準○○
ここで取りあげていた、dwarf planet の訳語ですが、日本学術会議の小委員会で、
準惑星
に決まった、とのニュースが今朝、報道されました。今まで非公式には、「矮惑星」という呼称が使われることがありました。
言語の dwarf は、西洋のおとぎ話に出てくる妖精で、鉱夫や鍛冶屋をやっている、髭を生やした小人族です。「七人の小人」も dwarf だし(下の画像参照)、「ロード・オブ・ザ・リング」にも登場しますね。「準」は、「~に準ずる」という意味の接頭語ですから、原語のニュアンスとはかなり異なります。「矮惑星」の方が、発想としては近いでしょう。
ちなみに、この四月から、日本の大学の「助教授」はすべて
準教授
になります。今まで「準」の付く言葉というと、すぐに思いつくのは「準硬式野球」「準急」「英検準二級」くらいでしたが、一気に日常的なことばとして広まりそうです。
案外、日本学術会議の先生がたにも、「準教授」のことが頭の隅にあったのではないでしょうか。
あるいは、会議の中で
「“準教授”というのがあるから、“準惑星”ってのはどうだろう?」
「お、いいかもしれませんね」
なんて、会話が交わされたのかもしれません。
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コメント
準教授ですか。准教授は使わないんでしょうか。手元の翻訳本などでは米国では准教授と呼ばれているようですが。
投稿: Do | 2007年3月24日 (土) 18時32分