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2007年2月19日 (月)

すべて適切でない

2月18日付、毎日新聞の見出しです。

病気腎移植:すべて適切でない 宇和島徳洲会病院調査委

この文には、二つの解釈があり得ます。

  1. (万波医師らの病気腎移植は)すべて不適切であった。
  2. (万波医師らの病気腎移植は)すべてが適切であったというわけではなく、不適切な手術もあった。

これらの解釈の違いは、数量詞「すべて」と否定辞「ない」の作用域の広狭関係によります。

  1. [すべて [適切でない]]
  2. [ [ すべて 適切で] ない]

つまり、1では「すべて」の作用域が「ない」の作用域より広く、2では逆になります。これは、次のように表せます。

  1. すべて > ない
  2. すべて < ない

論理的には、1は狭く、2は広く、1のケースは2に含まれます。1例でも適切な手術があれば1は偽となりますが、2は真となります。

問題は、報道の言葉として、このような曖昧な表現を使うべきではないということです。私は、記事を読んでも、1、2のどちらを意図しているか、よく分かりませんでした。

皆さんは、どちらの解釈が意図されていると思いますか。

2007年2月14日 (水)

WS「叙述の類型をめぐって」

研究会情報です。

○ワークショップ「叙述の類型をめぐって」開催のお知らせ○

下記の通りワークショップ「叙述の類型をめぐって」の開催を予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2007年3月21日(水)10:00~16:00
※申し込み不要・参加費無料

会場:神戸市研究学園都市大学共同利用施設ユニティ(セミナー室3)
       神戸市西区学園西町1-1-1ユニバープラザ2F Tel.078-794-4970
      (神戸市営地下鉄「学園都市駅」隣 http://www.unity-kobe.jp/

(プログラム)
第一部:10:00~12:40 (発表30分・質疑応答10分)
10:00~10:40 導入  益岡隆志「叙述類型論に向けて」
10:40~11:20 発表① 岩男考哲「叙述の類型から見た「って」提題文」
11:20~12:00 発表② 眞野美穂「状態述語文の構造と叙述の類型」
12:00~12:40 発表③ 江口清子「事象叙述述語による属性叙述―ハンガリー語
動詞過去分詞形による名詞修飾を通して―(仮)」

第二部:14:00~16:00
14:00~14:40 発表④ 唐沢譲・菅さやか「社会的ステレオタイプの言語的特質」
14:40~15:20 発表⑤ 砂川有里子「語りにおける現象描写文の談話展開機能(仮)」
15:20~16:00 発表⑥ 影山太郎「語形成と属性叙述(仮)」

※駅周辺には軽食程度であればお店はありますが、ご昼食は各自ご用意下さい。
問い合わせ先:眞野 美穂(mihomano@hotmail.com

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