2018年5月 2日 (水)

卒業式・式辞2018

備忘のために、掲載しておきます。つたない文章ですが、時間があればお読みください。

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文学部・文学研究科卒業・修了証書伝達式・式辞

                                                   金水 敏

                                               2018年3月22日

 みなさま、本日は大阪大学文学部・文学研究科のご卒業・修了まことにおめでとうございます。皆様の胸中には、これまでの学生生活のこと、そしてこれから訪れる未来のことなど、様々な思いが胸中に去来していることと想像いたします。

 さて、皆様が大阪大学で身につけたものはいったい何であったのでしょうか。むろん、哲学系、歴史系、文学系、芸術系、日本学系それぞれの専門分野における個別の知識をしっかり身につけられたであろうことは間違いありません。しかしそれぞれの専門分野を超えて、文学部・文学研究科の卒業生・修了生が等しく有しているはずの知識や技量とは何であったか、改めて考えてみたいと思います。それは端的に言えば、言葉を正確かつ厳密に用いる技術であったかと思うのです。私たちが論文を書く際に注意を払うことの中に、使用する一つ一つの概念の定義がきちんと出来ているかということと、その概念を用いて健全な論理が組み立てられているかということがあるかと思います。皆さんがくぐり抜けてきた演習での発表や論文の諮問等で、「その概念の定義は何か」「この前提からこの主張はどのようにして導き出されるのか」ということをしつこいほどに議論してきたのではないでしょうか。家造りに例えてみれば、概念とは煉瓦や建具のような建材であり、論理とは、建材と建材を組み合わせる際のアーキテクチャーに相当すると言えます。建材に欠点があっても、その組み立てに不適切な扱いがあっても、頑丈で暮らしやすい家を建てることはできません。私たちはこのような考え方で、自分たちの言葉を用いる技術を磨いてきたのです。この点は、専門分野の枠を越えた共通点と言えましょう。

 むろん、この点は一人文学部・文学研究科で学ぶ人文系の学問のみの特徴ではありません。社会科学、自然科学や工学等、すべての学問・研究に共通の基盤であります。学問の分野によっては、さまざまな実験、観察やフィールドワーク手法や統計手法、法体系をめぐる専門的な解釈、また数式の処理をめぐる技法などがそれぞれに重視される面がありますが、その基盤となるのはやはり概念規定の正確さ、厳密さと、論理の健全性です。一方で実験や統計処理やフィールドワーク等は人文系でも用いる手法であり、すべての学問体系はそのようにしてゆるやかにつながっているとも言えます。それでもなお、人文系の学問の特徴を強いて挙げるとするならば、私たちが対象とする領域は、私たちの日常生活に直結し、日々暮らしていく経験のすみずみにその対象が存在するということではないでしょうか。言葉を正確に、また適切に用いることで、実は私たちの生き方そのものを変えていくことが出来る場合もあるのです。

 ここで最近私自身の体験を少しお話ししたいと思います。私ども、文学研究科の教員は毎年ファカルティ・ディベロップメント、略称FDと呼ばれる教育・研究の向上のための研修を受けますが、今年度のこのFDでは、龍谷大学のLGBTサークルである「にじりゅう」の皆さんが来て、私たち教員と交流会を持ってくださいました。その場では、龍谷大学の「にじりゅう」に参加している学部生の方たちが自身の性的自認や性的嗜好について、時にユーモアをこめながら、生き生きと語って下さいました。その後の学生さんたちとの交流も含めてそれはとても素晴らしい経験であったと今ふり返って、改めて感じます。そこで私は、SOGI(複数のsを付けてSOGIsとも)という概念を初めて知りました。これは、sexual orientation and gender identities の略称です。この概念がLGBTとどこが違うか、どういった点が優れているかということについて考えてみましょう。  私たちの暮らしている近代社会では、異性愛と家父長制を唯一正しい人のあり方とするイデオロギーが長らく支配し、その支配のあまりの強固さがさまざまな弊害と息苦しさを社会にもたらしてきましたが、近年はそのイデオロギーに挑戦し修正しようとする考え方が徐々に社会に浸透してきていることもご承知の通りかと思います。例えば性同一性障害を認定する法律が出来たこともそうですし、LGBTという概念が広まってきたこともその一つです。しかし性同一性障害は体の性と心の性が一致しないことを「病気」として認定することであり、LGBTのL, G, Bはそれぞれ「性的少数者」とする認定を含んでいます。つまり特定の人を非正常者や少数者であると規定してしまう弊害もあり、逆に差別を助長しかねない側面もあるように思います。これに対しSOGIの考え方は、一人ひとりが固有の性的嗜好と性自認のあり方を持っており、どれが正しくどれが正しくないとか、何が多数で何が少数かということを決めません。つまりSOGIの多様なあり方がその人それぞれの個性の一部であると認めるのです。このSOGIの概念が広まることで、私たちの社会が私たち一人ひとりにとってさらに生きやすいものになっていくことが期待できます。もちろんそのためには法制度や公共トイレのあり方や学校における指導のあり方など、制度的な側面も同時に整備していかなければならないことは言うまでもありません。しかし間違いなくSOGIの考え方を法学、経済学、工学、医学等の考え方の基盤に据えることで、社会をより良く変えていくことができるのです。このように、一つの概念を導入することで生活や社会がすっきりと見通せる場合があること、また日々の暮らしがより生きやすくなる場合があることを改めて知らされました。

 ここで、卒業・修了していく皆さんに期待したいことは、これからの生活の中でも、絶えず言葉の正確さ、厳密さに気を配り、そしてよりよい言葉の使い方に工夫をしていってほしいということなのです。ここで正確さ、厳密さとは自分の考え方が唯一正しいとする硬直した態度をとることではなく、人の言葉を尊重し、しっかりと耳を傾けて聞くということも同時に意味します。世界は残念ながら往々にして、言葉の正確で厳密な使用を軽視し、勢いや思い込みや社会を覆う空気で物事を決め、結果として望ましくない方向に社会が流されていくこともしばしばであります。かつて日本が経験した第二次世界大戦の惨禍も、そのような空気の流れの中で引き起こされたと言っても間違いではないでしょう。例えば衆議の場で、特定の言葉づかいに意義を唱えることは時として場の雰囲気を壊すと非難されることもあるかもしれません。しかし時間はかかっても、じっくり議論を重ね、よりよい概念や論理をみんなで育てていく習慣を培うことが結果としては私たちの社会にとって間違いなくプラスになります。そのような社会を率先して作っていく人になってほしいのです。それは、何も「長」の付く仕事をしている人だけができることではなく、会社の一社員であれ、恋人同士であれ、母や父であれ、親を介護する子供であれ、人生のさまざまな局面の中で、それぞれの立場の中で日々実践していくべきことがらです。

 皆様どうぞ、大阪大学文学部・文学研究科で学んだことを日々の言葉の実践に生かし、今後ともすばらしい人生をお過ごしいただきますよう、心からお祈り申し上げます。以上をもちまして、私のはなむけのことばとさせていただきます。  

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2017年12月15日 (金)

(書評?)『女性らしい手紙文の書き方』

 某書評サイトでボツになった(というか、自分からひっこめた)文章です。他の先生方はとても立派な書評をかいていらっしゃったので、ひっこめてよかったです。

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書名:『女性らしい手紙文の書き方』

著者:中西弥生 出版社:日本文芸社

出版年:昭和49年6月5日16版発行(初版の刊行年は不明)

ISBN: 0270-07114-6016

定価:550円(昭和49年第16版の価格)

 私の書評の対象は、「実用書」である。いわゆる手紙の書き方の指南書である。第16版の定価は550円だが、私はこれをBOOK・OFFで100円(税抜き)で買った。アマゾンでは古書として、3円で買える(2017年11月13日現在)。たぶん、このサイトで紹介される本の中では一番安いだろう。著者の中西弥生氏については、まったく情報がない。この本以外に著書は今のところ見当たらない。そんな、一見地味な本書を、私は強く勧めるのである。これはとんでもない本だ。「実用」という概念を遙か斜め上に超越して、中西弥生氏の筆は暴走を繰り広げる。それが一体中西弥生氏の経験に基づくのか、豊かな妄想なのかもよく分からないような、書名には似つかわしくない愛憎の世界が繰り広げられるのである。

 まず、「はしがき」から読んでおこう。

はしがき

 手紙は、その人のすべてを代表するものなのです。

 ですから、手紙は自分の気持ちなり、用件なりをあなたにかわって相手にこころよく、ゆかしく、わかりやすく伝える使者なのです。

 その使者の出来、不出来が、とんでもない結果を招いたりすることがありますから、一通の手紙でも、かるはずみに書かないことです。

 日ごろから心がけて、誠意のこもった手紙を書くようにしておれば、いつの日にか必ず尊敬や信頼や幸運が、あなたのもとに訪れてくるようになります。

 女性の手紙は、かたく、かたにはまった、きゅうくつなものであってはならないのは勿論ですが、かといって悪ふざけしたり、奔放すぎたり、品のないものでもこまります。

 どこまでも女性らしい上品さと、ゆかしさ、うるおい、しとやかさのあるものでなければなりません。

 この本は、分かりやすく、しかも、正しい上品な文例を豊富に示しながら手紙の書き方を自然に自分のものにしていただけるよう心がけました。

 心からの美くしい手紙が書けるようになってくださるようお祈りしております。     著 者

 うむ、ごく穏当な滑り出しだ。きわめてまっとうだ。しかしこのはしがきの一言一言が、あとでじわじわ効いてくるのを、私たちは思い知ることだろう。

 さて、この本の特徴は、とにかく結婚、恋愛に関した手紙が異様に多いことである。まず軽いジャブから。

〔結婚した友へ〕(女子文)

 御結婚なさったとのご通知、楽しく拝見いたしました。心からお祝い申し上げます。  もう新婚旅行からもお帰りになって、すばらしい、あまい生活をなさっていらっしゃることと思います。御感想はいかが……。とにかく何もかも楽しくってしょうがないんじゃないかしら。  おしとやかで家庭的なあなたのことだから、もうすっかり板について、初々しい若奥様ぶりを発揮していらっしゃることでしょう。

 近いうちにぜひスイートホームへおじゃまさせていただきますけど、あまり見せつけないでね。それともおじゃまかしら。

 とりあえずお祝いの品おおくりしておきます。お二人で仲良くお使い下さいね。旦那様にもよろしくおっしゃっておいて下さい。ではまた。(p. 23)

 押さえた書き方ではあるが、「何もかも楽しくってしょうがないんじゃないかしら」とか、「初々しい若奥様ぶりを発揮」とか「あまり見せつけないでね」とか、弥生の妄想はすでにむずむずと動き出しているようである。この手紙には、続編がある。

〔友に無沙汰をなじる〕(女子文)

 昭子さん、再三手紙さしあげているのに、ちっともお返事下さらないなんて、いかがおすごしなのでしょうか。御新婚は楽しいものでしょうけど、そんなにお変わりになるものかしら。かつてあんなに親しいお友達だったのに冷たい方。

 でも全然お返事いただけないなんてさびしいわ。きっとあなたがお忙しいからお手紙下さらないんだと思っていますわ。でもね、いまに赤ちゃんができたらそれこそ自分の時間なんてないそうよ。だから今のうちに遊んでおかないとだめなんですって、これでは私と遊んで下さいって、催促しているみたいね。旦那様にうらまれてしまうわね。

 だけど、ほんとに一度御連絡下さらない。あなたの御結婚の感想でもうかがいたいわ。私ももうすぐなのよ。だからそんなお話もしたいし、ぜひ近いうちにお手紙下さいね。お待ちしています。(p. 57)

 「冷たい方。」って、弥生はちょっとせっかちな性格のようだが、「私ももうすぐ」というから、弥生には言いたいことが貯まっているのだ。それがどんなことなのか、ちゃんと書かれているぞ。

〔二人の秘密〕

 いま、お床に入ったのですが、目はさえるばかりで、どうしてもねむれませんの、夜中の一時だというのに。私はまだ、夢の世界をさまよっているようなのです。一緒に行った会社の人たちがロビーで、ピンポンをしたり、テレビを見たりしているとき、そっと私を誘ってくださったあなた、私たちは庭続きの林に入り、夏草の中に並んで腰を下ろしましたね。あなたが何もおっしゃらずに、私の肩を抱いて下さったときの、あなたの体臭が、まだ私の周囲にただよっているようです。そして、はじめての口づけの甘い甘い感触に、私はただ、うっとりと目をつぶっているだけでした。あなたは、口づけのお上手な先生です。ふふ…これから、毎日社で顔を合わせるのが、なんだかはずかしい気がいたします。でも、いままで通り何げない顔で、誰にも分からないように、上手な演技をつづけようと思いますの。

 そして、ときどき、二人だけの秘密の夜の時を楽しみましょうね。(p. 185)

 「あなたの体臭」とか「甘い甘い感触」とか、弥生は意外に経験豊富じゃないか。っていうか、すでにはしがきの「女性らしい上品さと、ゆかしさ、うるおい、しとやかさのある」手紙からだいぶ逸脱してないか。

 だが、弥生の生涯はなかなか波乱に富んでいる。こんな劇的な成り行きが待ち構えている。

〔お別れに〕

  次郎様  こうして、あなたにお手紙を書くのも最後でしょう。私は毎日、何かとおいかけられているような、身のちぢむ思い出暮らしております。あと半月、こんな気持ちで結婚しなければならない私は、なんという不幸な女でしょう。何も知らずにいる先方のお方も、お気の毒でなりません。

 私は今でも、あなたが来いと言って下されば、家を抜けて飛んでまいります。どうして、あなたは勇気を出して、私を呼んで下さらないのでしょう。

 愛するあなたを待ちながら、たった一度の見合いで、好きでもない人と結婚しなければならないなんて、気が狂いそうです。でも私は義理の母との板ばさみになって、自由の道を選ぶことの出来ない、あわれな弱い女です。

 次郎様  あなたは自分が学生の身で、生活力のないことを嘆いておられますが、私もほんとうに今はじめて、身をもってそれを知りました。私に生活力があったら、私はこんなにも悲しまずにすんだものを。

 私達はなんという冷酷な運命に生まれたのでしょう。今となれば、たとえ一年でも、あなたを恋したことがくやしいのです。

 あなたはまだ若く、幸福な未来が待っていますのに、私は恋しい人を心に抱きながら、愛してもいない人に、この体をささげなければなりません。

 次郎様  お願いです。この手紙が着きましたら、もう一度、二人だけで会う機会をつくってください。最後のお別れがしたいのです。(p. 183)

 弥生の心は、千々に乱れて、なんだか論旨もよく分からなくなっているところがある。しかし、「最後のお別れがしたい」って、危険だと思う。お別れではすみそうもない予感がする。

 で、待っていたのはこんな末路だったりする。

〔男にだまされて〕(女子文)

 智子さん突然こんな手紙を書いてごめんなさい。でも誰にも相談できることではないので、思い余ってあなたに御相談したいと思うのです。

 実は一年前から八つ年上の男性と知り合い、彼の言葉を信じて恋愛関係に陥り、つい許してはいけない一線をこえてしまいました。でもそのときは幸福で、公開もしませんでしたが、先日妊娠していることを知って、そのことを彼に話したところ、驚いたことには彼にはすでに妻子があったのです。まさか彼がそんな人であろうとは夢にも思ったことがなく、私は彼を強くなじりました。すると彼は非を認めたものの、「妻と別れることはできないから、ガマンしておろしてくれ」というのです。私は怒りと悲しみで、今は途方にくれています。現在ではもう彼に対する愛情なんかなくなってしまっていますが、でも結婚できないかしらとも考えています。お腹の赤ちゃんはもう四ヶ月にもなっていますし、おろすなんてこわくなってしまいます。前途真っ暗な私、一体どうしたらいいんでしょう。結局は私がバカだったからなんですが、どうしたらよいか、あなたに教えてもらいたいんです。取乱した文になってしまいましたが、お返事お待ちしております。(p. 62)

 こんな相談をされた智子さんもいい迷惑ですね。「一線を越える」とか「妊娠」とか、文春砲も真っ青だぞ。「愛情なんかなくなってしまった」とか、どこかで聞いた台詞のようだ。

 しかし、ふと我に返る。この本は、「実用書」のはずなのに、いったいこんなシチュエーションにどんな実用性があるんだろうか。この範例をお手本にして手紙を書く女性を想像すると、ちょっとくらくら目まいすら覚える。

 ここに引いたのは、ほんの一部である。もっともっと引用したい欲求に駆られるのだけど、紙幅の制約によってこれだけに留めているんです。とにかく役に立つんだかどうだかよく分からない、生々しい女の生き様がこの地味な装丁の本にあふれかえっている。すぐ買って読むべし。安いし。

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2017年12月14日 (木)

Dean's Night FINAL のお知らせ

 Dean's Nightでは、私、金水敏(大阪大学文学部長)が、今お話を伺いたい方を文学部にお招きして、ご参加のみなさんとともに楽しいひとときを過ごします。

   第5回(2018年1月19日(金))のゲストは、ゲストに大竹文雄さん(大阪大学社会経済研究所・教授)をお招きし、ノーベル経済学賞でも話題になった「行動経済学」について、具体的な例に基づきながら、分かりやすくお話しいただきます。ふるってご参加ください。

ゲストのプロフィール:

大竹文雄(おおたけ ふみお)さん

Photo

大阪大学・社会経済研究所教授。労働経済学、行動経済学に関する著書多数。『日本の不平等―格差社会の幻想と未来』(日本経済新聞社, 2005年)で、サントリー学芸賞、 日経・経済図書文化賞、エコノミスト賞、日本学士院賞受賞。最新刊は『競争社会の歩き方—自分の「強み」を見つけるには』(中公新書、2017年)。漫才師・小説家の又吉直樹さんとともに番組の案内役を務めるNHK教育テレビ「オイコノミア」は6年目に突入した。

※このイベントは、どなたでも参加していただけます。下記の要領をごらんください。

日程:2018年1月19日(金)

第1部:そうだ、大竹先生に聞いてみよう—暮らしに生かす、行動経済学の極意—

 時間:17:30〜19:00ごろ

 場所:大阪大学全学教育推進機構・サイエンス・コモンズ・スタジオ A

    この項末尾のアクセスマップをご参照ください。

 参加方法:学生、教員、職員、学内外を問わず、どなたでも参加できます。事前申し込み不要・定員60名・先着順で受け付けます。17時に開場します。

第2部:ゲストを囲んで軽食と飲み物の会

 ソフトドリンク、ビール、ワイン、サンドイッチ、ピザ等の飲み物と軽食を準備します。実費学生1,000円、一般の方2,000円程度申し受けます。差し入れ歓迎(差し入れして下さった方の割引あります)。

 時間:19時過ぎ〜20時過ぎ

 場所:大阪大学大学院文学研究科・大会議室

  この項末尾のアクセスマップをご参照ください。

 参加方法:学生、教員、職員、学内外を問わず、どなたでも参加できます(要予約)。リンク先のフォームからお申し込みいただくか、直接、金水までお知らせください。

 申し込みしめ切り:2018年1月12日(金)

 連絡先メールアドレス: kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp (金水 敏)

                                                 (at)を半角@に変えて下さい。

 主催:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科長)

 協力:大阪大学大学院文学研究科/大阪大学全学教育推進機構

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2017年8月21日 (月)

卒業式の式辞・余話

メールを整理していて思い出したことがある。この3月の卒業式で、聴覚障害のある卒業生から、事前に式辞の原稿を渡してほしいとの申し入れがあった。みんなと同じ空気の中で、卒業式の感動を味わいたいのだという。

私はこういったイベントのスピーチで原稿をつくることはあまりなくて、当日までにざっくりとプランを立てておいて、その場で文章を作りながら喋るのが普通である。今回もそうしようと思っているところにその申し出があって、正直めんどくさいなと思いつつ、事前に原稿を作ることとした。

原稿を作るとなると、それなりに推敲をして整った文章にしようと思う心理が働いて、山場を作ったり、修辞に気を配ったり、まあかっこつけた文章に結果としてなってしまった。 せっかく作った原稿なので、一度の式辞で捨ててしまうのは惜しいとのケチな思いから、ブログにあげた。それがツイッターで取り上げられ、今回のちょっとした騒ぎになったわけだ。

学生からの申し出がなければ、またあっても請けなければ原稿さえ作らなかったし、当然ブログの記事にもならなかったし、Yahoo news に上がることもなかった。人生の出来事はみな不思議の糸で繋がれている。

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2017年8月 7日 (月)

バズるか? マズルカ

(この文章は、日本文学・国語学・比較文学研究室旅行のしおりのために寄稿したものです)

 私の書いた、大阪大学文学部卒業式での式辞がネット上で話題になっているようだ。人生上でも滅多にないことなので(悪いことでニュースになったり炎上したりするのはすごく簡単)、ことの顛末を備忘のために書いておく(内容の評価や是非については触れない)。

 卒業式は2017年3月22日に行われた。卒業式の式辞を読むのは生まれて初めてだったが、あらかじめ大体のシナリオを組み立てておいて、一気呵成に書いた。卒業式で読み上げたときは特別な反応は感じなかったが、まあまあ上手に書けたかなと思ったので、ブログ(http://skinsui.cocolog-nifty.com/)に原稿を上げ、Facebookでもお友達に向けてリンクを張った。何人かの方に褒めていただき、また批判もいただいた。

 で、何事もなく日々は過ぎていき、とつぜん2017年7月20日ごろに、数人の方から、「卒業式の祝辞のことがツイッターで話題になってますね」と教えられた。あれっと思って、リンク先を見てみたら、「はるまみん」さん(@alice_eemw)という方のツイートで、式辞のテキストの画像とともに「昨年度の阪大文学部卒業セレモニーで文学部長の金水敏さんが読んだ式辞、人文学類を出た身としてはとても響くものがあるので幾度となく読んでしまう。」(2017年7月17日 午後8:08)という文章がアップされており、リツイートが4千件くらいだったか、そして「いいね」が1.4万件と出ていて驚いた(はるまみんさんは知ってる人なんだかどうだか、心当たりがない)。同日、朝日新聞の若松さんという方から電話があり、この件について文学部長の思いを聞かせてほしいと取材の申し込みがあった。大阪までは来られないので、メールで質問を送るから答えてほしいと言われ、同日のうちにメールが届き、その夜回答を書いてから、一晩寝かして翌日ちょっと修正して送り返した。withnewsという朝日のネットニュースに7月24日に「文学部って何の役に立つの? 阪大学部長の式辞が話題に「本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったとき」」という見出しで掲載されたのだが、それがYahooニュースに再録されたために、大勢の人の目に触れることとなったようだ。そこからは、職場の知人、友人、親戚等々から「見ました」というメッセージがいくつも届いた。妻や子どもたちのもとにも何件か「見たよ」メールがあったらしい。「先生、バズってますね」と言われて、初めて「バズる」という動詞を知った。

 さて、この間の出来事を、ブログ(Niftyココログ)のアクセス記録で確かめてみよう。ブログは2,3ヶ月に1回くらいのペースでしか更新しないので、普段のアクセスは一日多くて10〜20程度のページ・ビューで、0の日だって珍しくない。それが、式辞をアップした3月22日には228件、翌日には379件のビューがあった。その後なぜか、3月29日に1,528件のビューがあり(原因は謎)、その後一旦収束する。はるまみんさんがツイートをした7月17日からページ・ビューが再び増加し、7月20日には1,317件でピークとなった。そしてYahooニュースに公開された7月24日には、ページ・ビューが一気に10,098件に跳ね上がるである。Yahooニュース恐るべし。(グラフは、3月から7月のブログのアクセス・ログ)

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2017年5月24日 (水)

第4回 Dean's Night のお知らせ

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 Dean's Nightでは、私、金水敏(大阪大学文学部長)が、今お話を伺いたい方を文学部にお招きして、ご参加のみなさんとともに楽しいひとときを過ごします。

   第4回(2017年7月28日(金))のゲストは、ゲストに釈徹宗さん(僧侶・宗教学者)と久坂部羊さん(小説家・大阪大学医学部卒)をお招きし、「死に向かう人にとって医療はどうあるべきか」「親しい人を看取る心構えとは」「この世に残された人は、逝った人のために何をなすべきか」といったことを、タタミとちゃぶ台の間で明るく楽しく語りあいます。家族と自分の死や健康が気になる方、ふるってご参加ください。

ゲストのプロフィール:

釈 徹宗(しゃく てっしゅう)さん

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僧侶・宗教学者。相愛大学人文学部教授。『いきなり始める仏教入門』(内田樹と共著。角川ソフィア文庫、2012年)、『お世話され上手』(ミシマ社、2016年)、『70歳!〜人と社会の老いの作法〜』(五木寛之と共著。文春新書、2016年)他、著書多数。 NHKニュースシブ5時で「渋護寺」コーナー担当。  芸能やポピュラーカルチャーと仏教との関わりについても関心が深く、『落語に花咲く仏教-宗教と芸能は共振する-』 (朝日新聞出版、2017年)で第5回「河合隼雄学芸賞」を受賞する。

久坂部羊(くさかべ よう)さん

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小説家。医師。医療小説の出版多数。『悪医』(朝日新聞出版、2013年)が日本医療小説大賞を受賞する。また『破裂』(幻冬舎、2004年)と『無痛』(幻冬舎文庫、2008年)が2015年、相次いでテレビドラマ化され、話題となる。一方で『人間の死に方〜 医者だった父の、多くを望まない最期〜』(幻冬舎新書、2014年)他、医療に関わるノンフィクション・エッセーも多数公刊している。

 このイベントは、どなたでも参加していただけます。下記の要領をごらんください。

日時:2017年7月28日(金)17:30〜

第1部:ちゃぶ台で語り合おう、介護・看取り・祈り  17:30〜19:00ごろ

 金水が聞き役となって、介護や終末期医療、親しい者の看取り、葬礼や法要などの宗教儀礼についてのお二人のお考えをお聞きしつつ、フロアとの意見交換を行います。

 場所:大阪大学全学教育推進機構・サイエンス・コモンズ・スタジオ B

  キャンパスマップの「サイエンス・コモンズ」とある建物の1階です。

 参加方法:学生、教員、職員、学内外を問わず、どなたでも参加できます。事前申し込み不要・定員60名・先着順で受け付けます。17時に開場します。

第2部:ゲストを囲んで軽食と飲み物の会 19:00過ぎ〜20:00過ぎ

 ソフトドリンク、ビール、ワイン、サンドイッチ、ピザ等の飲み物と軽食を準備します。実費学生1,000円、一般の方2,000円程度申し受けます。差し入れ歓迎(差し入れして下さった方の割引あります)。

 場所:大阪大学大学院文学研究科・大会議室

  キャンパスマップ4番の建物(文法経済学部本館)北側2階にあります。

 参加方法:学生、教員、職員、学内外を問わず、どなたでも参加できます(要予約)。リンク先のフォームからお申し込みいただくか、直接、金水までお知らせください。

 申し込みしめ切り:2017年7月21日(金)

 連絡先メールアドレス: kinsui(at)let.osaka-u.ac.jp (金水 敏)

                                                 (at)を半角@に変えて下さい。

 主催:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科長)

 協力:大阪大学大学院文学研究科/大阪大学全学教育推進機構

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2017年3月22日 (水)

卒業・修了セレモニー式辞

文学部・文学研究科卒業セレモニーで、文学部長・文学研究科長として式辞を読みました。急いで作ったので推敲も十分ではなく、また私の人文学観にはさまざま異論もあるかもしれませんが、とりあえず記録の意味で掲載しておきます。
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式辞

金水 敏

2017322

 

 みなさま、本日はご卒業・修了まことにおめでとうございます。これから卒業証書、学位記を受け取られるみなさまにおかれましては、これまで大阪大学で過ごされた日々のことを懐かしみ、またこれから進まれる就職、進学等について希望と不安に胸を膨らませていらっしゃることと思います。

 さて、ここ数年間の文学部・文学研究科をめぐる社会の動向をふり返ってみますと、人文学への風当たりが一段と厳しさを増した時期であったとみることが出来るでしょう。平成25年から26年にかけて、全国国立大学で「ミッションの再定義」ということが行われましたが、文部科学省からの書き込みとして、人文社会科学系の部局に対し、組織再編・縮小を含む整理の方向が示され、「文系切り捨て政策」と騒がれたことは記憶に新しいところです。また産業界関係者の一部から「税金を投入する国立大学では、イノベーションにつながる理系に重点を置き、文系は私学に任せるべき」との発言もなされていると報道されています。

 これらの、文系全般に対する社会の風当たりは、むしろ皆さん一人ひとりにとっても身近な体験としてあったのではないでしょうか。すなわち、「なんで文学部に行くの」「文学部って何の役に立つの」等々と言った問いを、友人、親戚、場合によってはご両親というような身近な人々から受けた経験を持つ方は、ここにいらっしゃる皆さんの中にも決して少なくないのではないでしょうか。これを例えば「医学部」「工学部」「法学部」「経済学部」といった学部に置き換えた場合、その答えにくさという点で「文学部」の場合、答えのむずかしさが格段に違うということは明らかです。すなわち、医学部は人が健康で生活できる時間を増やすという目的を持っています。工学部は、便利な機械や道具を開発することで生活の利便性を増すという答え方ができるでしょう。また法学や経済学は、法の下での公正・平等な社会を実現したり、富の適正な再配分を目指したりなど、社会の維持・管理に役立つと答えられます。

 では、文学部で学ぶ哲学・史学・文学・芸術学等の学問を学ぶことの意義は、どのように答えたらよいのでしょうか。少なくとも、教員や研究職や出版社等を除いて、多くの皆さんが就かれる職業にも直接の関係を持つ部分は、先に挙げた学部よりはるかに少なそうです。つまり、文学部で学んだ事柄は、職業訓練ではなく、また生命や生活の利便性、社会の維持・管理と直接結びつく物ではない、ということです。

 この問題について、私は今のところ次のように考えています。文学部で学んだことがらは、皆さんお一人お一人の生活の質と直接関係している、ということです。私たちは、生きている限り、なぜ、何のために生きているのかという問いに直面する時間がかならずやってきます。もう少し具体的に言えば、私たちの時間やお金を何に使うのかという問いにも言い替えられますし、私達の廻りの人々にどのような態度で接し、どのような言葉をかけるのかという問いともつながります。逆に大きな問題に広げれば、日本とは、日本人とは何か、あるいは人間とはどういう存在なのか、という問いにもつながるでしょう。文学部で学ぶ事柄は、これらの「なぜ」「何のために」という問いに答える手がかりを様々に与えてくれるのです。いや、むしろ、問いを見いだし、それについて考える手がかりを与えてくれると言う方がよいでしょう。

 これらの問いには、簡単に与えられる答えはありません。一生かかっても解けないかも知れないし、むしろ何十年、何百年、何千年かかっても解けない問題なのだと言うべきかもしれません。もちろん、こういった問いとは無縁な生活を送ることも、今の日本ではたやすいと言えるかもしれません。美味しい食事、楽しいエンターテイメント、快適な生活環境の中で生活している限り、このような問いはむしろ不要であるようにも見えます。

 しかし、文学部の学問が本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったときではないか、と私は考えます。今のこのおめでたい席ではふさわしくない話題かもしれませんが、人生には様々な苦難が必ずやってきます。恋人にふられたとき、仕事に行き詰まったとき、親と意見が合わなかったとき、配偶者と不和になったとき、自分の子供が言うことを聞かなかったとき、親しい人々と死別したとき、長く単調な老後を迎えたとき、自らの死に直面したとき、等々です。その時、文学部で学んだ事柄が、その問題に考える手がかりをきっと与えてくれます。しかも簡単な答えは与えてくれません。ただ、これらの問題を考えている間は、その問題を対象化し、客観的に捉えることができる。それは、その問題から自由でいられる、ということでもあるのです。これは、人間に与えられた究極の自由である、という言い方もできるでしょう。人間が人間として自由であるためには、直面した問題について考え抜くしかない。その考える手がかりを与えてくれるのが、文学部で学ぶさまざまな学問であったというわけです。

 今申し上げたことが、直ちに皆さんの腑に落ちたかどうかは分かりませんが、文学部の学問は日持ちがする、一生分、あるいはそれより遙かに長い時間効き目が続く、賞味期限が続くということは保証いたします。文学部の学問は、例え企業に就職しても、家庭に入ったとしても、一生続けることができます。お金はあまり要りません。エネルギーもさほど使わないので、エコであるとも言えます。少しの書籍と、考える頭さえあれば、たいてい間に合います。皆様どうぞ、大阪大学文学部・文学研究科で学んだことに誇りを持ち、今後ともすばらしい人生をお過ごしいただきますよう、心からお祈り申し上げます。以上をもちまして、本日の式辞とさせていただきます。

 

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2016年12月31日 (土)

2016年まとめ

○大学
・4月より文学研究科長に就任しました。おりしも、指定国立大学や卓越大学院の申請に向けて、大学の姿が大きく変わろうとしており、その渦中に翻弄されています。
・12月に、文学研究科主催のシンポジウムでパリに行きました。

○研究面

・私の還暦を記念して、教え子の方たちが研究発表会「バリエーションの中での日本語史」を企画してくださいました。
・国立国語研究所の疑問文プロジェクトが3月で終わりとなり、3冊目の研究報告書を出しました。引き続いて、通時コーパスの班リーダーとなり、客員教授を続けています。
・昨年の2月に実施した、「役割語・キャラクター言語研究国際ワークショップ2015」の報告論集を編集、私家版として発刊しました。
・役割語研究の延長上に想定している「キャラクター言語研究」の実践の場として、大学院生らとともに、「村上春樹翻訳調査プロジェクト」を始めました。今年度中に暫定的な報告書を出す予定です。
・学術論文を2本公刊しました。
・研究発表、講演、指定討論者等を13件行いました。また、シンポジウム等の企画・運営を5件行いました。
・トルコのチャナッカレに招かれて講演を行いました。1泊4日の弾丸ツアーとなりました。
○社会貢献
・北野高校と、鹿児島の志學館高等部で出前授業をしました。
・今年もマンガカフェのカフェマスターをしました。
・J-WAVE の「RADIOFAST」というラジオ番組に電話取材で出演しました。
・「ナカノシマ大学寄席」で、高島幸次先生と林家花丸師匠・桂三四郎さんとトークをさせていただきました。
○交友関係
・ギャラ無しで来て下さるゲストをお呼びして、Dean's Night というイベントを始めました。橋本幸士さん、吉森保さんと交流を深めることが出来ました。
・三中信宏さんにも、大阪大学大学院文学研究科で講演をしていただきました。
○プライベート
・還暦を迎えました。
・鼠径ヘルニア修復の手術を受けました。座骨神経痛を発症、腰や足が痛いです。相変わらず、血圧高め、睡眠時無呼吸症候群の対処をしています。その他は健康面では大きな変化はありません。
・ひさびさにフルートでコンサートに出ました。
・20年以上飼っていた、ミシシッピアカミミガメが、パリに行っている間に亡くなりました。

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2016年12月13日 (火)

Dean's Night (第3回)上方舞師範・山村若静紀さん

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 Dean’s Nightでは、私、金水敏(大阪大学文学部長)が、今お話を伺いたい方を文学部にお招きして、ご参加のみなさんとともに楽しいひとときを過ごします。

   第3回(2017年1月20日(金))のゲストは、上方舞・山村流師範の山村若静紀さんです。若静紀さんは、東京と関西を毎週のように往復する上方舞の人気師匠である一方で、“堀口初音”名義による『上方伝統芸能あんない』(創元社・2011)の著者であり、着物着付けの講師、トークイベントの司会者としても活躍なさっています。

 どなたでも参加していただけます。下記の要領をごらんください。

日時:2017年1月20日(金)17:30〜

第1部:山村若静紀さんの舞とトーク 17:30〜19:00ごろ

 金水とのトークを挟んで、おめでたい「高砂」と名曲「雪」(一部)をごらんいただきます。

 トークでは、上方舞山村流と関西の邦楽界について、日本舞踊家・山村若静紀の作り方、上方舞で女子力アップ、などの話題でお話を伺います。

 場所:大阪大学全学教育推進機構・サイエンスコモンズ・スタジオ B

  キャンパスマップ1番の建物(大阪大学会館)と、駐車場を挟んで右隣の建物1階です。

 参加申し込み方法:学生、教員、職員、学内外を問わず、どなたでも参加できます。事前申し込み不要・定員60名・先着順で受け付けます。17時に開場します。

第2部:山村若静紀さんを囲んで軽食と飲み物の会 19:00過ぎ〜20:00過ぎ

 ソフトドリンク、ビール、ワイン、サンドイッチ、ピザ等の飲み物と軽食を準備します。実費1,000円程度申し受けます。差し入れ歓迎。

 場所:大阪大学大学院文学研究科・大会議室

  キャンパスマップ4番の建物(文法経済学部本館)北側2階にあります。

 参加資格:学生、教員、職員、学内外を問わず、どなたでも参加できます(要予約)。

 参加申し込み方法:リンク先のフォームからお申し込みいただくか、直接、金水までお知らせください。

 申し込みしめ切り:2017年1月13日(金)

 連絡先メールアドレス: kinsui at let.osaka-u.ac.jp (金水 敏)

 主催:金水 敏(大阪大学大学院文学研究科長)

 協力:大阪大学大学院文学研究科・大阪大学全学教育推進機構

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2016年9月 6日 (火)

研究室旅行の宴会でこんなゲームをしました。

日本文学・国語学・比較文学の研究室旅行で白浜温泉に来ました。

宴会の時間に、昔覚えたゲームを披露して、みなさんに参加していただきました。「虫食い作文ゲーム」とでも申しますか。
あらかじめ、作文を作っておいて、文中の名詞の修飾節の部分を空欄にしておきます。会場では、目的を伏せて、全員に順番に名詞修飾節(明るい、きらきらした、地獄のような等)の部分を自由に言ってもらいます。それを空欄に埋めていくわけです。
出来上がったら、作文を披露します。ミスマッチが楽しいですし、偶然にもぴたりとシンクロすると、「おおーっ」と声があがります。下のが、その完成品です。
20160905_2

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