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2006年11月20日 (月)

講演「上代語母音縮約の共時論と通時論」

科学研究費補助金研究「日本語史の理論的・実証的基盤の再構築」に基づく講演会のお知らせです。

日時 2006年12月16日(日)16時00分
場所 大阪大学大学院文学研究科第一会議室(豊中キャンパス)
発表者 早田輝洋(大東文化大学)
題目 「上代語母音縮約の共時論と通時論」

ちらしはこちら→「hayata2006.pdf」をダウンロード

研究会情報

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■□漢字文献情報処理研究会第九回大会 詳細情報□■
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○日時:2005年12月16日(土)  13:30~18:00
○会場:ピアザ淡海(滋賀県大津市)・305会議室
    http://www.piazza-omi.jp/
○JAET・CCAI会員入場無料(非会員は参加費500円)・参加自由

○プログラム

13:30~15:30 事例報告
・山田崇仁「Google Earthを利用した唐代地理情報の集積」
・小島浩之「古貨幣・古札の画像データベースについて」
・高田智和「文字・表記研究とコーパス」

(休憩20分)

15:50~17:10 小特集「大規模漢字集合と異体字問題」
・師茂樹「Unicode 5.0とCJK Extension C」
・上地宏一「大規模文字集合の異体字構造表現」

(休憩20分)

17:30~18:00 総会

 ※大会後に懇親会を行います(要申し込み)。詳細は以下のURLをご覧ください。
    http://www.jaet.gr.jp/meeting.html#9

2006年11月 5日 (日)

音・訓と連濁

こちらに書いた、音・訓の議論をこちらに引き取ります。kuzan氏のご議論にも乗っかりながら。

私が、大阪YWCAの受講生の方に見せていただいたテキストには、連濁しない字音語の例として「蚊(か)」が挙げられていましたが、これはテキストの著者の間違いでした。「蚊(か)」は訓(和語)ですが、何か別の理由で連濁しないのでしょう。

もし、音・訓の見分け方として、

連濁するのは訓、連濁しないのは音(仮)

という「法則」を使うとするなら、「蚊」ではなく、例えば「蝶」と「蜂」のペアを使えばよかったのでしょうね。

モンシロ-チョウ アゲハ-チョウ シジミ-チョウ

アシナガ-バチ スズメ-バチ ジガ-バチ

「チョウ」は音(漢語)なので連濁しない、「ハチ」は訓(和語)なので連濁する、というわけです。

ただしこの法則は、例外が多いので、やっかいなのですね。kuzan氏は、連濁を起こす漢語熟語の例として、「株式会社(かぶしきがいしゃ」「男所帯(おとこじょたい)」の例を挙げておられますが、漢字一字の音・訓の例としては、、「菊」「鉢」の例があります。

シラ-ギク ジョチュウ-ギク コ-ギク

ドンブリ-バチ チョウズ-バチ ウエキ-バチ

「キク」「ハチ」はいずれも字音ですが、ほぼ例外なく連濁を起こします。これらはやはり、早くから生活の中で和語なみに日本語になじんでしまったことによるのでしょう。従って先の「法則」は、

連濁しやすいのは訓、連濁しにくいのは音

と改訂すべきでなのですが、こんなのは予測力がないので、「法則」でもなんでもないですね。

2006年11月 3日 (金)

漢字音分類表

社会人対象の日本語教師養成講座で、受講者のお一人から、

漢字の「音」と「訓」の見分けが付かないのですが……

という質問をいただきました。以前から、同様の質問を学生さんからも時々いただきますので、何か適当な教材がないかと思い、手近に見あたらなかったので、自作することにしました。

要するに、声母(頭子音)を横軸に、韻母+韻尾を縦軸に配して字音の一覧とその例を示したもので、「この表に当てはまるものは字音の可能性がある」と考えるわけです。

これは、つまり

韻鏡

の現代版なわけですね(ただし、漢音・呉音・唐音・宋音の区別ができませんし、原音に遡及することもできません)。こういうものを作ってみると、漢字音の仕組みや韻鏡の成り立ちが分かってくるような気がします。漢字の例示を空欄にして、学生に埋めさせるというのもおもしろいかもしれませんね。

Excel ファイルと PDF ファイルをアップしておきます。

「zion.xls」をダウンロード

「zion.pdf」をダウンロード

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