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2006年10月

2006年10月24日 (火)

受賞

この度、拙著『日本語存在表現の歴史』(ひつじ書房、2006年2月20日)が、今年度の「新村出賞」をいただけることになりました。授賞式は11月26日です(故新村出氏は言語学者。京都大学教授・名誉教授で、『広辞苑』の編纂者)。

新村家ご遺族の皆様、新村財団関係者の皆様、どうもありがとうございます。推薦書を書いて下さった蜂矢先生、延々と原稿を待ち続けてくださったひつじ書房房主松本さん、ありがとうございます。そして、私の研究を育み、見守り、支えてくださったすべての皆様に心より感謝申し上げます。

受賞とは縁もない、しかし拙著などより優れた研究・業績が世の中には遙かに多い中で、拙著が見いだされたことはまことにありがたいことですが、むろんこれは研究の一里程に過ぎず、これに慢心することなく、なお精進を重ねていく所存ですので、今後とも温かくお見守りいただきますよう、お願い申し上げます。

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2006年10月22日 (日)

日記まとめ書き

10月17日(火)
卒論・修論中間発表会2日目。1日目は先週金曜日で、出られなかった。今日は午後から出席。自分の指導している学生としては、卒論のMくんが発表した。

10月18日(水)
卒論・修論中間発表会3日目。朝一番で、指導している修論のFさんが発表だったのに、5分遅刻してしまった。会場に入っていくと、皆さんの視線を一斉に浴びて、恥ずかしかった。みなさん、遅れてごめんなさい。授業も途中に入れながら、夕方まで発表会に出て、その後、石橋駅前で打ち上げ。いや、疲れました。

10月19日(木)
夕方、大阪YWCAで講義。夜の梅田は久しぶりだなあ。もつ鍋屋が増えていたのが印象的だった。

10月21日(土)
十三のK高校で、同窓会の理事会。来週日曜日に、同窓会の総会があって、その幹事を担当している。理事会のあと、同期の同窓生4人で来週に向けて打ち合わせ。一学年440人で、86人集めるのがやっと。みんなちりぢりだし、忙しいからね。

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2006年10月20日 (金)

訃報

木村尚三郎先生が10月17日にお亡くなりになりました。

学生時代、木村先生の西洋史の講義を、駒場で聞きました。大教室で、大変な数の受講者でした。Wikipediaの年譜で見たら、私が入学した次の年に、都立大から東大に移られたようです。

お話上手で、漫談のようでした。西洋史の話題はよく覚えていないのですが、サラダの作り方を教えて下さったのはよく覚えています。ボールにサラダ菜とゆで卵の輪切りを入れ、お酢と油を直接加えたら全部ぐちょぐちょに混ぜろ、というものです。やってみましたが、見た目は悪いけど確かにうまかったです。

あと、「日照権」が問題になっているが、部屋は日が当たらない方が畳も焼けなくていいんだ、という話を力説していらっしゃったことも覚えてます。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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2006年10月19日 (木)

ホウガ

86199047 科研費の書類を見ていて、

萌芽研究

という字面がどうも気になってしまいます。

萌え~

が連想されて。

ちなみに、学校の分別ゴミ箱の

もえるゴミ

という札を見るたびに、

萌えるゴミ、萌えないゴミ……

と頭の中で繰り返してしまいます。「萌えるゴミ」の箱に、人は何を捨てるのでしょう……

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2006年10月16日 (月)

20000突破

さっき、東京のMさんが、20000アクセスを踏んづけてしまったとメールを下さいました。証拠のgifを頂きましたので、ここに飾っておきます。

Ct20000

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鹿と虎

うちに送りつけてくるダイレクトメールで『道具の学校』というのがあります。怪しさ満載の通販です。

今回、

ディア:セレブな貴方・壁かけリアル風DEER

というのと

セレブの象徴・タイガーカーペット

という商品が組み合わせで紹介されていました。つまり、鹿の剥製の壁掛けと、虎の敷き皮のイミテーションです。(写真参照)

Dear Tiger

写真のお兄さんも、なかなかバカっぽい味がありますね。鹿の方には、

「これ本物!?」と誰もが驚く精巧な作り
来客者を威圧する存在感は交渉時にも大活躍
▲「去年カナダで鹿狩りをした時の記念品だよ」とハッタリをかましてみては?

虎の方には、

「これ本物!?」と誰もが驚く精巧な作り
来客者を威圧する存在感は交渉時にも大活躍
▲部屋に置くだけで「この人はただ者ではない」と思わせる威圧感

などと、お茶目なコメントがつけられていました。確かに、「ただ者ではない」と思われることでしょう……。ぜひお買い求め下さい。

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どう?

ネ言」さんがネタにしてくれたので、トラックバック張っときます。

http://d.hatena.ne.jp/negen/20061012

確かに、「どう」と言われても、私も困りますが……

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日記まとめ書き

10月10日(火)
午後は、会議のため、本来の演習を休講。会議3本だて。

10月11日(水)
3限講義、4限講義。3限の講義は、部屋が満杯だが、代わりの部屋がない。4限の講義は少し落ち着いてペースがつかめてきた。

10月12日(木)
朝10時から夜6時過ぎまで、会議4連発。疲れた。

10月13日(金)
午前中、非常勤に行ってから、午後は本部で会議。夜は、会議に関連したパーティ。車で行ったので、飲まなかった。というのも、今日からあさってまでパーティ3連続なので、今日はセーブ。

10月14日(土)
午前中、中之島でお仕事。午後、豊中キャンパスで「土曜ことばの会」。発表者は本学のCさんと、天理大学のHさん。実はお二人とも、K大で私の授業に出ていたという間柄。夜は石橋の「楽」でお食事。

10月15日(日)
中之島センターで、朝9時から夜9時過ぎまで、21世紀COE「インターフェイスの人文学」国際シンポジウムに参加した。第6セッションで、「クレズマー音楽」という伝統的なユダヤ人の音楽のレクチャーコンサートがあった。大変見事な演奏で、感激した。陰翳に富んでいて、もの悲しい響きが胸に迫る。フォークダンスの「マイムマイム」に似ていると思ったので質問したら、「マイムマイム」は、イスラエルが国策として起こしたフォークダンス運動の中で生まれた曲で、やはりクレズマーの流れを引くものであるとのこと。但し、講師の方は「マイムマイム」のようなイスラエルのフォークダンス運動は、いわばニセの伝統をねつ造する運動であると批判的なコメントをしておられたのが印象的だった。ちなみに、「マイム」とは、イザヤ書にも出てくる古代ヘブライ語で「水」を意味し、井戸から水が出た喜びを表す歌だとか。思えば、中学生時代、体育の時間や昼休みによく「マイムマイム」をいやいや踊ったが、イスラエルの国策音楽に踊らされていたかと思うと、奇妙な感慨を覚える。

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2006年10月13日 (金)

通過点

この記事が296本目、アクセスカウンターは4,5日で20,000件に達するでしょう。

記事が200本を超えたのが今年6月、アクセスカウンター10,000件越えが5月のことでした。

皆様、ご愛顧ありがとうございます。20,000件目に当たった方、よーく踏みしめて下さい。よかったらコメントお願いします。

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2006年10月12日 (木)

ブログ記念日

ここにありますように、去年の10月14日(金)に、このブログを始めました。よって、10月14日は私の「ブログ記念日」です。別に、何もしませんが。

ココログでいいかと僕が決めたから10月14日はブログ記念日

「サラダ記念日」(俵万智)のもじりです。

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2006年10月10日 (火)

日記まとめ書き

この「日記まとめ書き」シリーズを楽しみにしている、という方の声を最近聞きました。他人の生活をのぞき見るのって、人にとって結構、心惹かれるなことなのね。

10月3日(火)
本務校の授業始まる。演習だから、まだ楽。

10月4日(水)
後期に入って、水曜日は、午後、授業が3つ続く恐怖の曜日。今日が1回目。まあ、まだイントロダクションだからごまかせるけど、来週から大変だなあ。特に午後の二つめは、文学部以外の学生も含めた1年生に対する授業なので、気をつかう。やっぱり、全部終わったら、くたくたに疲れた。

10月5日(木)
午前中、吹田キャンパスで会議。午後、豊中キャンパスに戻り、短い教授会。その後少しおいて、夕方から、名誉教授の先生を囲んでのセレモニー。研究・教育の基金として多大なご寄付を下さったので、そのお礼と感謝の気持ちをお伝えする会だった。私たちの気持ちは、くみ取っていただけたのではないかと思う。会が終わった後、関係の先生方や学生さんと、石橋の小さな飲み屋で打ち上げを行った。結構飲んでしまった。

10月6日(金)
土曜日から始まるJapanese/Korean Linguisitcs Conference の pre conference として、日本語により、「多重文法」に関するワークショップが京大で行われた。有意義で楽しい会だった。その夜は、平行して行われていた韓国語のワークショップの人たちと合流、京大のそばの韓国鉄板焼き料理店でパーティが行われた。おいしかったが、ちょっと食べ過ぎた。

10月7日(土)
二晩連続で飲んだあと、朝早くからJ/K Conference のために京大に行くのはつらかった。お腹の調子もよくなかったし。でも、発表があったから休むわけにはいかない。実際に発表するのは、Kくんだからまあいいんだけど。本番はKくんが大変がんばっていい発表をしてくれたので、よかったと思う。Conference には、久しぶりでお会いする、懐かしい方々が何人も見えていて、楽しかった。午後の講演を一つ聴いた後、疲れたので帰宅した。京都は、大変な人手だった。3連休だからね。

10月8日(日)
両親が近く引っ越しするので、その準備のために、京丹波市まで車で行った。作業は力仕事できついところもあったが、自然の中にいることは気持ちがいいし、気分転換になった。帰りは大変な渋滞で疲れた。

10月9日(月)
祝日。J/K 3日目に出席。面白い発表と、それほどでもない発表があった。3日間お世話になった京都大学のスタッフの皆様(主に大学院生)、ありがとうございました。大変快適に参加することができました!
帰宅したら、うれしい知らせが届いていた。詳しくは、また後日。ただし世界は、北朝鮮の核実験で大揺れ。
ところで、バスで東大路通りを走っていたら、ものすごい人だかりと待ち行列を目にした。何事、と思ったら、「一澤新三郎帆布店」だった。大したもんだ。

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2006年10月 9日 (月)

快速特急

阪急の十三(じゅうそう)駅で、到着する列車の掲示を見ていて、途中駅と列車名が和歌のように(おおよそ)5,7,5,7,7になることに気付きました。

高槻市、桂、大宮、烏丸、快速特急・河原町行き

「烏丸」の読みは、実は「からすま」ですが、これでは音が足りないので、便宜的に「からすまる」と読んでいただくことにします。むろん、語源的には「からすまる」です。

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2006年10月 7日 (土)

大阪人

社会言語学の発表を聞きながら思いついた戯れ言。

普通のひとの格言。

郷に入りては郷に従え

その心。よその土地に行ったら、その土地の習慣・ルールに従って謙虚に暮らしなさい。

大阪人の場合。

郷に入りては大阪にしてまえ

その心。わてらが行くところはどこでも大阪。わてらのルールに合わせなはれ。その方が得しまっせ。

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2006年10月 4日 (水)

回文2題

朝、息子と母の会話から発想を得ました。

な、おかん、パン買おな。

ちなみに、うちの息子は「おかん」はつかいません。

なお、上の例は、「パ」の部分を他の音にすると、いろいろヴァリエーションが出来ます。「な、おかん、金(きん)買おな」「な、おかん、券買おな」等々。

次に、オシム・ジャパンとガーナの試合を見ていて、思いつきました。

右向いたスロー (throw) ロスタイム気味。

オシム・ジャパンは負けてしまいましたが。

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2006年10月 2日 (月)

他人

うちの奥さんは、ことわざや格言が混線してしまうことがよくあって、おかしいです。昨日もテレビのクイズ番組を見ていて、

「『た』で始まることわざは?」

という問題に反応し、

「他人に口なし!」

と叫んでいました。他人には口がありすぎて、困るんですけどね。

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2006年10月 1日 (日)

小川信治

昨日、まったく予備知識無しに、立ち寄った国立国際美術館で、「小川信治展」を見ました。

古い絵はがきや、ピンナップや、有名な絵画(フェルメール、レオナルド、菱川師宣等)を改変し、不思議な世界を作り出す作風です。Chain Worldや「干渉世界」といったビデオ・インスタレーションには、ちょっとした感動を覚えました。

目の前で分解、合成、解体、融合されていく風景写真やピンナップ写真を見ていると、「時間」あるいは「記憶」の変容、改変といったことを感じさせます。フィリップ・K・ディックの小説世界を思い出させました(と言っても、実はディックの小説は読んでなくて、映画化されたものを想起したのですが)。例えば、「ブレード・ランナー」で、自分を人間と信じるレプリカントが古い写真を自分の子供時代のものと思いこむという設定。

あるいは、横田めぐみさんのピンナップとして北朝鮮から持ち帰られた写真。影の向きが回りの風景と逆向きで、誰から何らかの意図で作り出したニセの想い出であった訳です。

そんなことどもを想起しながら、時間の経過の中で、世界が揺らいでいく静かな不安を感じました。

(ちなみに、午前中の、しかもさほど有名でない作者の作品展ということで、「客よりも監視員の数の方がはるかに多い展覧会」というのを体験しました。これはこれで、何となく不気味な雰囲気でした。小川信治の作品を見るには、大変ふさわしい環境であったとは言えるでしょう)

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日記まとめ書き

9月25日(月)
本部で会議。大学院入試。筆記試験。国文は9人受けたが、国語は1人。一昨年から、大学院博士前期課程の秋入試が始まったのだ。

9月26日(火)
昨日の筆記試験に引き続き、口頭試問。

9月27日(水)
午前中、お客様。午後、大学院の社会人入試の口頭試問。

9月28日(木)
午前中、ポストCOEについて会議。午後、学生の論文指導。

Dsc01810 9月29日(金)
関学の秋学期始まる。キャンパス内に、ヒガンバナがたくさん花を咲かせているのを見た(写真のヒガンバナは、2004年、石橋駅近くで撮ったもの)。
夜、高校の同窓会の総務委員会。10月29日に総会があって、私は学年幹事をしているのだ。終わってから、同学年の人たちと十三でちょっと一杯。男3人、女5人。

9月30日(土)
午前中、中之島センター。用事のあと、国立国際美術館で、「小川信治展」を見る。面白かった。
午後、成蹊女子短大で「語彙史研究会」。勉強になった。

あああ、これで夏休みも終わった。いったい私は何をしていたのだろう。旅行はいっぱいした。ニューヨーク、東京3回、福井、高山寺、三田、金沢。原稿は書けなかったな。後悔が募る。

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