77 Sunset Strip
最近、ふと、子供の頃見た洋物テレビドラマのテーマ音楽がよみがえってきて、頭から離れない状態になっていました。先日、搭乗したANAで手にとった機内誌『翼の王国』(2006年8月号)に、その番組について偶然書かれているのを見つけました。
片岡義男が書いている"gallery 33rpm ハードボイルド音楽との再会"という短いコラムで、サブタイトルは
1959年発売の『77サンセット・ストリップ』ジャケット写真はクーキー青年だ
となっています(p. 13)。冒頭部分を引用します。
『77サンセット・ストリップ』は1958年にABC系で放映された連続TVドラマだ。日本で1960年にTBSで放映されたときには、『サンセット77』というタイトルになった。ストリップ、という一語は省略された。誤解を招くよ、というような意見を誰もが認めたからではないか、などといま頃になって、ふと思ったりしている。
私はこのドラマを、5, 6歳のころ見ていた訳で(再放送だった可能性もありますが)、その導入部に流れるテーマ音楽が強烈に印象に残っているのです。ドラマは、とてもお洒落な探偵もので、しょっちゅう櫛で髪を整えている「クーキー」という青年が出ていたことも覚えていますが、ドラマのストーリーはさっぱり覚えていません。でも、そのタイトルバックに流れる音楽を子供のころ、しょっちゅう口ずさんでいて、いまでも時々よみがえってくるのです。ここのサイトで、今、そのイントロ部分を聞くことができます。
子供の頃は、たしか、
セブリセブン、サンセット
と歌っていたのですが、この「ト」のところに何かもう1語あるんじゃないか、とあとで気が付き、「ストリート」かな、と思ったりもしましたが、"77 Sunset Strip"であるということは、ごく最近、知りました。なかなか気付かなかったのは、やっぱり、「ストリップ」の部分が日本では省略されていたからですね。
stripという単語は、もちろん裸踊りの意味もあるし、細長い切れ、という意味もありますが、アルクの英辞郎には
商業地◆大都市の中で商業的に発展した場所
という意味も見えます。GoogleマップでSunset Stripを検索すると、アメリカに何カ所か実在するようです(ドラマの中の住所は架空のもの)。
ところで、2003年に北京に行ったとき、Friday'sというレストランで見たカクテルのメニューのことを、ここに書きました。カクテルの元の名が77 Sunset Stripで、中国名が
夕照裸影
というのです。ここのメニューでお確かめ下さい。思いっきり「裸」って書いてますね。これはstripの誤訳でしょう。
まあ、確かに「夕照裸影」だと、名前に引かれて飲みたくなる人がいるかもしれません。
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