ついに、「マタンゴ」!
わたしの少年時代、いな、人生にもっとも強い影響を与えた映画、ずっと見たかった映画がDVDで売られているのを見て、ドキドキと心臓が高鳴るのを押さえられませんでした。
でも、5千円以上するので、ずっと買えなかったんです。梅田の紀伊国屋のDVDコーナーに行くたび、棚から出して手にとっては、ため息をついて戻してたんです。
しかし!2006年12月25日!自分自身へのクリスマス・プレゼントのつもりで、ついに買ってしまいました!いわゆる
大人買い
ってやつ?(5000円くらいで、大げさか)
その映画とは、口にするのも恐ろしい、
「マタンゴ」
1963年度作品
CAST● 久保 明/水野久美/小泉 博/佐原健二
STAFF●監督:本多猪四郎 原案:星 新一/福島正実 特技監督:円谷英二/原作:ウィリアム・H・ホジスン
発売:東宝株式会社 TDV2754D
であります。
1963年の作品だから、私が7歳の時に見に行ってるのね。私が劇場に見に行って覚えている一番古い映画は、1961年の「モスラ」ですが、それとあまり遠くない時期に見てる映画です。
で、どきどきしながら、再生しました。
50歳の今見ると、さすがに、最初見たときの衝撃はなかったけど、これを小学2年生で見たら、かなりきつかったと改めて思います。まったく、
大人向け
の映画なんです。
極限状態の中で、エゴがむき出しになり、誘惑に負け、理性と人間性を失っていく人々の様子が結構生々しく描かれていて、エロチックなシーンもあって、しかも一切、
救いがない
ストーリーなのですね。何せ、菌類が人類に襲いかかって、人類が負けてしまう映画なのですから。全篇、しとしと、じめじめした島の中で、
カビとキノコ
だけが異様に元気です。セットが立派で、じっとりした湿気感がとてもよくできています。いろんな形のキノコが続々登場、しかも、動く、動く、ゾンビ映画並みの活躍です。キノコがこんなにフィーチャーされた映画は、おそらく世界を探してもないでしょう。
菌類映画史上最強
と言って間違いないですね(そんなカテゴリーはないって)。
私の「キノコ好き」は、実に
この映画によって形成された
と言って、過言ではありません。キノコ嫌いにならずに、好きになってしまった、というところが、人生の妙味です。
あと、今見ると、女優の
水野久美
がめちゃくちゃいいです。特に、キノコを食べた後。あのなまめかしさは、尋常ではないです(加えて、名優、天本英世=仮面ライダーの死神博士が意外な役どころで出演。といっても、映画を見ていても分からないんですけどね)。
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コメント
ああっ!!死ぬほど観たかった(※誇張ではありません)マタンゴ!!
一生のお願いです。帰国したら貸してください。
投稿: 広州広子 | 2007年1月 4日 (木) 00時50分
広州広子さま
「一生のお願い」は、もう少し大事なことにとっておいて下さい(笑)
DVDの貸し出し、お安い御用です。「ナウ○カ」原作本と引き替え、ということで。
投稿: SKinsui | 2007年1月 4日 (木) 09時42分
ありがとうございます!!
投稿: 広州広子 | 2007年1月 4日 (木) 13時17分
直接、マタンゴに拘わる話題ではありませんが、こちらへコメントいたします。。
「生活にきのこを」だそうですが、ご存じでしたでしょうか。
http://plaza.rakuten.co.jp/accesshanjoe/diary/200701050002/
投稿: kuzan | 2007年1月 6日 (土) 13時44分