2010年1月 7日 (木)

ニュース字幕の“ら抜き”

さきほど、よみうりテレビ(日テレ系列)18:30からのニュース番組で、画面下に掲示された字幕に“ら抜き”がありました。世界最大の3D薄型ディスプレイが発売されたことを伝えるニュースの中でした。

めがねをかけることによって立体映像が見れる

口頭表現ではもはや標準的と言ってもいいほど広まっていますが、報道番組の字幕ではかなりめずらしいのではないでしょうか。とっさのことで、写真を撮れなかったのが残念です。

2009年10月28日 (水)

子どもの言語、地域の言語、国家の言語、グローバル言語

金水 敏 (2009.10.6) 「言語のエコノミーとエコロジー―日本語の将来を見据えつつ―」大阪大学サステイナビリティ・サイエンス研究機構第3回交流WS、於大阪大学先端的研究等2階会議室

※一部のスライドをアップします。

「eco-eco2.pdf」をダウンロード

2009年2月11日 (水)

「役割語」シンポジウム・研究発表会

3月28日・29日、神戸大学で「役割語」「発話キャラクタ」に関するシンポジウム・研究発表会を行います。

「役割語」とは、男ことば・女ことばや、「そうなんじゃ」などの老人語など、人物像・キャラクターによって使い分けられる言葉遣いのことです。

基調講演を、評論家の呉智英さんにお願いしています。

その他、劇作家、放送局の元ディレクター、日本語教師等、言葉に関わる幅広い分野の方々をお迎えしてシンポジウムを行います。

たくさんの方々においでいただきたいと思っています。参加無料ですので、どうぞふるってお越しください(事前登録をお願いしています)。

詳しくは、こちらのサイトをご覧下さい。

2008年8月 6日 (水)

日本語史のインタフェース

金水 敏・乾 善彦・渋谷勝己(共編著)

『日本語史のインタフェース』シリーズ日本語史 4

2008年7月29日第1刷発行

岩波書店

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0281300.html

*目次

日本語史へのいざない

第1章 日本語史のインタフェースとは何か (金水担当) 1-23

1.1 インタフェースについて
1.2 言語と言語史について
1.3 音声言語と書記言語
1.4 口承と朗唱
1.5 音声言語と書記言語の交渉
1.6 上代文献の問題――『古事記』を中心に
1.7 中古文献の問題――仮名の機能
1.8 中世文献の問題――宗教的言語の機能
1.9 近代文献の問題――雅と俗
1.10 近代文献の問題――音声言語をめぐる幻想

1.11 まとめ

第2章 言語資料のインタフェース(乾担当) 25-57

2.1 言語と文字
2.2 文字と社会
2.3 文字資料の諸相

第3章 日本語書記の史的展開(乾担当) 59-99

3.1 漢字専用時代
3.2 仮名文の成立
3.3 和漢の混交
3.4 印刷と規範
3.5 電子化時代の書記

第4章 新たなことばが生まれる場 (渋谷担当) 101-137

4.1 言語変化のインタフェース
4.2 いくつかの前提
4.3 自律的発生の諸要因
4.4 生理的な要因による言語変化
4.5 認知的な要因による言語変化
4.6 社会的な要因による言語変化
4.7 自律的変化と言語獲得
4.8 まとめ:自律的変化の結果

第5章 ことばとことばの出会うところ(渋谷担当) 139-175

5.1 はじめに
5.2 新規発生形式のたどる道
5.3 伝播の第一歩:新たな言語事象との出会い
5.4 さらなる伝播
5.5 新たな言語形式・言語体系の受容と再編成
5.6 他変種の習得と使いわけ
5.7 多言語の習得
5.8 接触変種の発生
5.9 まとめ

第6章 言語変化の中に生きる人々(渋谷担当) 177-203

6.1 はじめに
6.2 言語使用者のもつ言語能力
6.3 現代の方言話者のスタイル切換え
6.4 古典に見る日本語他変種能力とその運用
6.5 曲亭馬琴のスタイル切換え行動
6.6 夏目漱石のスタイル切換え行動
6.7 言語使用者の言語能力と方言の言語

第7章 役割語と日本語史(金水担当)205-236

7.1 はじめに――役割語とは何か
7.2 役割語の理論的基盤
7.3 役割語と日本語史
7.4 ケーススタディ:老人語・博士語
7.5 役割語形成のヴァリエーション
7.6 まとめ

参考文献

索引

2008年1月 6日 (日)

国語に関する世論調査

文化庁が行う「国語に関する世論調査」(平成18年度)がネット上で公開されています(一部)。

http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h18/kekka.html

2007年2月14日 (水)

WS「叙述の類型をめぐって」

研究会情報です。

○ワークショップ「叙述の類型をめぐって」開催のお知らせ○

下記の通りワークショップ「叙述の類型をめぐって」の開催を予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2007年3月21日(水)10:00~16:00
※申し込み不要・参加費無料

会場:神戸市研究学園都市大学共同利用施設ユニティ(セミナー室3)
       神戸市西区学園西町1-1-1ユニバープラザ2F Tel.078-794-4970
      (神戸市営地下鉄「学園都市駅」隣 http://www.unity-kobe.jp/

(プログラム)
第一部:10:00~12:40 (発表30分・質疑応答10分)
10:00~10:40 導入  益岡隆志「叙述類型論に向けて」
10:40~11:20 発表① 岩男考哲「叙述の類型から見た「って」提題文」
11:20~12:00 発表② 眞野美穂「状態述語文の構造と叙述の類型」
12:00~12:40 発表③ 江口清子「事象叙述述語による属性叙述―ハンガリー語
動詞過去分詞形による名詞修飾を通して―(仮)」

第二部:14:00~16:00
14:00~14:40 発表④ 唐沢譲・菅さやか「社会的ステレオタイプの言語的特質」
14:40~15:20 発表⑤ 砂川有里子「語りにおける現象描写文の談話展開機能(仮)」
15:20~16:00 発表⑥ 影山太郎「語形成と属性叙述(仮)」

※駅周辺には軽食程度であればお店はありますが、ご昼食は各自ご用意下さい。
問い合わせ先:眞野 美穂(mihomano@hotmail.com

2006年12月29日 (金)

言語に表れる「世間」と「世界」

いただきものです。

中川正之・定延利之(編)(2006)『言語に表れる「世間」と「世界」』シリーズ言語対照〈外から見る日本語〉、くろしお出版, ISBN: 4874243681

第1章 言語に現れる世間と世界
  ―まえがきにかえて― 中川正之・定延利之
第2章 人物の属性表現に関する「具体」と「抽象」
  ―社会心理学的見地から― 菅さやか・唐沢 穣
第3章 無助詞題目の認知的特徴
  ―新内処理と現場性― 金田純平
第4章 描写に関する個とステレオタイプ
  ―談話から見る中国語の「存現文」― 澤田浩子
第5章 日本語、インドネシア語のナル型受動構文
  ―受動表現にみる「世界」と「世間」― 湯浅章子
第6章 マテンゴ語における「未来」と「現在」
  ―2種類の時間境界― 米田信子
第7章 エビデンシャリティと現代日本語の「ている」構文 定延利之・アンドレイ・マリチュコフ
第8章 心内情報の帰属と管理
  ―現代日本語共通語「ている」のエビデンシャルな性質について― 定延利之

2006年9月 5日 (火)

拙著要約

book_2309ここでご紹介した、拙著『日本語存在表現の歴史』の概要を、ある必要のために書きましたので、記録しておきます。

『日本語存在表現の歴史』
金水 敏(著)ひつじ書房(刊)2006220日発行

本書は、日本語固有の存在動詞「ある(あり)」「いる(ゐる)」「おる(をり)」の3語を主たる対象とし、その意味、用法等の分布と変遷について、歴史的な検討を加えることを目的とする。そのために、本書は第1部「「いる」と「ある」」および第2部「「いる」と「おる」」の2部構成をとっている。

1部では、まず現代共通語を中心に、「いる」と「ある」の違いを意味論、統語論の面から分析し、空間的存在文、限量的存在文、所有文、リスト存在文という分類を得た。次に、古代語において変化動詞であった「ゐる」が、「たり」を伴った形式から「いた」を経て室町時代に存在動詞「いる」に至った経過、またその際、「いる」が空間的存在文の意味を獲得したこと、その後、限量的存在文・所有文その他へと広がっていった過程を明らかにした。

2部では、古代語の「ゐる」と「をり」がアスペクト的意味において対立していたこと、平安時代に新しい形式「ゐたり」が成立し、その結果「をり」が特殊な動詞へと変容したこと、その「をり」の意味と文体との関係等について検討した。さらに、全国共通語の「おる」の機能が、漢文訓読文、武士言葉、上方言葉由来の町人言葉等、異なる経路を経て形成されたことについて述べた。併せて、人を主語とする存在文における「いる」「おる」「ある」の地理的分布と中央語の変遷を照らし合わせ、西日本では「いる」「おる」について京阪を中心とする周圏分布が形成されていること、東日本では「ゐたり」に起源をもつ「いる」「いだ」等の形式が広く強い勢力を持っていることを確認した。また、「動詞+存在動詞」「動詞+て+存在動詞」という形式によるアスペクト形式が、存在表現の語彙の変化と深い相関関係にあることについて概観した。

2006年8月19日 (土)

Situated Meaning

ニューヨークで、チャールズ・クイン先生にいただきました。「内・外」をキーワードとして見た、日本文化、日本社会、日本語論についての論文集です。

Bachnik, Jane M. and Quinn, Charles J., Jr (eds.) (1994) Situated Meaning: Inside and Outside in Japanese Self, Society, and Language, Prinston University Press, Prinston. ISBN: 0691015384

Part One: Indexing Self and Social Context

Chapter One
Introduction: uni/soto: Challenging Our Conceptualzations of Self, Scial Order, and Language
  Jane M. Bachnik

Chapter Two
The Terms uchi and soto as Windows on a World
  Charles J. Quinn, Jr.

Chapter Three
A Movable Self: The Linguistic Indexing of uchi and soto
  Patricia J. Wetzel

Chapter Four
Indexing Hierarchy through Japanese Gender Relations
  Nancy R. Rosenberger

Chapter Five
Uchi/soto: Choices in Directive Speech Acts in Japanese
  Robert J. Sukle

Chapter Six
Indexing Self and Society in Japanese Family Organization
  Jane M. Bachnik

Part Two: Failure to Index: Boundary Disintegration and Social Breakdown

Chapter Seven
Uchi no kaisha: Company as Family?
  Dorinne K. Kondo

Chapter Eight
The Battle to Belong: Self-Sacrifice and Self-Fulfillment in the Japanese Family Enterprize
  Matthews M. Hamabata

Chapter Nine
When uchi and soto Fell Silent in the Night: Shifting Boundaries in Shiga Naoya's "The Razor"
  Michael S. Molasky

Chapter Ten
Uni/soto: Authority and Intimacy, Hierarchy and Solidarity in Japan
  Jane M. Bachnik

Part Three: Language as a Form of Life: Clines of Knowledge as Clines of Person

Chapter Eleven
Uchi/soto: Tip of a Semiotic Iceberg? 'Inside' and 'Outside' Knowledge in the Grammar of Japanese
  Charles J. Quinn, Jr.

2006年8月18日 (金)

現代に生きる古典日本語

2006年8月5日に、「2006日本語教育国際研究大会」で発表した時の、論文原稿(当日のハンドアウトと同じ)および、パワーポイントのスライドをPDF化したものを、アップしておきます。発表のデータは以下の通りです。

発表者:金水 敏
発表日:2006年8月5日
場所:コロンビア大学、米国ニューヨーク市
学会等:2006日本語教育国際研究大会
セクション等:招待パネル "Classical Japanese," Chair: Haruo Shirane
主催者等:The Association of Teachers of Japanese/National Council of Japanese Launguage Teachers

「CIJLE2006paper.pdf」をダウンロード

「CIJLE2006slide.pdf」をダウンロード