« Oxfordの街 | トップページ | Oxfordで出会った人々 »

2005年11月 5日 (土)

Oxfordのカレッジ

DSC02548 Oxfordには45のカレッジがあり、それぞれにいろいろな専門分野の先生がいて、学生が所属しています。組織としてはそれぞれのカレッジは独立しています。一方で、Oxford Universityという組織が、すべてのカレッジや、Oriental Instituteなどの機構を束ねています。入学と卒業の管理はOxford Universityが受け持ち、教育や研究の実質はカレッジが受け持つということのようです。Bjarke先生は、Hertford CollegeとOxford Universityの両方から給料をもらっているとのことです。

カレッジにも新旧があって、古い伝統的なところと新しいところとではしきたりなども違うようですが、Hertford Collegeは比較的古い伝統を保っているようです。Hertford Collegeの敷地の中に、先生のOfficeがあり、教室があり、学生の居室があり、教会が入っています。また大きくて立派なダイニング・ホールがあります。専用の厨房もあって、学生や先生のために食事を作っています。

食事のしきたりもきっちりと決まっています。ダイニング・ホールの一番奥に、一段高くなったHige Tableというテーブルが一列あって、ここは先生とそのお客さんしか座ることはできません。低い方のテーブルでは、学生が食べています。食べ物やサービスの内容なども、学生と先生ではまったく違っています。

先生とお客様のために、正式なディナーが毎日のように行われていて、ドレスコードも曜日によって違うそうです。私が招待されたのは水曜日の講演の後でしたが、まず先生専用のコモン・ルーム(ここで普段は先生がお茶を飲んでいる)に通され、食前酒をいただきます。次にダイニング・ホールのハイ・テーブルに案内されますが、ホールは明かりが落とされ、ぼんやりと飾られた絵画が照らし出されて、大変厳粛な雰囲気です。先生方はスーツの上に、ガウンを羽織ることが要求されているようです。みんながそろって各席の後ろに立ち並んだところで、学長が木槌をコンとうち、ラテン語でなにかつぶやいて、食事が始まります。食事は完全なフルコース料理で、ボーイさんが全てサービスしてくれます。

食事のあと、別室に案内され、そこにはトロピカル・フルーツや食後酒が用意されていました。そこで先生方は知的な(ある意味、スノビッシュな)会話を楽しみます。最後に、私たち言語学関係者は、コモン・ルームでお茶をいただきながら言語学談義をしました。(これらのディナーの様子は、写真を撮れるような雰囲気ではなかったので、残念ながらお見せできません。映画のHarry Potterの食事シーンを思い出していただければだいたい同じです。あの映画では、クライスト・チャーチのダイニング・ホールが撮影に使われたそうです。)

Oxford、Cambridge、Edinburghなどの大学ではこれらのしきたりが守られているとのことで、こういった大学では、卒業試験や卒業式など、礼服・ガウンの着用が義務づけられているそうです。

このように、伝統と格式の中で教育・研究が行われている様子に、びっくりさせられました。世界の大学をいくつか見てきましたが、やはり独特です。カレッジとは、衣食住・信仰と教育・研究が一体となった共同体ということのようです。

|

« Oxfordの街 | トップページ | Oxfordで出会った人々 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145561/6910923

この記事へのトラックバック一覧です: Oxfordのカレッジ:

« Oxfordの街 | トップページ | Oxfordで出会った人々 »