今年のくぎ煮
兵庫県南部の地域のスーパーマーケットでは、3月になると、「いかなごコーナー」が出来ます。「くぎ煮」という料理のために、イカナゴという魚の稚魚が売られるのですが、醤油、砂糖等の調味料、煮てから汁気を切るための専用のざるや、保存するための大型のタッパーが並べられます。各家庭で、イカナゴを1Kgとか2Kgとか買って帰って、自分の家で煮るわけです。基本的には、醤油、砂糖と酒・みりん等で煮上げる、一種の佃煮のようなものです。市販もしていますが、市販のものは概して固くなってしまっているのに対し、家で上手に炊くと、ふっくらと口当たりよくできあがります。家庭によって、レモン汁を加えたり、ショウガを効かせたり、いろいろ工夫があります。炊きあがりの色や形が、古釘に似ているところから、「くぎ煮」と呼ばれるようになったのでしょう。
今年我が家では、山椒の実を入れました。寒さのせいでイカナゴの生育が遅く、小さいので、釘には見えません。また、たまたま濃い口醤油を切らしていて、薄口で代用したので、色も悪いです。でも味は悪くないですよ(なお、作ったのは奥さんです)。
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コメント
いかなごについて教えてください。
いかなごのほかに、「きびなご」とか「こうなご」などという魚がありますが、「こうなご」と「いかなご」は同じものなのでしょうか?
また、「〜なご」というときの、「な」は「さかな」の「な」と関係があるのでしょうか?
「ご(こ)」は「子、小」なのでしょうか?
ちなみに、ネットでを検索かけると、「いかなご」は「如何な子」などという漢字が引っかかります。
また、「こうなご」という魚は「小女子」、「きびなご」は「吉備女子」などと出てくるようです。
投稿: Lionbass | 2006年3月17日 (金) 21時51分
以下のサイトによると
http://www.ne.jp/asahi/kobe/uotomo.com/shokai.html
http://www.shunmaga.jp/zukan/gyokairui/kibinago/kibinago.htm
イカナゴとコウナゴは同じ魚、キビナゴは別の魚のようです。イカナゴはスズキ目、キビナゴはニシン目になってますね。
おっしゃるように、ナは「サカナ」のナ、コは「子」または「小」のコでしょう。イカナゴは、関西では「新子(しんこ)」とも言っています。4月頃になると5,6センチに成長し、軽くあぶって酢漬けにするとおいしいです。
投稿: SKinsui | 2006年3月19日 (日) 21時51分
Skinsuiさま
ありがとうございます。自分でも調べられたものですね…。
(子どもの頃)九州では、きびなごはありましたが、いかなごは聞いたことがありませんでした。
こうなごは聞いたことあるような気もしますが…。
投稿: Liobass | 2006年3月20日 (月) 10時50分