8月3日早朝家を出て、伊丹、成田と無事にたどって、NY行きの飛行機に乗り込みました。
ビジネスクラスに、くりぃむしちゅーの有田哲平が乗っていました。いま、ニューヨークのどこかにいるんでしょうね。
機内では約12時間。しんどかったけど、特に不調もなくすごしました。映画は、「ゴジラ」(1954年のオリジナル版)と「M:I:3」を見ました。「ゴジラ」は、何回か見てたはずだけど、非常に新鮮で感激しました。また改めて書きます。
さて、JFK空港に着き、タクシーを探してうろうろしてると、黒人のおっきい人が近づいてきて、タクシーチケットのようなカードを手渡して、「どこにいくんだ」と聞いてきました。ホテルの地図を見せると、「おー、マンハッタン! おまえはラッキーだ、おれはちょうどマンハッタンに帰るところだったんだ」と早口でまくし立てます。
(「おれ」になってるのは、役割語で黒人っぽくしてます。ほんとに「ビバリーヒルズ・コップ」みたいなしゃべり方だった)
「ここの乗り場はブルックリン行きだ。マンハッタンはこっちだから着いてこい」と言って、ぼくからスーツケースをひったくってごろごろひっぱっていきます。
内心、
(あれあれ、ちょっとまずい雰囲気)
と思いながら、「あんた、タクシードライバーか?」と聞くと、「そうさ、おれはホテル・タクシードライバーだ」と言います。連れて行かれたのは空港のパーキングで、黒い大きなバンにさっさとスーツケースを積み込むと、「乗れ」と言います。
勢いで乗ってしまって、「いくらだ」と聞くと、「フラットレートだ。フラットレート。分かるか。90ドルだ。」と言います。これで、完全に
「やられた」
と思いました。飛行機の中でガイドブックを読んでて。空港からマンハッタンまでは、フラットレートで45ドルと書いてあったからです。
「45ドルじゃないの」
と聞き返すと、「いいか、ここはクイーンズだ。マンハッタンまでは2区ある。1区45ドルで、2区だと90ドルなんだ」とまくしたてます。ちょっと頭に来て、
「すぐ降りるからおろせ」
といったら、
「降りる?何で降りるんだ?」
とか言いますが、とにかく降りる姿勢をしめすと、
「降りるんだったらパーキング代20ドル出せ」
と行ってきました。ま、なんとか降ろしてくれたので、うるさく言われるのがいやだからとりあえず10ドル渡しました。渡す必要もほんとはないんだけど、とにかくこの場を早くさりたかったのでお金を出したんです。
スーツケースを出して、まだ自分で引っ張っていこうとするので「返してくれ」といったけど、「タクシーじゃないなら、シャトルバスか。シャトルバスならやすいからな」などと言って、バス乗り場まで連れて行こうとします。
バス乗り場でこの雲助にいちゃんとは別れたけど、どうもシャトルバス乗り場もあやしい雰囲気だったので、きょろきょろしてたら、やっと黄色いタクシーの乗り場を見つけました。乗ろうとしたらまた「このタクシーはブルックリン行きだぜ。マンハッタンには行かないよ」などと言って近づいてくる男がいる。
まったく、「油断もすきもあったもんじゃねーぜ」という感じです。
確認のため、とりあえず空港ビルに戻って、日本航空の案内デスクを見つけ、
「マンハッタン行きのタクシー乗り場はどこですか」と聞いたら、
「出口を出てすぐ左側の乗り場です。ぜったいに黄色いタクシー以外には乗らないでください」
といわれました。もう、乗っちゃったんだけどね。
で、なんとか黄色いタクシーに乗り込んだら、やっぱり45ドル均一料金でした。よかったよかった。ただし、有料道路の料金が入って49ドルです。チップを含めて57ドルあげたら運転手さんは喜んでた。
やっぱり、一人旅に、事前のリサーチはかかせませんね。均一料金のことを知ってたからよかった。あと、空港でぺらぺらとしゃべりかけてくるやつは絶対に相手にしないことですね。
最近のコメント