辞書にないことば
同僚のO先生が、来年度の演習に「辞書にないことば」をテーマとして選ばれたことに興味を引かれました。学生に探させるそうですが、どんなことばが集まるか楽しみです。
私もネタを一つ提供します。最近マスコミでよく目にすることばに「真逆(まぎゃく)」というのがあります。私の使用語彙にはなかったので、気になっていました。私なら「正反対」というところでしょう。「正反対」は純然たる漢語ですが、「真逆」の「ま」は和語、「逆」は漢語ですから、「湯桶読み」ということになりますね。
いつ頃誰が使い始めたのか調べようと思ってググってみたら、こんなサイトが見つかりました。同じような興味を持っている人っているもんです。
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コメント
とりあえず「激安」なんていうのが浮かびました。どこぞのテレビは、さらに「爆安」とか「激徳」などという言葉を使っていて、「いかがなものか?」と常々思っているのですが…。
また「空弁」なんていうのもありますが、名詞で新しい言葉が出てくるのは、ある意味当たり前ですよね…。
「萌え」というのも、ネット上の辞書には(当然ながら)ないようです。
投稿: Lionbass | 2006年1月30日 (月) 16時38分
「激安」は「激」という語というか、形態素(単語の部品)自体が新しいですね。「激似」なんていうのも見たことがあります。
「空弁」は読み方が問題になりそうです。「駅弁」は「えき」の弁当だから「えきべん」、「空弁」は「空港」の弁当だから、「くうべん」とあるべきところですが、普通は「そらべん」と読んでるような気がします。
「萌え」も確かに該当しますね。これは、変換ミスによって生まれたというのがもっぱらの説ですが。同類項に、「ガイジュツ」というのがありますね。「既述」というのを読み誤って生まれたことばだとか。
ありがとうございました。
投稿: SKinsui | 2006年1月30日 (月) 22時23分
「空弁」はやはり「そらべん」と読むのが普通のようですがどうなのでしょうか。
「萌え」の語源については、ウィキペディアなどみると諸説あるようです。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%8C%E3%81%88#.E5.8E.9F.E7.BE.A9
私個人の考えとしては、「芽生える」という意味の「萌える」を”幼女”を対象に使ったのが始まりではないかと思うのですが…。
投稿: Lionbass | 2006年1月30日 (月) 22時35分
私も「空弁」は「そらべん」だろうと思います。
「萌え」は何が語源・発端かという考察も興味深いですが、いろいろなイメージが複合しているという点が大事なのでしょうね。確かに、「萌える」という語には幼児愛をイメージさせる部分もあります。ありがとうございました。
投稿: Skinsui | 2006年1月31日 (火) 09時46分
話題にしていただき、ありがとうございます。
「真逆」については、
http://kotobakai.seesaa.net/article/8173691.html
http://kotobakai.seesaa.net/article/8259978.html
をご覧いただければ幸いです。
「空弁」は、空港で振り仮名つきの写真を撮っていますので、そのうち、どこかに載せたいと思っています。
また、「この番組から出た」という発言が、
http://kotobakai.seesaa.net/article/8260496.html#562
ここにあります。
投稿: 同僚O | 2006年2月 4日 (土) 16時31分
同僚O様、ご教示ありがとうございます。やっぱりOさんの網にはしっかりひっかかってましたね。
投稿: SKinsui | 2006年2月 4日 (土) 21時33分