ナッシュ均衡
飛行機の中で見たのか、DVDを借りてきて見たのかよく思い出せないのですが、「ビューティフル・マインド」という映画を見て、不思議な雰囲気の映画で印象的だったので、もう一度見たいと思っていました。たまたま、今日、NHKの衛星放送でやっていたので、見ることができました。
やっぱり良くできた映画で、おもしろかったです。J. F. ナッシュという天才的な数学者が、若くして均衡理論という画期的な業績を打ち立てながら、幻覚・妄想に悩まされ、しかし妻の支えを得て立ち直るというストーリーです。舞台が大学という点も、私にとって興味深く感じられました。
映画の中で、ナッシュは94年にノーベル賞を得るのですが(これがクライマックス)、一緒に見ていた嫁が「これって実話なん?」と聞きました。私は、「そら実話やろ、『ナッシュ均衡』っていうことばもあるし」と答えました。
自分で答えて、「あっ」と思い起こすことがありました。
『自然言語処理』Volume 12 Number 3 (2005 年 7 月)に、「ゲーム理論による中心化理論の解体と実言語データに基づく検証」 pp. 91-110. (白松 俊,宮田高志,奥乃 博,橋田浩一)という論文があって、雑誌が届いたときに興味を引かれてパラパラ読んでみたのですが、おもしろそうだと思いつつ、ゲーム理論のことをよく知らなかったので、「いつか勉強してみよう」と思い、そのままになっていました。その論文の中に、「ナッシュ均衡」という概念が出ていて、心にひっかかっていたのです。しかしそのときは、「ビューティフル・マインド」のことなんかちっとも思い出さなかったです。
今日、「ビューティフル・マインド」と「ナッシュ均衡」が、私の中で、めでたく結びついた訳です。
さっき、Wikipediaで「ナッシュ均衡」を引いて少し詳しいことが分かりましたが、でもまだ理解してません。さらに勉強してみたいと思います。
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