お店
ここにも書きましたように、「ブログてなんや」ということを実感するために始めたブログなのですが、少しヒントがつかめました。月曜日、友人でありウェブ日記の実践者であるNさんと旧交を温めていたときの会話の中で、ふと出てきたフレーズなんですが、
「ブログて、お店みたいなもんやね」
というものです。
もちろん、ブログで実際にものを売ったり広告を出したりして商売してる人もたくさんいるわけですが、ここではもう少し抽象的に、比喩的に言っています。この比喩のポイントは、
・客はお店を選ぶが、お店も(消極的に)客を選ぶ。
ということです。開店している以上、誰が来てもお客様というわけですが、お店の方でも、「典型的なお客様像」のようなものがあって、イメージした客が集まるように工夫を凝らすわけです。
趣味や専門など、かなり絞り込まれたハードなブログももちろんあって、そういうところは客選びのコンセプトが非常に明確ですが、そうでないブログでも、お店の雰囲気みたいなものが自然に客層を選別していくのだろうと思います。また、コメント、リンク、トラックバックといった仕組みで、自然にコミュニティが作れるようになっているところも、ブログの特徴であり、「お店」という比喩が生きる部分でもあるわけです。
ブログ開設の目的からして、「とにかくたくさんの人に見てもらいたい」つまり「お客さんをいっぱい集めたい」という人もあれば、「限定された範囲の人に見てもらえばそれで十分」という人もあるでしょう。また、当初イメージしたお店と違った展開をしてしまう場合もあって、それはそれでおもしろいわけですよね。
ホームページとブログの違いということを考えると、ホームページはやはり公共性が強調され、どうしても看板や掲示板的なものになってしまいます。ブログは、日記風の構えになっているので、どうしても書き手(比喩で言えば「店主」)の人間性、個性が前面に出てくるようになっています。だから、ブログの一番の売り物は、店主の個性、ということになるのだろうと思います。
有名人がやっているブログは、だからそれだけで最初から有名店ということになるのでしょう。
私のこのブログのコンセプトは、まだ固まっているとは言えませんが、まあ「知ってる人は知ってる町はずれの小さな雑貨店兼カフェ、夜はお酒も出します」みたいな感じでやっていきたいと思います。(あんまりおしゃれな店やないけどね)
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