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2006年6月20日 (火)

dVC分析(映画篇):監督

続きです

映画を見ちゃいました(リンク切れご容赦)。何となく想像通りというところもありましたが、映画を見て気づかされたところもありました。(映画を見てない人、ネタバレ注意です)

長い小説ですが、とてもテンポよくまとめられていて、だれませんでした。でも、かなりの知識量が盛り込まれていますから、小説を読まないで映画だけ初めて見たら、たぶん消化しきれないだろうと思います。

謎解きの部分は大幅に簡略化されていて、アクション中心になっていたのは、映画化のためにはしょうがないでしょう。たとえば、二重の入れ子になったクリプテックスは、一個だけになっていました。アクションに関して言えば、小説自体がすごく視覚的・映像的な既述になっていたので、原作通りという印象でした。

ところで、監督がロン・ハワードと知って、「なるほど」と思うところがありました。しばしば現れる、アナグラムやシンボルの見せ方が、「ビューティフル・マインド」を思い出させたからです。

「ビューティフル・マインド」は、天才数学者J. F. ナッシュが、重い妄想に苦しむ物語ですが、その妄想というのが、雑誌記事など目にする活字すべてがソ連の暗号(それもアナグラム)に見えてしまう、というものでした。この映画でロン・ハワードは、アカデミー賞監督賞を得ています(他に主要三部門も)。

ナッシュも、ラングドンも、大学教授。方や、アナグラムを解いて宝を探しだし、方や何もないところにアナグラムを読み取ってしまって、破滅していくという、二つの映画の対比がおもしろいです。

なお、「ダ・ヴィンチ・コード」の映画で最も印象的な役柄が、連続殺人を犯す白面鬼のシラスなのですが、このシラスを演じた俳優ポール・ベタニーは、「ビューティフル・マインド」の中で、ナッシュが妄想から作り出した、大学寮のルームメイトを演じていたのですね。どちらの映画でも、脇役ながらキーになる人物で、いい使われ方をしていると思います。

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