辞書にないことば:座学
最近、学内の会議でよく耳にする言葉に、「座学(ざがく)」というのがあります。実習・実験系の体験型授業に対して、講義を聴いてノートを取るだけの授業形式のことをそう呼ぶらしいです。「この授業は座学中心です」のように使います。
「らしいです」というのは、今まで生きてきた中で、ほとんど聞いたことがない言葉だったからです。理系の先生(特に工学部)がよく使われるのですが、文系ではめったに使わないと思います。ほとんどの授業が座学だからだろうと思います。
家にある辞書・電子辞書を引いてみましたが、載っていませんでした。新しい言葉のようです。アルクの「英辞郎」を引いてみると、
classroom lecture
という訳語が出てきました。英訳から出たことばなのでしょうか。
この言葉をご存じの方、情報をいただけるとうれしいです。
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コメント
http://kotobakai.seesaa.net/article/8174286.html#011222171356
こちらのほうで、話題になったことがありました。
軍隊用語から医学系の用語という感じのようでした。工学系でも使うのですね。
投稿: kuzan | 2007年6月19日 (火) 10時39分
kuzanさま、
情報ありがとうございます。戦前からあった言葉ということですね。一部の軍隊・教育関係の狭い用語で、あまり一般化しなかったということでしょうか。
投稿: SKinsui | 2007年6月19日 (火) 12時11分
小島憲之『日本文学における漢語表現』のp222あたりにも言及がありました。
戦中の海軍航空隊でも使われていたということなどがあります。
投稿: kuzan | 2007年6月19日 (火) 14時56分
ありがとうございます。
なるほど、軍隊に起源がありそうですね。そこから、医学関係に流れ込み、他の学領域に広がっていったか。人文系は、実習がほとんどないので、広がらなかったのでしょうね。
辞書に記述が少ないのは、辞書を作っている人が主に人文系であるということがあるかもしれません。
投稿: SKinsui | 2007年6月19日 (火) 21時26分
会社の研修などでよく使ってますね。
現場の見学などと対比する形で、「どこかの部屋で、講師の話を座って聞く」というものを”座学”と言ってます。
(いま、「座学」が変換されませんでした。)
投稿: Lionbass | 2007年6月19日 (火) 23時59分
Lionbass様、ありがとうございます。
会社の研修にも広がっているとのこと、よく分かりました。
>(いま、「座学」が変換されませんでした。)
そうなんです。私のATOK2007にも入っていませんでした。辞書の記載も乏しいし、漢字変換辞書にも入っていないんですよね。
投稿: SKinsui | 2007年6月20日 (水) 07時25分