マーラー:交響曲第6番
1月14日(日)、兵庫県立芸術文化センター大ホールに、佐渡裕指揮、兵庫芸術文化センター管弦楽団(通称:PACオーケストラ)の演奏で、「マーラー:交響曲第6番」を聞きに行きました。
マチネー(昼間の興業)で、嫁さんの父親と一緒でしたが、会場に着いたら、公演入場者50万人突破のセレモニーをやっていました。ホワイエに壇とくす玉をしつらえ、50万人目のお客さんと兵庫県知事と佐渡氏とが壇上に上がり、プロの女性の司会者が取り仕切ってにぎやかにお祝いをしていました。
公演に先立ち、佐渡氏が舞台に現れて、楽曲についてミニ・レクチャーを始めました。打楽器奏者も呼んで、この交響曲に特徴的な、3つの打楽器、カウベルと鉄板(鐘)とハンマーについて説明していました。特にハンマーは、ほとんどこの曲のみに使われる楽器(?)で、運命の鉄槌を現します。ハンマーと、たたかれる方の箱を公演のために新調したそうで、舞台の奥に断頭台のような階段付きの壇をしつらえて、第4楽章の間に3回、奏者が壇に登っていって打ち下ろすようになっていました。
定期演奏会でレクチャー付きというのも珍しいですが、サービス精神旺盛な佐渡裕氏らしいです。
このホールに来るのは4回目、PACオーケストラの演奏を聴くのは3回目です(前に聴いたのは、オペラ「蝶々夫人」)。若いオーケストラで、正直、あまり期待はしていなかったのですが、なかなかの熱演で感動しました。実はこの曲、私が大学3年生の時に3rdフルートで演奏した曲(日本では学生初演)で、とても想い出深い曲なのです。聴いていていろいろ昔のことを思い出したりして、カウベルがガランガランと鳴るだけで鼻の奥がつんとなる感じでした。
さて、公演が終わり、義理の父と、娘もあとから加わって(実は、娘は同じホールで客席係のアルバイトをしていた)、ホールに併設されているレストランで夕食を取りました。我々のテーブルから見える位置に、8人掛けの大きなテーブルにディナーの準備がしつらえてあり、正装をした年配の男性が腰をかけたので、よく見たら、兵庫県知事でした。さっきセレモニーをしていた司会の女性もあとから来て着席しました。どうやら、50万人達成記念のパーティが始まるようです。
我々が食事をしていたら、レストラン内に拍手が起こりました。公演を終え、ファンにサインのサービスをしていた佐渡裕氏が、パーティの会場に到着したのでした。佐渡氏は大柄のがっしりした人で、何となくオーラが出てるので、目立ちます。食事をしている間も、佐渡氏たちの様子がずっと気になってちらちら見ていました。
演奏もよく、食事もおいしく、楽しい休日を過ごしたことでした。
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