本郷(+駒場)日記・まとめ書き(2)
9月20日(水)
講義2日め、授業が進むにつれ、学生さんの理解も深まってきたようで、教室の雰囲気もだいぶ暖まってきた(ただし、1日目よりだいぶ人数が減ったようだけど)。
昼食には、主任教授のS先生、Iくん、そのほかの方々5人連れで、正門前の「ルオー」にカレーを食べに行った。私のリクエストで、懐かしい店である。本当は「万定」に行きたかったのだけど、「万定」は休業していたので「ルオー」に行ったのだ。この店は、柴田翔「されど我らが日々」にも登場するが、小説に出てくるのは、画材屋と喫茶店を兼ねていた古い方の店で、その初代「ルオー」が店を閉めた後、店名とカレーを受け継いだのが今の店なのだ。場所も少し移動している。 夜は、先生方が歓迎会を開いてくださるということで、授業が終わって待っている間、Tさんがお茶を付き合って下さった。工学部の古い建物の内部を改装して、「松本楼」という有名なレストランが入っており、そこでお茶を飲んだ。ここだけでなく、東大校内にはスターバックスや、ローソンや、ドトールコーヒーや、きれいなお店がいくつも出店している。学生・教職員が利用するのはもちろん、観光客が利用するので成り立つのだ。私の職場にもスタバを作って欲しいけど、無理だろう。
歓迎会は、正門を出て50mほど行ったところにある、おそばやさんで行われた。国語学の先生の他、近世文学のN教授、平安文学のF教授も来て下さった。おいしいお料理とお酒とを堪能して、10時くらいにお開きとなった。先生方、ごちそうさまでした。
9月21日(木)
3日目の夜、国語学を中心に学生・院生の方々が、「飲み会」に誘って下
さった。昨日の、おそば屋さんの隣の居酒屋で、若者向けの店だったが、お酒の種類が多くていい感じだった。幹事をしていたT. U. さんは、
このメンバーでの飲み会はなかなか盛り上がらないので、先生のお力を借りてなんとかしたい
という趣旨のことをおっしゃったので、私もがんばって盛り上げ役に徹してみた。しかし、お酒の力も手伝って、相当、ばかばかしいことも口走ってしまった気がする。反省。
飲み会を盛り上げたかったら、ぜひわがO大学の学生を連れてきて、その実力をお見せしたいものだ。もと助手のOさんも混ぜたら、T大の諸君はその怒濤のパワーに恐れをなすことだろう。是非、近いうちに、実現したい。
9月22日(金) 昨日の飲み会の効果もあって、ようやく最終日、学生さんとの息も合ってきた気がする。午後は、1時間ちょっとで終わるつもりだったが、思ったより時間がかかって、4時近くまでやってしまった。お疲れ様でした。最後は、教室で記念撮影をして学生さんとはお別れした。
夜は、Tさんと助手のYさんが、赤門前にある「浅瀬川」というちゃんこ屋に招待して下さった。おいしいちゃんこ鍋と、仕上げにたらふく雑炊をいただいた。Tさん、いろいろ気をつかっていただき、(お金も使っていただき、)ありがとうございました。Yさんも、お世話になりました。
9月23日(土) 午後から、T大駒場キャンパスで、「文法学研究会連続講義」を担当することになっていたので、朝10時頃宿舎を出て、渋谷に移動。渋谷は相変わらず、大変な人手でにぎやか。芸人が街頭キャンペーンでおしゃべりしていたり。あれはポイズンガールバンドだな。
ちょっと時間が余ったので、Bunkamura ザ・ミュージアムに行き、「リール美術館所蔵 ピカソとモディリアーニの時代」を見た。20世紀初頭のフランスにおける、キュビズム、フォービズム、素朴派等の画家の展覧会。なかなか楽しめた。東京には、こういう文化施設がたくさんあるからいい。大阪は、そういうとこ全然だめだなあ。
講義は、有料にもかかわらず、3, 40人ほどのお客さんが来て下さった。ありがとうございます。懐かしい顔も見えた。質疑の部分で、いろいろな言語についてコメントももらえて、有意義だった。
帰りは、初めて品川駅から新幹線に乗った。新幹線ホームにつながるところがきれいに整備されて、おしゃれなお店もたくさん出来ていた。最近、東京・大阪間は航空機を利用していたので、新幹線は退屈するのではと危惧していたが、疲れもあってぐっすり寝てしまい、まったく時間を感じなかった。体力がなくなったせいなのね。
これで、奮闘の1週間が終わりました。やれやれです。
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