方言詩
浜本純逸先生から、浜本純逸(編)『現代若者方言詩集 けっぱれ、ちゅら日本語』(大修館書店, 2005.12.5, 4469221759)を頂戴しました。
ぱらぱら見ているだけで楽しいです。二つだけ引いておきます。まず、青森県。あえて、注無し。
けやぐ
坂本 未樹めごいけやぐ
大切なけやぐ
いつもとなりにいるけやぐ
離れていてもけやぐほんずねんわが
めえやぐかげるけやぐそんな契約なくても
助けてくれるけやぐ
ままより大事なけやぐ
かちゃましくて
ほいどで
びっきな自分ば
きまげでけるけやぐ
けやぐのとなりはあずましい
「けやぐ」は、「親友」のことですが、「契約」が語源なんでしょうか。
次は、国語学者としておもしろかった詩。福島県です。
私の言語感覚
井上夏美ある日先生が言った
「学校へ行く」
「学校に行く」
「違いは何だろう?」
「国語学のゼミの人はわかるでしょ?」
「………………」
視点が一点に集まる
私のことか………………そんなこと私にきかないで
だって私、「へ」も「に」も使わない
どっちも間違いでねぇのか?
私は「学校さ行ぐ」だ
考えすぎたら、病気さなっちまう
だから「わがんねぇ」
こんどはぜひ、現地の方(できれば、作者)による朗読CDを付けて売り出して欲しいです。
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