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2007年2月 4日 (日)

月面基地

2001spaceodyssey

今日は仕事をしながら、「2001年宇宙の旅」のDVDをちらちら見ていました。

この映画については、たくさん言いたいことがあるのですが(生涯ベスト1映画です)、やはり未だにその特殊効果のみごとさに息を呑みます。

特に好きなのは、J. シュトラウスの「美しく青きドナウ」に乗って、フロイド博士の乗った旅客船が地球~宇宙ステーション~月に飛行するシーンです。球形の船が月面に降りていく時のコクピットの映像、ドーム型の屋根がゆっくり開き、着陸台に降り立った船が、着陸台ごとエレベータ式に地下の格納庫に降りていくシーンなど、見ているだけでどきどきします。SF好きの子供にもどってしまう瞬間です。

しかし、50歳の大人になってこのシーンを考えてみると、たちまち現実に引き戻されて、いろいろ考え込んでしまいます。例えば、月面に、こんな巨大な建造物を造ることが、われわれに可能なんだろうか、とか。

こういう月面基地を作るためには、大量の建築資材や工事車両と人的資源が必要ですよね。月に資源があるならともかく、そうでなければ、すべて地球から運ばなければなりません。しかも、全て地球仕様ではなく、月面仕様にしたものです。工事に携わる人間も、長期間、月面に滞在するわけで、そのための宿泊施設を建築しないといけないし、食料その他の資源も大量に必要です。そのような運搬が、はたして可能なのでしょうか。今の技術では、数人の人間を月面に送るだけでも、アメリカが国家の威信を懸けてやっと実現する程度なのに(人類の月面着陸は、「2001年宇宙の旅」が公開された1968年の翌年のこと。アメリカのアポロ計画により、都合6回、月面探査を果たしました。)。

そう考えていくと、こんな立派な月面基地の建築は、2001年はもう過ぎてしまったとして、あと10年たっても20年たっても難しいように感じられます。少し悲しくなってきます。

まあ、人が月面で暮らす前に、地球で人間が暮らし続けていけるかどうか、そちらの方が心配になってきた昨今ではありますが。

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