸本恵実
15:10〜16:40
ダニエル・小林ベター
『明治時代の日本語における文字・表記の画一化について』
 主査:岡島昭浩 副査:金水敏 岸本恵実 矢田勉

2018年1月25日 (木)

W. M. ヤコブセン先生講演会+研究会(第3回)

  ハーバード大学からW. M. ヤコブセン先生をお招きし、日本語学・日本語教育学の講演会と研究会を開催します。どなたでも参加できます。事前登録等不要です。

日時:2018年2月16日(月)14:30〜17:00

場所:大阪大学箕面キャンパス  日本語日本文化教育センター棟1階CJLCホール

   (この記事最下段のアクセスマップ参照)

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プログラム

研究発表:

高谷由貴〔大阪大学大学院文学研究科・文化表現論専攻 国語学専門分野D2〕

「即時性を持つ引用由来の接続表現について」

講演:

W. M. ヤコブセン〔ハーバード大学〕

「日本語教育のための言語研究とは? −「目に見えない」言語構造の習得を中心に−」

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連絡先:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科)

    kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp

※このプログラムは、平成29年度大阪大学国際共同研究促進プログラム(短期人件費支援)に基づいて行われるものです。

○アクセスマップ

Photo

2017年12月28日 (木)

W. M. ヤコブセン先生を囲む研究会(第4回)

  ハーバード大学からW. M. ヤコブセン先生をお招きし、日本語学・日本語教育学の研究会を開催します。どなたでも参加できます。事前登録等不要です。

日時:2018年 2月26日(月)14:30〜17:30

場所:大阪大学豊中キャンパス 芸術研究棟1F 芸3講義室

   (この記事最下段のアクセスマップ参照)

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プログラム

発表1:

榎原実香〔言語文化研究科D2〕

「日本語学習者の使用にみる「も」の統語的な特徴」

発表2:

黒木邦彦〔神戸松蔭女子学院大学〕

Syllabic Restrictions on the Non-nasal Coda Phoneme Q in Japanese (日本語による発表)

発表3:

張 麟声〔大阪府立大学〕

「「孤立、膠着、屈折、抱合、複統合」の相互関係と形態論的体系―言語の類型的特徴研究をすすめるために―」

コメンテーター:

W. M. ヤコブセン(ハーバード大学)

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連絡先:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科)

    kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp

※このプログラムは、平成29年度大阪大学国際共同研究促進プログラム(短期人件費支援)に基づいて行われるものです。

○アクセスマップ

Photo

2017年12月14日 (木)

W. M. ヤコブセン先生を囲む研究会(第1回)

 

1 ハーバード大学からW. M. ヤコブセン先生をお招きし、日本語学・日本語教育学の研究会を開催します。どなたでも参加できます。事前登録等不要です。

日時:2017年12月18日(月)15:00〜17:00

場所:大阪大学豊中キャンパス・文法経講義棟1階・文13教室

アクセスマップ6番の建物)

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プログラム

発表1:

  Prokopeva Mariia(プロコピエヴァ・マリア)〔大阪大学言語文化研究科日本語・日本文化専攻〕

"Complaint as a speech act in conversational analysis: A contrastive study of Japanese and Russian"

(談話分析の視点から見た不満表明:日本語とロシア語の対照研究)〔英語発表〕

 ※要旨が本項末尾にあります。

発表2:

金水 敏〔大阪大学文学研究科〕

「定延利之氏のキャラクタ理論から見た日本語語彙の分析と日本語教育への応用」

コメンテーター:

W. M. ヤコブセン(ハーバード大学)

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連絡先:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科)

    kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp

※このプログラムは、平成29年度大阪大学国際共同研究促進プログラム(短期人件費支援)に基づいて行われるものです。

〔要旨〕

「談話分析の視点から見た不満表明-日本語とロシア語の対照研究-」

 近年、不満表明という言語行動を対象とした研究が活発になってきている。特に、ポライトネスの視点からの不満表明について論じられることが多い。中間言語語用論における不満表明は、依頼、謝罪、ほめ、感謝等の言語行動と同様に、様々な言語で対照研究がなされている。 先行研究では、不満表明ストラテジー使用の特徴や、異同(Olshtain &Weinbach 1993,Trosborg1994,Laforest 2002,他)、また外国語学習者の母語からの負の転移(Olshtain & Weinbach1993,初鹿野他1996,藤森1997,李2004,他)などが対象となっている。

  Brown & Levinson(1978)のポライトネス理論によると、不満表明は、他の発話行為と異なり、相手のポジティブフェイスを脅かす行為であるという。それは、不満を表明することにより、相手のフェイスを脅かす可能性や、人間関係の構築・保持にネガティブな影響を及ぼす恐れがあるためである。それゆえ、不満表明は、特に異文化コミュニケーションや外国語教育等の分野において、注目を集めている。またLaforest(2002)は、依頼や謝罪は形式が特定されているのに対し、“Complaint”は、FTA(相手のポジティブフェイスを脅かす行為)を引き起こしうる批判や叱責、非難、侮辱などの発話行為と同様、典型的な形式が特定されていないという。それゆえ、“Complaint”の定義を論理的に記述することは容易ではなく、文脈によっては、批判、叱責、非難、侮辱などの発話行為を区別することも困難な場合があると指摘している。 本発表では、会話分析の視点から、主に日本語とロシア語の母語話者の会話に現れた隣接ペア(不満表明とその返答)の特徴や相違点について述べる。なお、分析データは、予備調査で得られたものを使用している。

 予備調査は平成29年8月から9月にかけて行った。協力者は、近畿地方に在住している20代の日本語母語話者(以下JNS)と、同地方に留学中の20代~30代のロシア語母語話者(以下RNS)である。JNSは大学院の女子学生(1組)と男子学生(1組)で、RNSは大学学部と大学院の女子学生(2組)である。調査の結果、それぞれ以下のような特徴や相違点が確認された。 JNSとRNSの会話は、共に謝罪から開始されている。ただし、謝罪の発話数は、JNSの方がRNSより多いことが分かった。 JNSの会話では、相手が表明した不満に対して、その返答には謝罪のみが見られた。一方RNSは、謝罪以外に、他の発話が現れているのが特徴的であった。 RNSの会話では、笑いの出現数が多く、それに対してJNSでは、笑いの出現が一例しか見られなかった。

2016年9月12日 (月)

三中信宏氏特別講演「分けると繋げる:分類と系統のダイアグラム世界を眺める」

下記のような講演イベントを行います。言語学でも、分類・系統論は大変重要な研究メソッドとして確立されています。この講演を通じて、分類・系統論への考察を深めたいと思います。

Photo
進化生物学の第一線で活躍する研究者でありながら、一般読者向けの『分類思考の世界』『系統樹思考の世界』(いずれも講談社現代新書)や『系統樹曼荼羅』(NTT出版)などの著書で文理にまたがるパワフルな活動を続けている三中信宏さんを講師に迎え、分類とは何か、系統樹とは何か、という根源的な問いを巡ってお話を伺い、ご参加の皆様と議論を深めます。
日時:2016年10月21日(金)17:30〜19:00
場所:大阪大学豊中キャンパス・文法経済学本館2階大会議室
 下記リンクのキャンパスマップ 4番の建物です。
講師:三中信宏さん   
    (農研機構農業環境変動研究センター・ユニット長/
     東京大学農学生命科学研究科・教授)
主催:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科長)
協力 大阪大学大学院文学研究科/大阪大学大学院理学研究科
参加方法:どなたでも参加していただけます。事前登録不要。
連絡先:金水 敏 (kinsui at let.osaka-u.ac.jp)

2016年8月28日 (日)

上山あゆみさんに『統語意味論』の手ほどきをしてもらう会(待ってました応用編)

統語論、意味論に関するイベントのお知らせです。6月に引き続き、『統語意味論』の著者である上山あゆみさんが、ご自身の理論について分かりやすく解説して下さいます。今回はお二人の若手研究者の発表を交えて、理論への理解をより深めていきます。どなたでも参加自由です。

上山さんより、今回の企画について説明文をいただきました。

 今回は、「応用編」として実際に統語意味論を使ってどのような分析ができるかをご紹介したいと思っています。

 特に注目したいのは、明らかに sister  関係ではないと思われる表現の間で、ある種の意味関係が構成されている場合についてです。従来の意味合成の理論だと、意味関係の合成は、原則的に、Merge  する表現間で起こる必要があり、このような現象をうまく扱えません。ときには、Merge  する相手と意味合成をする相手とをずらすための工夫が必要になるのです。統語意味論では、意味関係を構成する素性というものを仮定し、Merge  の際にそれが上位節点に継承されることもあると仮定することによって、このような現象にも対応しようとしています。

 今回、ご紹介するのは、最近発表された2本の論文です。1つは日本語の比較相関構文(「~するほど、~である」)を分析したものであり、もう1つは中国語の比較相関構文(「...  越 ... ,   ... 越 ...」)を分析したものです。どちらにおいても、上で言及したように、sister  関係以外のところで比較相関の意味が合成されることがあることが指摘されています。この2つの構文は、文意はほぼ同じですが、利用されている機能語の性質が異なることもあり、結果として提案された分析は、互いに異なっています。それらを比較することによって、統語意味論の分析が目指すところについて理解が深まればと思っています。

20160915
タイトル:
「上山あゆみさんに『統語意味論』の手ほどきをしてもらう会
  〈待ってました応用編〉」
日時:2016年9月15日(木)13:30〜18:00ごろ
場所:大阪大学豊中キャンパス・文法経研究講義棟・文11教室
   (文法経研究講義棟1階)
下記リンクのキャンパスマップ、6番の建物1階です。
参加条件:どなたでも自由に参加できます。『統語意味論』をお読みであればより理解が深まりますが、お読みでなくてもかまいません。
多数のご参加をお待ちしています。

2016年6月11日 (土)

シンポジウム「歴史言語学の新しい潮流:歴史語用論と歴史社会言語学」

関西言語学会第41回大会 シンポジウムI

2016年6月11日(土)15:10-18:10

於 龍谷大学深草キャンパス

オーガナイザー:金水 敏

導入用スライド→こちら

椎名美智(法政大学)「歴史語用論研究の動向:「これまで」と「これから」

高田博行(学習院大学)「「社会語用論」的言語史記述の拓く過去の言語生活   —ドイツ語史研究の事例に則して—」

家入葉子(京都大学)「コーパス時代の英語学研究と歴史社会言語学の潮流」

渋谷勝己(大阪大学)「歴史社会言語学が捉えることばの変化   —日本語史を例として—」

2016年5月 6日 (金)

上山あゆみさんに『統語意味論』の手ほどきをしてもらう会(リベンジ編)

統語論、意味論に関するイベントのお知らせです。3月に引き続き、『統語意味論』の著者である上山あゆみさんが、ご自身の理論について分かりやすく解説して下さいます。ウェブ・ツールについてのご説明もあります。参加自由です。

20160610
タイトル:「上山あゆみさんに『統語意味論』の手ほどきをしてもらう会〈リベンジ編〉」
日時:2016年6月10日17:00〜19:00ごろ
場所:大阪大学豊中キャンパス・文461教室(文法経済学本館4階)
下記リンクのキャンパスマップ、4番の建物1階です。
参加条件:どなたでも自由に参加できます。『統語意味論』をお読みであればより理解が深まりますが、お読みでなくてもかまいません。ただし著者作成のウェブ・ツールについての解説がありますので、ご自分のラップトップをお持ちいただくとよいかと思います。
多数のご参加をお待ちしています。

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