以下の日程で博士学位申請論文の公開審査会を行います。
どなたでも参加できます。
2018年1月31日(水)於 大阪大学会館セミナー室1
10:30〜12:00
中野直樹『「字鏡」諸本の基礎的研究』
主査:岡島昭浩 副査:金水敏 岸本恵実
15:00〜16:30
文 雪『役割語の翻訳手法』
主査:金水敏 副査:岡島昭浩 岸本恵実 浅見洋二
2018年2月9日(金) 於 豊中キャンパス・文法経本館 461講義室
※会場は、アクセスマップ4番の建物の4
13:30〜15:00
河野光将『近世忌テニヲハ論の研究』
主査:岡島昭浩 副査:金水敏 岸本恵実
15:10〜16:40
ダニエル・小林ベター
『明治時代の日本語における文字・表記の画一化について』
主査:岡島昭浩 副査:金水敏 岸本恵実 矢田勉
ハーバード大学からW. M. ヤコブセン先生をお招きし、日本語学・日本語教育学の講演会と研究会を開催します。どなたでも参加できます。事前登録等不要です。
日時:2018年2月16日(月)14:30〜17:00
場所:大阪大学箕面キャンパス 日本語日本文化教育センター棟1階CJLCホール
(この記事最下段のアクセスマップ参照)
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プログラム
研究発表:
高谷由貴〔大阪大学大学院文学研究科・文化表現論専攻 国語学専門分野D2〕
「即時性を持つ引用由来の接続表現について」
講演:
W. M. ヤコブセン〔ハーバード大学〕
「日本語教育のための言語研究とは? −「目に見えない」言語構造の習得を中心に−」
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連絡先:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科)
kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp
※このプログラムは、平成29年度大阪大学国際共同研究促進プログラム(短期人件費支援)に基づいて行われるものです。
○アクセスマップ
ハーバード大学からW. M. ヤコブセン先生をお招きし、日本語学・日本語教育学の研究会を開催します。どなたでも参加できます。事前登録等不要です。
日時:2018年 2月26日(月)14:30〜17:30
場所:大阪大学豊中キャンパス 芸術研究棟1F 芸3講義室
(この記事最下段のアクセスマップ参照)
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プログラム
発表1:
榎原実香〔言語文化研究科D2〕
「日本語学習者の使用にみる「も」の統語的な特徴」
発表2:
黒木邦彦〔神戸松蔭女子学院大学〕
Syllabic Restrictions on the Non-nasal Coda Phoneme Q in Japanese (日本語による発表)
発表3:張 麟声〔大阪府立大学〕
「「孤立、膠着、屈折、抱合、複統合」の相互関係と形態論的体系―言語の類型的特徴研究をすすめるために―」
コメンテーター:
W. M. ヤコブセン(ハーバード大学)
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連絡先:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科)
kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp
※このプログラムは、平成29年度大阪大学国際共同研究促進プログラム(短期人件費支援)に基づいて行われるものです。
○アクセスマップ
ハーバード大学からW. M. ヤコブセン先生をお招きし、日本語学・日本語教育学の研究会を開催します。どなたでも参加できます。事前登録等不要です。
日時:2017年12月18日(月)15:00〜17:00
場所:大阪大学豊中キャンパス・文法経講義棟1階・文13教室
(アクセスマップ6番の建物)
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プログラム
発表1:
Prokopeva Mariia(プロコピエヴァ・マリア)〔大阪大学言語文化研究科日本語・日本文化専攻〕
"Complaint as a speech act in conversational analysis: A contrastive study of Japanese and Russian"
(談話分析の視点から見た不満表明:日本語とロシア語の対照研究)〔英語発表〕
※要旨が本項末尾にあります。
発表2:
金水 敏〔大阪大学文学研究科〕
「定延利之氏のキャラクタ理論から見た日本語語彙の分析と日本語教育への応用」
コメンテーター:
W. M. ヤコブセン(ハーバード大学)
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連絡先:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科)
kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp
※このプログラムは、平成29年度大阪大学国際共同研究促進プログラム(短期人件費支援)に基づいて行われるものです。
〔要旨〕
「談話分析の視点から見た不満表明-日本語とロシア語の対照研究-」
近年、不満表明という言語行動を対象とした研究が活発になってきている。特に、ポライトネスの視点からの不満表明について論じられることが多い。中間言語語用論における不満表明は、依頼、謝罪、ほめ、感謝等の言語行動と同様に、様々な言語で対照研究がなされている。 先行研究では、不満表明ストラテジー使用の特徴や、異同(Olshtain &Weinbach 1993,Trosborg1994,Laforest 2002,他)、また外国語学習者の母語からの負の転移(Olshtain & Weinbach1993,初鹿野他1996,藤森1997,李2004,他)などが対象となっている。
Brown & Levinson(1978)のポライトネス理論によると、不満表明は、他の発話行為と異なり、相手のポジティブフェイスを脅かす行為であるという。それは、不満を表明することにより、相手のフェイスを脅かす可能性や、人間関係の構築・保持にネガティブな影響を及ぼす恐れがあるためである。それゆえ、不満表明は、特に異文化コミュニケーションや外国語教育等の分野において、注目を集めている。またLaforest(2002)は、依頼や謝罪は形式が特定されているのに対し、“Complaint”は、FTA(相手のポジティブフェイスを脅かす行為)を引き起こしうる批判や叱責、非難、侮辱などの発話行為と同様、典型的な形式が特定されていないという。それゆえ、“Complaint”の定義を論理的に記述することは容易ではなく、文脈によっては、批判、叱責、非難、侮辱などの発話行為を区別することも困難な場合があると指摘している。 本発表では、会話分析の視点から、主に日本語とロシア語の母語話者の会話に現れた隣接ペア(不満表明とその返答)の特徴や相違点について述べる。なお、分析データは、予備調査で得られたものを使用している。
予備調査は平成29年8月から9月にかけて行った。協力者は、近畿地方に在住している20代の日本語母語話者(以下JNS)と、同地方に留学中の20代~30代のロシア語母語話者(以下RNS)である。JNSは大学院の女子学生(1組)と男子学生(1組)で、RNSは大学学部と大学院の女子学生(2組)である。調査の結果、それぞれ以下のような特徴や相違点が確認された。 JNSとRNSの会話は、共に謝罪から開始されている。ただし、謝罪の発話数は、JNSの方がRNSより多いことが分かった。 JNSの会話では、相手が表明した不満に対して、その返答には謝罪のみが見られた。一方RNSは、謝罪以外に、他の発話が現れているのが特徴的であった。 RNSの会話では、笑いの出現数が多く、それに対してJNSでは、笑いの出現が一例しか見られなかった。
下記のような講演イベントを行います。言語学でも、分類・系統論は大変重要な研究メソッドとして確立されています。この講演を通じて、分類・系統論への考察を深めたいと思います。
統語論、意味論に関するイベントのお知らせです。6月に引き続き、『統語意味論』の著者である上山あゆみさんが、ご自身の理論について分かりやすく解説して下さいます。今回はお二人の若手研究者の発表を交えて、理論への理解をより深めていきます。どなたでも参加自由です。
上山さんより、今回の企画について説明文をいただきました。
今回は、「応用編」として実際に統語意味論を使ってどのような分析ができるかをご紹介したいと思っています。
特に注目したいのは、明らかに sister 関係ではないと思われる表現の間で、ある種の意味関係が構成されている場合についてです。従来の意味合成の理論だと、意味関係の合成は、原則的に、Merge する表現間で起こる必要があり、このような現象をうまく扱えません。ときには、Merge する相手と意味合成をする相手とをずらすための工夫が必要になるのです。統語意味論では、意味関係を構成する素性というものを仮定し、Merge の際にそれが上位節点に継承されることもあると仮定することによって、このような現象にも対応しようとしています。
今回、ご紹介するのは、最近発表された2本の論文です。1つは日本語の比較相関構文(「~するほど、~である」)を分析したものであり、もう1つは中国語の比較相関構文(「... 越 ... , ... 越 ...」)を分析したものです。どちらにおいても、上で言及したように、sister 関係以外のところで比較相関の意味が合成されることがあることが指摘されています。この2つの構文は、文意はほぼ同じですが、利用されている機能語の性質が異なることもあり、結果として提案された分析は、互いに異なっています。それらを比較することによって、統語意味論の分析が目指すところについて理解が深まればと思っています。
関西言語学会第41回大会 シンポジウムI
2016年6月11日(土)15:10-18:10
於 龍谷大学深草キャンパス
オーガナイザー:金水 敏
導入用スライド→こちら
椎名美智(法政大学)「歴史語用論研究の動向:「これまで」と「これから」
高田博行(学習院大学)「「社会語用論」的言語史記述の拓く過去の言語生活 —ドイツ語史研究の事例に則して—」
家入葉子(京都大学)「コーパス時代の英語学研究と歴史社会言語学の潮流」
渋谷勝己(大阪大学)「歴史社会言語学が捉えることばの変化 —日本語史を例として—」
統語論、意味論に関するイベントのお知らせです。3月に引き続き、『統語意味論』の著者である上山あゆみさんが、ご自身の理論について分かりやすく解説して下さいます。ウェブ・ツールについてのご説明もあります。参加自由です。
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