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2006年11月

2006年11月24日 (金)

読了本:『大江戸庶民いろいろ事情』

2749811 講談社文庫

大江戸庶民いろいろ事情


著者:石川英輔

発行年月日:2005/01/15
サイズ:A6判
ページ数:333

ISBN:4-06-274981-5

定価(税込):600円

著者は、印刷関係の生業を持つ素人小説家にして江戸研究者らしいです。文章のあちらこちらに、プロの歴史学者(特にマルクス系)への不審・憤懣が吹き出しているところはご愛敬ですが、歴史考証は大変説得的で、目うろこ的な知識に満ちています。特に、エネルギー問題・エコロジー問題から江戸時代の産業・経済・生活を考察する視点がとても新鮮でした。江戸の水道システムがとても勝れていたというところなど、『東亰(とうけい)時代―江戸と東京の間で―』と併せて読むと、一層興味深いです。

本書の叙述でおもしろかったところはいろいろあるのですが、次の箇所ははっとしました。

神前結婚が日本の伝統的な婚礼だと思っている人も多いが、もともと日本の結婚は非宗教的で、法的には、妻あるいは婿として人別帳に書く、今ふうにいえば籍を入れることで成立した。婚礼の司式を神道の神官が行う神前結婚は、東京日比谷の大神宮が明治三十三年(1900)に始めたのが最初だった。キリスト教の神父や牧師が司式をして献金を受けるのにヒントを得て始めた新事業なので、江戸時代の一般の婚礼には、神官も僧侶も関係しない。(219-220頁)

こういう事実を見るにつけ、「伝統っていったい何?」という疑問がふつふつとわき上がりますね(別のところで読んだ知識ですが、寺社への「初詣」も明治時代に始まった風習だそうです)。

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2006年11月23日 (木)

動く城

ここでやった中国語クイズですが、Googleで「吉卜力工作室」を検索すれば、一発で答えが出るということに気付きました。特に、中国版Wikipediaに詳しい記事が出ています。

その記事の中の、作品一覧を見ていたら、一つだけ題名の中に「の」が入っていることに気付きました。

の移城堡ハウルの動く城

これも、「日本らしさ」を表す「の」の用例なのでしょう。

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エイガノユメ

トリュフォーの本で、『映画の夢 夢の批評』というのがあります*1。

「映画の夢」って、いい言葉ですよね。私が映画批評の本を書くとしたら、こんな題にしたいと思います。

『金水先生映画の夢』

……すみません。単に、『金々先生栄花夢』(キンキンセンセイエイガノユメ)』(鯉川春町作の黄表紙)をもじってみたかっただけなんです。映画批評の本なんて、一生書きません(たぶん)。

*1『映画の夢 夢の批評』( Fran{c+cedille}ois Truffaut,Les films de ma vie フランソワ・トリュフォー; 山田宏一:蓮實重彦訳; たざわ書房(発売:現代企画室); 1979.03.20; 276p.; 0074-793002-1980; 1600円)

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○○シカ

ここのところ、広州広子さんと「ナウシカ」でシンクロしてしまいました。示し合わせたわけでもないのに、偶然同じ作品を教材として授業で使っていた訳でございます。

もしかしたら、ラブラブかも。

冗談はさておき(といってまた冗談が続きますが)、大昔、「ナウシカ」が公開された頃、こんなパロディ・ネタを思いついたことをさっき思い出しました。「風の谷のナウシカ」ならぬ、

酒の谷のハクシカ

ナウシカは、可憐な(でもめっちゃ強い)エコロジー少女ですが、ハクシカはいつも飲んだくれているオッサンっぽいですね。あまりお友達になりたくないような。

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2006年11月22日 (水)

中国語クイズ・解答編

だいたい、みなさんお分かりになったようですので、こちらの答え合わせ。

吉卜力工作室

の最初の3文字、普通話(北京語)で読めば、

ji2 bu3 li4

つまり

ジブリ

ですね。従って「吉卜力工作室」とは「スタジオ・ジブリ」のことです。それで、“製品”というのはつまりジブリ・アニメのDVDのことで、具体的には、次の通りです。

20061115

合ってました?

ちなみに今日、演習で学生さんと、「風の谷のナウシカ」の前半を見ながら、台詞のチェックをしました。

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2006年11月21日 (火)

中国語クイズ

ここでやったクイズの続編です。次の図版をご覧下さい。

Quiz

画像が小さいですが、

日本吉卜力工作室独家授権  中国大陸唯一原装正版

と読めます(広州広子さん、これでいい?)。

さてこれは、

  • 中国で発売されている、ある“製品”に書かれている文句です。
  • 「吉卜力工作室」は、日本ではとても有名な、何かを作っている“会社”です。

さあここで問題。

吉卜力工作室

っていったい、何?そしてこの製品は、何?

ヒント

  • 「吉卜力」を普通語(北京語)で読めば、すぐ分かるわ!
  • この“製品”、日本版をAmazon.co.jpで買ったら、3.860円だったわ!
  • このブログのリンクを丁寧にたどっていけば、分かるかも!
  • 「吉卜力工作室」が作ってるものと、この“製品”自体は、中身と入れ物の関係よ!

※広州広子さんとくうざん先生は解答禁止です。

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2006年11月19日 (日)

サーカスとクレズマー

ここで、ユダヤの伝統音楽であるクレズマー音楽のレクチャー・コンサートを聴いた話を書きました。

さて、最近、たまたま古い流行歌を聴いていると、前奏や間奏にクレズマーに似た響きが流れてきました。その曲は、昭和8年(1933)の「サーカスの唄」(西城八十作詞、古賀政男作曲、松平晃唄)です。歌詞はここで見られます。音源は、著作権の関係で、お聴かせできません。残念です。

東欧音楽を研究している同僚のI先生に音源を聴いてもらったら、「間違いなくクレズマーです。というより、クレズマーのまねをして作曲したものでしょう」とのことでした。

サーカスの音楽と言えば「天然の美」ですが、あの曲もクレズマー風だそうです。日本におけるサーカス受容と、ユダヤ文化に何か接点があったのか。あるいは、サーカスとユダヤは本来的に結びついているのか。またI先生に聞いてみます。

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2006年11月18日 (土)

結婚ネタ

久々に回文。無理無理ですが。

良い汝、仮の嫁よ、紀香・陣内よ!

解釈:ああ、バディもハートも最高に良い汝よ、今は仮の嫁なれど、結婚が叶えば「陣内紀香」、英語風に言えば「ノリカ・ジンナイ」よ!

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2006年11月17日 (金)

ちょっと自慢

おとといの人間ドックで、呼吸機能検査を受けました。検査器から伸びているホースを口にくわえ、思いっきり息を吸い込んでふーっと吹き込むことで、肺活量や呼気速度などを検査するものです。

Img4

検査係のお姉さんに

3900(cc)台(肺活量が)あったら、十分ですからね

と言われて、(ちょっといいところ見せよう)と思って、

ふーーーっっっ

とやったら、

......5040ありました

とお姉さんに言われました。その声に、少し驚嘆の響きを感じ取って、心の中でちょっとだけ満足しました。

ささやかな幸せです。どうってこと、ないですけど。

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2006年11月16日 (木)

台湾の「の」

ここのコメントにある、『日本語の「の」だけ日本語で書いた、中国名』の台湾における実例です。2004年に、台南で撮りました。中央頭上の、青い旗というかのぼりというか、をご覧下さい。「雪の冰 10元」とあります。

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2006年11月15日 (水)

今年も……

去年、ここに書きましたが、今年も人間ドックに行きました。

やはり、高血圧が昂進していて、最近では自覚症状もあるので、心配なのですが、診断では「まだまだ、食事療法と運動療法で改善できる」と言われました。

さて、去年、バリウムについて書きましたが、今年「あれ?」と思ったのは、

バリウムを飲む量が減っている

ということです。上がったり下がったり傾いたりする、すごい撮影台に乗せられるときに、カップに入った白いバリウム液を持たされるのですが、以前は牛乳瓶一本分くらいあったのが、今年はその半分くらいの印象です。

飲み口も、ヨーグルト味でマイルドになってました。

Tousidai というわけで、だんだん診察は楽になっているのですが、撮影台の上で(しかも傾いた上で)ぐるぐる体を回させられるのは、なかなか大変な運動です。やってるうちに、右だか左だか、分からなくなってきます。

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2006年11月14日 (火)

日光

テレビの情報バラエティ番組を見ていて、栃木県の日光が取り上げられているのを見ました。

見ながら、日光という地名の語源を思い出しました。ここはもともと、二荒山(ふたあらやま、ふたらやま)と呼ばれていたのが、「二荒」という表記が「にこう」と音読みされ、類音表記で「日光」が生じた、というものです。

音と訓の交代を介して地名が変化することはあちらこちらであるようですが、日光はその代表的な例といえるでしょう。

音訓つながりで書きました。

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東亰時代

06159765 小木新造 (2006) 『東亰(とうけい)時代―江戸と東京の間で―』(講談社学術文庫、ISBN4061597655)を読みました。

この作者は、江戸・明治ものの著作が多数あるようですが、初めて読みました。大変よかったです。

一次資料を駆使して具体的な数字を挙げながら、明治初期の東京在住の民衆がどのような生活をしていたかを生き生きと浮かび上がらせています。

江戸時代には、旧式ながらメンテナンスが行き届いていた江戸の水道が、明治になってだめになり、コレラ蔓延の原因ともなったこと、寺子屋が私塾となって、公教育の不備を補っていたことなど、興味深い話題がいくつも盛り込まれていました。

こういう本を自分が書くとしたら、と思うと、その準備作業の膨大さが思い描かれて、ため息が出るとともに、著者に対する尊敬の念を禁じ得ません。

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きんすい橋

先週木曜日、宇治山田駅から皇學館大学に向かう途中に、「焼肉 きんすい橋」という看板を見つけました。あとで先生に伺ったら、「錦水橋」という橋があるとのことです。その橋のたもとにある焼き肉屋さんだったのですね。写真を撮りたかったけど、車中のことで、あっという間に通り過ぎてしまいました。

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日記まとめ書き:日本語学会

岡山大学で、日本語学会がありました。岡山はきれいで気持ちのいい町でした。

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11月11日(土)
朝、中之島センターで一仕事。10時40分くらいに出て、環状線福島駅から大阪駅、新大阪と在来線を乗り継いで、のぞみに乗ったのが11時11分。

12時過ぎに岡山駅に到着。駅ビルが新しくなっていて、人が多いし、出口を探してうろうろしてしまう。

駅前のホテルに荷物を預け、ラーメン屋でラーメンを食べ、路面電車で城下まで。運賃100円。安い。岡山市民会館で学会のレジストレーション。1時半頃、待ち合わせていたY君と会い、近くの喫茶店へ。研究打ち合わせの他、もろもろ四方山話で、4時頃まで粘る。

市民会館に戻り、M先生に出会って、いろいろ話を伺う。講演会は結局、聞けなかった(聞かなかった?)。

Dsc03493 バスで、懇親会場の岡山国際ホテルへ。「阪神タイガースご一行様」の看板を見つけ、びっくり。秋季キャンプの宿泊所になっているらしい。懇親会は120名以上の出席で、大盛況。

懇親会後、岡山駅前までマイクロバスで戻り、岡山のS大学に勤めているOさんと、勤務先の院生たちと落ち合い、「盆栽茶屋」で二次会。11時近くまで飲んで、歩いてホテルへ。途中のコンビニで朝ご飯を買い込み、ホテルに帰って、風呂に入らず寝る。

今日は雨上がりで、ずっと寒かったなあ。

11月12日(日)
7時前に目覚め、ベッドで寝ながら「目がテン」を見る。「温泉」の特集。温泉行きたい。

昨日買っておいた朝ご飯を部屋で食べ、シャワーを浴び、身繕いをして9時前にホテルを出る。今日は朝からいい天気。荷物を駅東口のコインロッカーに放り込み、駅の西口へ出て、コーヒーショップでコーヒーを買ってからバスに乗って岡山大へ。

発表はいろいろありましたが、まあ、勉強になったのもあるし、そこそこのもあるし、ひやひやしたのもあるが、省略。

終わってから、Oさんのおすすめで「ばら寿司」が美味しいという、岡山駅西口前の「福寿司」に、同僚の先生、学生さん等とお食事に行く。残念ながら、ばら寿司は要予約で食べられなかったが、美味しいお寿司に、ままかり、しゃこ、さわらなど瀬戸内の味を賞味しながらお酒を少々いただく。

食事をしていたメンバーのうち、帰宅組3人でのぞみの自由席に連続席を確保、おしゃべりしているうちにすぐに新大阪に着いた。やっぱり岡山は近いなあ。

2日間、有意義に過ごせました。お世話いただいた岡山大学の皆様、ノートルダム清心女子大学の皆様、就実大学の皆様、ありがとうございました。Oさん、美味しいお店につれていってくださってありがとうございました(残念な点もあったけど、また今度)。

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2006年11月10日 (金)

伊勢まで往復24時間

伊勢の、皇學館大学国文学会に招待されて、講演に行きました。

勤務先に車を置いて、そこを12時頃出ました。鶴橋から近鉄特急に乗り、4時前に宇治山田駅へ。若い先生の方がお出迎え下さいました。

車で連れて行っていただいた皇學館大学のキャンパスは、とても風情のある、自然豊かなところでした。研究室に通され、芳名帳に筆と墨で署名を求められて、ちょっと困りました。前のページを見ると、例年、講演に来られた超有名な国文学者、国語学者の先生方の達筆の署名がしたためられており、自分のヘタな字が並ぶと思うと、冷や汗ものでした。緊張して書きましたが、やっぱりヘタでした。

ところで、この講演に声をかけて下さったのは、私がK戸大学にいたころ、大学院生だったM品さん(近代文学)でしたが、行ってみると、今の勤務先であるH大の大学院生だったN川さん(中古文学)がスタッフでいることが分かりました。前の勤務先と今の勤務先の卒業生がいらっしゃるわけで、浅からぬ因縁を感じました。といっても、二人とも、私の授業は受けていなかったのですが(涙)。

Dsc03476 4時半から講演で、最初はちょっと調子が出ませんでしたが、だんだん舌が滑らかになってきました。6時前にしゃべり終わって、ちょっと質疑応答もやりました。「天職の探し方」を質問する男の子もいて、おもしろかったです。だいたい、皆さんには喜んでいただけたのではないかと思います。

Dsc03477 Dsc03478 Dsc03479 終わってから、宇治山田駅の駅前にある、「大喜」という料亭に連れて行っていただき、国文学科の先生がたと会食しました。皇室御用達の料亭だそうで、大変美味しいお料理とお酒でした。

先生方から伺っていると、皇學館大学の国文学科というのは、上代、中古、中世、近世、近代、国語学、書誌学、書道のスタッフがそろった大変充実した講座とのことで、うらやましいと思いました。先生方と楽しく食事を終え、大喜を後にしました(大喜の女将とツーショット写真。女将も皇學館大学の卒業生だそうです)。

Dsc03485 Dsc03486 宇治山田駅の隣の、伊勢市駅の前にあるパールピアホテルに宿泊。よく朝、伊勢市駅前を少し探索して、おみやげを買って(小樽で食べた「ぱんじゅう」が伊勢にもあってDsc03487 びっくり)、9時50分の特急に乗って帰りました。

ほぼ12時にH大学に帰り着きました。24時間の伊勢の旅。楽しかったけど、観光無し。1時間くらいは、伊勢神宮にお参りでもすればよかったです。

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怪物体

ここの4日のところに書いたように、京丹波市の両親の家で、気持ちの悪いものを見つけました。

見つけたのは、裏庭の、母屋と離れをつなぐ板敷きの回廊の端っこ、落ち葉と草が積もった、湿っぽい日のあたりにくいところです。上には椿の木が花をつけています。辺りにはキノコも生えています。

Dsc03470 物体は、ウズラの卵ほどの大きさと形をしたもの。まず、動物性のものか、植物性のものか分からなかったのですが、植物性だと、柄とか茎とかがついているものですが、そういうものはなくて、つまり本当に卵みたいなものなのですが、感触がぷにぷにしているのです。グミみたいな感じです。

で、強く表面をつまんでみると、

ズルッ

という感じで皮がむけました。中身は白い半透明で、ぬるぬるしてます。似ているものとしては、

ライチ

の中身、です。匂ってみましたが、落ち葉のようなにおいで、不快ではなかったです。つまり、生きていて腐ってはいない、ということでしょうか。

写真をご参照下さい。フラッシュを焚かない方は、暗いですが、皮の裏面の不気味さがよく分かると思います。

Dsc03472_1

家族に聞いても、誰もなんだか分からなかったのですが、どうもやっぱり

蛇の卵

のようなものではないかと思います。

これがなんだか、心当たりのある方、お教え下さい。

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2006年11月 8日 (水)

日記まとめ書き

オチなし、ヤマなしの毎日。

11月3日(金)
祝日。息子(中3)の文化祭で、中学校へ。全クラス対抗による、合唱大会を毎年やっている。1クラスずつ、学級歌(学生の自作)と自由曲を歌う。みんな力演。感動した。

11月4日(土)
両親の引っ越しの手伝いで、奥さんと一緒に、京丹波市の家へ。弟夫婦も来ている。裏庭で、怪物体を発見。後日報告します。

Dsc03473 11月5日(日)
本を突っ込んで、放置していた荷物を整理していたら、奥から、見慣れない女物のめがねが(写真参照)。そういえばこの荷物、某女に貸していたものだっけ。メールで問い合わせてみたら、果たして彼女のであった。来週末には、彼女のもとに返るであろう。

11月6日(月)
某YWCAの日本語教師養成講座へ。一日中、非常に体調が悪かった。

11月7日(火)
来客、演習、会議、打ち合わせ。

11月8日(水)
午後の授業3連続はつらい。家に教材の忘れものをして、へこんだ。

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読みまつがい

音訓つながりで……

小学生低学年のころ、

近鉄

のことを、

ちかてつ

と読むのだ、と思ってました。

明日、久しぶりに近鉄に乗って、伊勢に行って参ります。

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2006年11月 6日 (月)

同窓会

ブログの管理の都合上、10月29日にあった高校の同窓会の写真をマイフォトにアップしています。関係のない方には特に面白いものではないので、特におすすめしませんが(それはどの写真も同じ?)、よかったら50歳のおじさん、おばさんの同窓会がどんな感じか、ご覧になってみて下さい。

この写真の中に、テレビ専門学校のCMでおなじみ、N沢学園の社長と、梅田に本店のある大型書店、A屋書店の社長が写ってます(関西のローカル企業なので、遠くの方はご存じないと思いますが)。

あと、写真には写ってないのですが、国会議員のM島Mどりさん(東京都選出)と、俳優・舞踏家の上海太郎氏(こちらは、ほぼ関西限定)が出席していました。

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2006年11月 5日 (日)

音訓の話のつづき

ここに書いた話の続編を、ここに書きました。

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2006年11月 3日 (金)

mixi

流行ものは一応経験しておくということで、知人に紹介してもらって、mixiはじめました。

でも、ホームページとブログと本業といろいろあって忙しいし、あまり書き込むひまがないし、しばらくおとなしくしていようと思います。

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PMF

NHK教育テレビで、PFM(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)を舞台にしたドキュメンタリー番組「受け継がれる情熱の響き~札幌・若者たちの音楽祭~」をやっていました。

世界中から、オーディションで集められた若い音楽家を集めて、一流指揮者のもとでオーケストラの勉強をするという音楽祭で、今年はゲルギエフが来て「ペトルーシカ」を演奏していたのでした。

北海道地区では、同じ番組を9月に放送したそうですが、今日、全国版が放送されたわけです。これはやはり、「のだめ」効果かな。

番組はとても面白かったです。音楽祭の雰囲気は、大学オケ時代の合宿や、分野は違うけど、アメリカ言語学会のサマー・インスティチュートの経験を思い出させます。若い命を燃やして生活のすべてを一つの目標に捧げるすがすがしさが心地いいです。

ゲルギエフとオケが一体になって「ペトルーシカ」をまとめ上げていく高揚感も、よかったです。こういうのを見てると、

また、板に乗りたい!

とう気持ちになりますね。「板に乗る」というのは、つまり本番の舞台に臨む、という意味のジャーゴンです。一度、この快感を味わった者は、麻薬のようにその魅力に取り憑かれてしまうのです。

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音と訓

昨日、大阪YWCAで、ここにアップした教材を使って漢字音について説明しました。

講義のあとで、一人の受講生の方が、「ちょっと混乱してきたので質問したいのですが……」と近づいてこられて、「別の授業で、「連濁」について習ったとき、もらった教材にこんなことが書いてあって……」と、プリントを見せてくれました。

なお、連濁というのは、「べんきょう+つくえ」が「べんきょうづくえ」になるように、二つの単語が複合するとき、後続の単語の語頭の清音(カ・サ・タ・ハ行)が濁音(ガ・ザ・ダ・バ行)化する現象です。

そのプリントには、

漢語や外来語は連濁を起こさない

という見出しがあり、その例として

「か(蚊)」

が挙げられていたのです。「アカイエ蚊(赤家蚊)」「ヤブ蚊(藪蚊)」等の語例が挙げられており、これらの例で「か」が「が」にならないのは、「か(蚊)」が漢語だから、というのですね。

わが目を疑いましたが、どうも、そうとしか読めない文脈でした。ついさっきの授業で、私は

「か(蚊)」は字音と間違えやすいが、訓である。「蚊」の字音は「ぶん」である(例:飛蚊症)。

と説明したばっかりだったのですね。そりゃあ、学生さんは混乱しますよね。これは、そのプリント(なにかのテキストのコピー)が間違っています。

あとで、どこのどなたの書いたテキストなのか、確かめればよかった、と思いましたが、とにかく勘違いも甚だしいです。著者が分かれば、投書してあげるのですが。

ところで、「か(蚊)」が和語であるにもかかわらず、連濁を起こさないのは、それ自体は面白い問題です。すぐ思いつくのは、「が(蛾)」と紛れることをさけるため、という説明で、それはそうかもしれませんが、「蛾」は当然漢語なわけで、日本には後から入ってきた語のはずです。「か(蚊)」の連濁(の阻止)と「蛾」の受け入れの先後関係が気になります。

ついでに言うと、「漢語が連濁を起こさない」というのは必ずしも正確ではなく、漢語の連濁のために「新濁」(「本濁」に対して)という用語があるくらいです。外来語(カタカナ語)は確かに、連濁を起こした例を聞かないですね。

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日記まとめ書き

ハードな日々が続いております。

10月24日(火)
非常勤で来ていただいている、K大学のY先生の歓迎会を石橋で執り行った。地鶏料理店で一次会、いつもの焼酎バーで二次会。Y先生、喜んでいただいたでしょうか。明日の授業もあるので、9時過ぎで切り上げて帰宅。

10月25日(水)
3限の講義は、人数オーバーで教室を一度変えたが、変わった先もぎゅうぎゅう詰めで、学生さんの評判が悪かったので、たった一つ空いていた300人用の階段教室に変えた。経済学部の教室で、講義には初めて使う。かなり急勾配の階段教室で、新鮮な感じ。プロジェクターや書画カメラなど、設備がしっかりして使いよかった。学生さんにアンケートを採ったら、学生さんにも教室の評判はよかった。

10月26日(木)
朝10時の会議に始まって、午後も会議二つ。ただし教授会は早めに終わってよかった。その後大阪に出て、大阪YWCAで講義。30~50代の女性が多いが、こういう聴衆にはすごくうける。爆笑の連続。うーん、大学でもこれくらいうけると楽しいんだけど、どうも若い人とは笑いのツボが合わなくなってきた。

10月27日(金)
科研費の書類を本格的に書き始める。来年度の研究予算がかかっているので、真剣に取り組まざるを得ない。人脈をフルに使って、少し大きめの研究費をねらうつもり。

Dsc03399 10月28日(土)
神戸大学で、日本語文法学会。頼まれ原稿の締め切りを大幅に過ごしてしまって、N先生と会うのがつらい。
神戸大に行くたびに、眺望のすばらしさに息を呑む。神戸大に勤めていた頃は、勤めを終えて家路につくたびに、神戸の夕景のすばらしさをしみじみ味わったものだ。
ひつじ書房が店を出していて、拙著の受賞を謳ってセールスをしていた。そのせいか、何人もの方に、お祝いのことばをいただいた。
懇親会では、久々に再会した人々もいてうれしかったのだが、科研費の書類が残っているのが気がかりで、充分楽しめなかった。(画像は、神戸大学六甲ホールの天井。うずしおを表しているか)

10月29日(日)
高校の同窓会総会の本番。幹事学年なので、朝早くから会場入りして、準備に励む。私は代表幹事ということで、いろいろ手配もあり、気をつかう。無事総会と懇親会を終わり、夕方からは、高校近くのホテルで、学年会。後で計算したら、なんと97名も集まった勘定で、びっくり。みんな、よく来てくれたものだ。
8時過ぎ、学年会の宴会もお開きとなり、2次会もあったが、疲れていたし、科研の書類も気になるので、帰宅した。

10月30日(月)
朝から自宅で科研の書類書き。なかなか終わらず、未完成のまま夕方大学へ。基礎工学部で、文理融合研究会の研究発表があったから。心理学の先生による視野研究のお話しだった。すごく面白かったけど、体が疲れているので、猛烈な睡魔に襲われて、困った。

10月31日(火)
科研の申請(電子提出)の締め切りが11月1日だったので、出来れば今日中に科研の書類を書き上げたかったが、少し残したまま体がダウンして、寝てしまう。最近、こういうケースが多い。もともと徹夜とかは出来ない体質だけど、最近特に仕事を残したまま翌日に持ち越すケースが多い。
(後で学生に教えてもらったけど、この日の朝日の夕刊に、新村出賞の受賞者のお知らせが出ていたようだ。)

11月1日(水)
もう11月か。早いなあ。
朝方、書類を完成し、大学で午前中に電子申請をすませて、午後三つの授業をこなしたら、さすがにくたくたになった。

11月2日(木)
夕方、大阪YWCAで今年最後の授業。今日も大受けで、よかったよかった。講義謝礼のお金もいただいて、ちょっぴり幸せ。

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