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2007年1月21日 (日)

客演奏者

先日、兵庫芸術文化センター交響楽団の定期演奏会に行きました。最近、オーケストラの財政難について報道される機会が多く、今日もNHKのBSで、フランスのラムルー管弦楽団が企業に後援を打ち切られるという危機に直面し、それを乗り越えるというドキュメンタリー番組をやっていました。昨日も、NHKのニュース解説で、堺屋太一氏が大阪府のオーケストラ統合問題について話していました。そういった情勢を踏まえ、私もこんな記事を書いています。

それで、この芸術文化センター交響楽団の運営についても大いに気になったのですが、公演パンフレットの、メンバー表を見て驚きました。客演奏者がやたらに多いのです。トップ奏者およびフォアシュピーラー(サブトップ)、トゥッティ奏者(“ひら”の奏者)、客演奏者に分けて集計してみると、次のようになります。

  トップ/フォアシュピーラー トゥッティ 客演
コンサートマスター 3    
ヴァイオリン 5 11 13
ヴィオラ 2 4 6
チェロ 2 1 7
コントラバス 2 0 6
フルート 1 1 3
オーボエ 1 1 3
クラリネット 0 1 4
ファゴット 1 0 4
ホルン 1 0 7
トランペット 1 1 4
トロンボーン 1 1 3
チューバ 0 0 1
ティンパニ 0 1 1
パーカッション 0 1 3
ハープ 0 0 2
チェレスタ 0 0 1
20 23 68

なんと、自前の奏者の約1.5倍の客演奏者を入れて定期演奏会をやっていたのですね。他のオーケストラでも似たようなことがあるのでしょうか。

この現象って、一般企業で正社員の数を抑えて、派遣やアルバイトを多く入れて業務をこなしていく今時の会社経営と、同じですね。オケにとってあまりいいこととは思えませんが、こういうご時世では仕方のないことなのかも知れません。

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コメント

私も神戸に住んでいた時、神戸室内合奏団↓について、同じような疑問を持ちました。
http://www.kobe-ensou.jp/ensemble/

メンバーに、地元出身あるいは在住の音楽家があまりいなかったからです。
(現在も、そうした事態はあまり変わらないようです。)

「カネの力で奏者を集めてきて合奏団を作る」というのは、その自治体・首長の「見栄」や「自己満足」のためではないかと思います。

せっかく上手な団体を作っても、「よそから来て弾くだけ」では、その土地の音楽文化の向上や、クラシック音楽の底辺を広げることに貢献しないのではないかと思うのです。

兵庫県・神戸市には、確か、音楽系統の芸術大学や学部やなかったように思うので、難しいところもあると思いますが…。

投稿: Lionbass | 2007年1月21日 (日) 20時33分

>兵庫県・神戸市には、確か、音楽系統の芸術大学や学部やなかったように思うので、難しいところもあると思いますが…。

西宮市には、神戸女学院大学に音楽学部があります。芸文センター交響楽団は、世界からメンバーを集めるというのがうたい文句の一つで、14人ほど外国人がいるようです。若い人ばかりで、西宮近辺に住んでいるはずです。

投稿: SKinsui | 2007年1月21日 (日) 20時40分

失礼しました。
神戸女学院のことは知ってました。
「ほとんどなかったように思うので~」と訂正します。

音楽家個人であれば、地元でレッスンしたり、近所の人を演奏会に勧誘したり、また団体としては音楽教室を開くなどすることによって、地元の音楽文化の発展に貢献できると思うのですが…。

投稿: Lionbass | 2007年1月21日 (日) 20時53分

満足すべき状態とはとても言えませんが、自分の住んでいる町にオーケストラが一つある、というのは、やはりうれしいものです。

時間をかけてでも、いいオーケストラに育ってくれるとうれしいのですが……。

投稿: SKinsui | 2007年1月21日 (日) 21時41分

そうですね。
地元に何らかの関わりを持つ形で、発展するのが望ましいのではないかと思います。

私は今、東京・杉並に住んでいて、日フィルが杉並公会堂をフランチャイズにしてるのですが、まだ聴きに行ったことがありません。
家人は先日行ってましたが…。

投稿: Lionbass | 2007年1月21日 (日) 23時21分

>音楽家個人であれば、地元でレッスンしたり、近所の人を演奏会に勧誘したり、また団体としては音楽教室を開くなどすることによって、地元の音楽文化の発展に貢献できると思うのですが…。

芸文センターでは、「ワンコイン・コンサート」などと言って交響楽団の団員がミニコンサートを開き、地元の主婦層を中心に人気を得ているようです。こういう形で地元に根付いていくことも大事ですね。

投稿: SKinsui | 2007年1月22日 (月) 08時11分

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