2018年10月22日 (月)

日本語・意味・統語論参考文献 (2018)

国文法について
  • 金水敏 (1997)「国文法」益岡隆志・仁田義雄・郡司隆男・金水敏 『文法』岩波講座 言語の科学, 5, pp. 119-157, 岩波書店.
日本語記述文法
  • 奥津敬一郎(1978)『「ボクハ ウナギダ」の文法:ダとノ』くろしお出版.
  • 金水敏 (2015) 「第5章 日本語の文とその構造」月本雅幸(編)『日本語概説』pp. 64-80, 放送大学教育振興会.
  • 金水 敏(2015)「「変項名詞句」の意味解釈について」『日中言語研究』8:22-32.
  • 金水 敏(2016)「「ウナギ文」再び:日英語の違いに着目して」福田嘉一郎・立石始(編)『名詞類の文法』pp. 203-214,くろしお出版.
  • 久野 暲 (1973) 『日本文法研究』大修館書店.
  • 田窪行則 (1987)「統語構造と文脈情報」『日本語学』6(5): 37-48.
  • 田窪行則 (2010) 『日本語の構造:推論と知識管理』くろしお出版.
  • 角田太作(2012)「人魚構文と名詞の文法化」『国語研プロジェクトレビュー』7: 3–11.
  • 西山佑司 (2003) 『日本語名詞句の意味論と語用論: 指示的名詞句と非指示的名詞句』ひつじ書房.
  • 寺村秀夫 (1982) 『日本語のシンタクスと意味』第1巻, くろしお出版.
  • 益岡隆史・田窪行則 (1992) 『基礎日本語文法』くろしお出版.
  • 三上章 (1960) 『象は鼻が長い』くろしお出版.
  • 南不二男 (1998) 『現代日本語の構造』大修館書店.
生成文法
  • 上山あゆみ (2015) 『統語意味論』名古屋大学出版会.
  • 上山あゆみ (2000) 「日本語から見える「文法」の姿」『日本語学』 4月臨時増刊号 (vol.19), , pp.169-181, 明治書院.
  • 北川善久・上山あゆみ (2004) 『生成文法の考え方』原口庄輔, 中島平三, 中村捷, 川上誓作(編), 英語学モノグラフシリーズ, 2, 研究社.
  • 金水 敏 (2000) 「文法性判断とステレオグラム」『日本語学』19-5(四月臨時増刊号, pp. 8-13, 明治書院.
  • 金水 敏 (2017) 「文法研究におけるデータについて−文法研究は経験科学たりうるか−(特集:文法性判断に基づく研究の可能性)」日本語文法学会(編)『日本語文法』17-2, くろしお出版.
  • 郡司隆男 (2002)『単語と文の構造』現代言語学入門, 3, 岩波書店.
  • Chomsky, Noam (1995) The Minimalist Program, MIT Press, Cambridge. MA.
  • Hoji, Hajime (2015) Language Faculty Science, Cambridge University Press, Cambridge.
意味論
  • 井元秀剛 (1995) 「役割・値概念による名詞句の統一的解釈の試み」『言語文化研究』第21号,pp.97-116. 大阪大学.
  • 井元秀剛 (2004)「スペースと名詞句解釈」言語文化共同研究プロジェクト2003『言語における時空をめぐってII』pp. 1-12. 大阪大学言語文化部・大阪大学大学院言語文化研究科.
  • 井元秀剛 (2006)「コピュラ文をめぐる名詞句の意味論と語用論」『シュンポシオン 高岡幸一教授退職記 念論文集』pp. 13-22, 朝日出版社.
  • 金水敏・今仁生美 (2000) 『意味と文脈』現代言語学入門, 4, 岩波書店.
  • 郡司隆男(2015)「日本語のコピュラ文の形式意味論的分析」『Theoretical and Applied Linguistics at Kobe Shoin : トークス』18: 13-24, 神戸松蔭女子学院大学.
  • Montague, R. (1973) "The proper treatment of quantification in ordinary English," Hinikka, J., Moravcsic, J. & Suppes, P. (eds.) Approaches to Natural Language, pp. 221-242.

2011年9月 4日 (日)

『文法史』(シリーズ日本語史、3)

岩波書店刊、シリーズ日本語史から第3巻『文法史』が出ました。

金水敏・大鹿薫久・高山善行・衣畑智秀・岡崎友子(編)

金水敏・高山善行・衣畑智秀・岡崎友子(著)

『文法史』シリーズ日本語史、3

岩波書店、2011年7月28日刊

詳しい内容はこちらからどうぞ。

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2010年12月25日 (土)

上代文献のテキスト公開

ここで紹介した、VSARPJ プロジェクトが、サイトで上代の日本語文献のコーパスを公開しています。

将来的には、品詞情報や統合構造などを埋め込む予定ですが、現在、原文表記とローマ字によるプレーンな解釈文が公開されています。

こちらからどうぞ。

2010年8月26日 (木)

日本語の歴史 (A History of the Japanese Language)

Oxford 大学の Bjarke Frellesvig さんの新刊書 A History of the Japanese Language が7月に出ました。

A History of the Japanese Language
Bjarke Frellesvig
460 pages
Hardback 9780521653206
USD 130.00

紹介文の翻訳を挙げておきます。

著者は最初期の記録から現代にいたるまで、書記資料および歴史的記録に依拠して、日本語の発展を記述している。検証された最古の段階である古代日本語(およそ8世紀)の記述から始め、初期中世日本語(800年~1200年)、後期中世日本語(1200年~1600年)、近代日本語(1600年以降)を通して起こった変化をたどりつつ、日本語の総体的な内面史を検証し、議論していく。本書における報告は日本語がどのように発展・進化してきたかということの包括的な研究とそのための多量の必要な資源を研究者に供給してくれる。本書は日本語に興味を持つ総ての人のみならず、一般的な言語変化について学ぶ学生にとってもかけがえのない文献である。

ちらしはこれ。→「a_history_of_the_japanese_language.pdf」をダウンロード

2010年7月30日 (金)

『日本語の値段』その後

井上史雄(2010) 「『日本語の値段』その後」『季刊ジャネット (Ja-Net)』No. 54, 2010年7月25日発行、(株)スリーエーネットワーク, pp. 1-2.

(見出し)「言語市場と言語経済学」「国内の言語学習」「国外の言語学習」「言語景観:情的イメージから知的情報へ」「言語の難易度」「外国語学習の普及」

関連書籍:井上史雄 (2000) 『日本語の値段』大修館書店

関連サイト:
国内の外国語科目開設状況 http://www.mext.go.jp/
言語景観・モノに使われる方言についてのエッセイ http://dictionary.sanseido-publl.co.jp/wp/
World Atras of Language Structures http://wals.info

2010年4月 9日 (金)

VSARPJ プロジェクト

Oxford のB. Frellesvig 先生によるプロジェクト

Verb semantics and argument realization in pre-modern Japanese:
A comprehensive study of the basic syntax of pre-modern Japanese

のホームページがここにあります。日本語の説明もここにあります。

2010年3月17日 (水)

忍頂寺文庫・小野文庫洒落本データ

大阪大学大学院文学研究科・人間文化研究機構国文学研究資料館連携研究「忍頂寺文庫・小野文庫の研究」による、洒落本画像データ、翻字テキストを公開しております。

http://www.let.osaka-u.ac.jp/~iikura/Ninjoji_Ono/syarebon.html

「忍頂寺文庫・小野文庫の研究」については、こちらを参照。

2010年3月14日 (日)

特別集中講義「日本語存在表現の歴史」

東京言語研究所・特別集中講義のご案内

東京言語研究所では、言語学の研究者の方々ならびに言語学に興味をお持ちの方々を対象に〔理論言語学講座〕をはじめとして様々を講座を開設しておりますが、この度あらたに「特別集中講義」を開催することといたしました。<特別集中講義>は、多様な研究領域に関して、より多くの方々の受講が可能な条件を勘案し企画いたしました。ぜひご参加ください。

<演題>:「日本語存在表現の歴史」
<講師>:金水敏氏〔大阪大学大学院文学研究科教授〕
<日時>2010年3月27日(土) 13:00~16:30

28日(日) 9:00~17:10
<講義内容>
講義1 存在文・存在動詞の分類
講義2 「いる(ゐる)」の歴史(上代~鎌倉)
講義3 「いる」の歴史(室町~現代)
講義4 「ゐる」と「をり」の関係(上代~鎌倉)
講義5 「いる」と「おる」の関係(室町~現代)
講義6 地理的分布と歴史

<会場>東京言語研究所(新宿区西新宿6-24-1 西新宿三井ビル13階)

<参加費>15,000 円

<申込み>メールまたはFAX にて下記をご連絡下さい。(定数:先着50名)
①特別集中講義受講希望②氏名③住所④電話番号⑤メールアドレス
⑥区分(会社員・教職員・大学院生・大学生・その他)
※(この情報は受講手続きにのみ使用いたします。)

講師紹介: 1956 年生まれ。大阪女子大学助教授、神戸大学助教授等をへて、現在大阪大
学大学院文学研究科教授。著書『ヴァーチャル日本語役割語の謎』(岩波書
店)『日本語存在表現の歴史』(ひつじ書房)他

○ 問合せ先
東京言語研究所
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-24-1 西新宿三井ビル16階
TEL:03-5324-3420 FAX:03-5324-3427
E-mail:info@tokyo-gengo.gr.jp ホームページ:http://www.tokyo-gengo.gr.jp/

○以下に、講義の概要を掲げます。

 <講義内容>
 この講義内容の多くの部分は金水 (2006) 『日本語存在表現の歴史』(ひつじ書房)と重なっていますが、残りの部分は今回新しく付加した部分であり、またかつて述べたことを新しい視点から述べ直したところがあります。

講義1 存在文・存在動詞の分類
 存在文を、「空間的存在文」「限量的存在文」「リスト存在文」「所有文」等に分類することを提案し、これらの分類は存在動詞の分類(場所項を要求するか否か)と連動することを述べる。現代共通語の話者は、「いる(おる)」と「ある」をもっぱら主語の指示対象の有生性によって使い分けているが、一部の話者は限量的存在文・リスト存在文・所有文に限って有生物主語に対し「ある」の所有を許容するが、その許容度は話者の年齢・世代によって異なるようである。また、英語、中国語、韓国語、スペイン語等、他の外国語との対照も試みる(この講義は、意味論的・統語論的な分析が主となり、若干聞くのに骨が折れますが、できるだけ分かりやすくお話しします)。

講義2 「いる(ゐる)」の歴史(上代~鎌倉)
「ゐる」(「いる」の古形)は元来は存在動詞とは言えず、移動可能な対象が一定の場所に静止・固着する意味の変化動詞であった。一方「あり」(「ある」のラ行変格活用形)は、主語の有生・無生、空間的・限量的を問わず用いられた。また「あり」の敬語形(尊敬語「おはす」謙譲語「はべり」等)も意味的には「あり」と同様の用法を持っていた。

講義3 「いる」の歴史(室町~現代)
 「いる」は室町時代後期までには有生物の存在を表すようになったが、最初は空間的存在文の一部に限定されていた。やがて、江戸時代までには、有生主語かつ空間的存在文の領域を占めるようになった。近代に入り、有生主語かつ限量的存在文の領域に「いる」が進入するようになり、現在はこの領域をほとんど「いる」が占めることとなって、空間的・限量的という区別が形態論的には効力を失った。

講義4 「ゐる」と「をり」の関係(上代~鎌倉)
 「をり」(「おる」の古形)は、上代には「ゐる」の唯一の状態形(「あり」が膠着し、「ゐる」の結果状態を表す)であった。平安時代に入ると「ゐたり」という新しい状態形が登場し、「をり」の用例は減少した。さらに「をり」に特殊な評価的ニュアンスが加わることとなった。

講義5 「いる」と「おる」の関係(室町~現代)
 現代共通語では、「おる」は「おります」(謙譲・丁重語)、「おられる」(尊敬語)、「おり」「おらず」(中止形)に限って用いられるが、このような分布が近世における重層的なスタイルから流入していることを述べる。

講義6 地理的分布と歴史
 現在、西日本の多くの方言では有生物の存在に「おる」を用い、東日本の多くの方言では「いる」を用いるが、この分布が、中央における歴史的変化とどのように関連するのかという問題について思考実験を試みる。併せて、一般的に語彙・意味が動的に変化する原理について考察する。

2010年1月 7日 (木)

ニュース字幕の“ら抜き”

さきほど、よみうりテレビ(日テレ系列)18:30からのニュース番組で、画面下に掲示された字幕に“ら抜き”がありました。世界最大の3D薄型ディスプレイが発売されたことを伝えるニュースの中でした。

めがねをかけることによって立体映像が見れる

口頭表現ではもはや標準的と言ってもいいほど広まっていますが、報道番組の字幕ではかなりめずらしいのではないでしょうか。とっさのことで、写真を撮れなかったのが残念です。

2009年7月10日 (金)

Japanese Korean Linguistics Vol. 16

Takubo, Yukinori, Kinuhata, Tomohide, Grzelak, Szymon and Nagai, Kayo (eds.) Japanese Korean Linguistics, Vol. 16, Stanford: CSLI Publications.

Contents

Acknowledgments

Part I

Guest Speakers

HIRC, QF and the Definiteness Effect 3

S.-Y. Kuroda

On the Chinese Transcriptions of Northeastern Eurasian Languages: Focusing on Imun [吏文] on the Korean Peninsula and Hanliwen [漢吏文] in the Yuan Dynasty 25

Kwang Chung

Optimal A-Scrambling 44

Mamoru Saito

Te Distribution of Subject Properties in Multiple Subject Constructions 64

James Yoon

Part II

Historical Linguistics

Genesis of ‘Exemplification’ in Japanese 87

Tomohide Kinuhata, Miho Iwata, Tadashi Eguchi, Satoshi Kinsui

A Diachronic Account of the Speaker-Listener Honorific Marker -sup- in Korean 102

Chongwon Park, Sook-Kyung Lee

Grammaticalization Pathways for Japonic Nominalizers: A View from the Western Periphery 116

Leon A. Serafim, Rumiko Shinzato

Diachronic Changes in Korean Wh-constructions and Their Implications for Synchronic Grammar 131

Jeong-Me Yoon

Part III

Phonology and Phonetics

The Acquisition of the Constraints on Mimetic Verbs in Japanese and Korean 163

Kimi Akita

Language-Specific Production and Perceptual Compensation in V-to-V Coarticulatory Patterns: Evidence from Korean and Japanese 178

Mira Oh

Vowel Harmony as an Anti-Faithfulness Effect: Implication from Nonconcatenative Morphology in Korean Ideophones 217

Chang-Beom Park

Part IV

Discourse/Functional Linguistics

Prompting Japanese Children 235

Matthew Burdelski

Clause Chaining, Turn Projections and Marking of Participation: Functions of TE in Turn Co-construction in Japanese Conversation 250

Yuria Hashimoto

Roles of Gestures Pointing to the Addressee in Japanese Face-toface Interaction: Attaining Cohesion via Metonymy 265

Mika Ishino

Intersubjectification and Textual Functions of Japanese Noda and Korean Kes-ita 279

Joungmin Kim and Kaoru Horie

The Asymmetry between the Iki (Go)-V and the Ki (Come)-V Constructions 289

Noriko Matsumoto

The Deployment of Korean Negative Interrogatives in Conversational Discourse: A Sign-based Approach 304

Jini Noh

A Corpus-Based Look at Japanese Giving/Receiving Verbs ageru, kureru, and morau 319

Tsuyoshi Ono and Ross Krekoski

How ‘Things’ (mono) Get Reanalyzed in Japanese Discourse 329

Nina Azumi Yoshida

Part V

Syntax

Right Node Raising as PF Coordination Reduction 347

Duk-Ho An

The Causal Wh-phrase Naze in Japanese Cleft Constructions 362

Tomoko Kawamura

Processing Left Peripheral NPI in Korean: At the Syntax/Phonology Interface 377

Jieun Kiaer and Ruth Kempson

The Exempt Binding of Local Anaphors: An Empirical Study of the Korean Local Anaphor Caki-casin 392

Ji-Hye Kim and James H. Yoon

Three Types of Korean Comparatives 407

So-Young Park

On the Syntax of External Possession in Korean 422

Reiko Vermeulen

Shika-NPIs in Tokyo Japanese and the Syntax-Prosody Interface: Focus Intonation Prosody and Prosody-Scope Correspondence 437

Hideaki Yamashita

Part VI

Formal Semantics and Discourse Analysis

The Korean Double Past form –essess and Types of Discourse 455

EunHee Lee

Particles: Dynamics vs. Utility 466

Eric McCready

Perspective Logophoricity, and Embedded Tense in Japanese 481

David Y. Oshima

Tense and Modality in Japanese Causal Expressions 496

Sanae Tamura

Index 511