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2007年10月 8日 (月)

映画3題

最近見た映画の感想です。

4571147371811 バベル(2006、アレハンドロ.G.イニャリトゥ監督、ブラッド・ピット、菊地凜子他)
「バベル」というタイトルが暗示するように、言語・文化の衝突、軋轢を扱った映画として述べられることが多いし、現にそういうテーマは一つの軸としてあると思う(メキシコ人とアメリカの検問、欧米のツアー客とモロッコの村、言葉を失った者としてのチエコ)が、しかしもう一つの軸として見逃してはならないのは、「家族の崩壊と再生」の物語であろう。遊び半分にバスを狙撃してしまったアフメッドとユセフの家族、その銃弾に当たって生死の間をさまようスーザンとその夫のリチャード、遠くサン・ディエゴにいる彼らの子供たちとメイドのアメリアの疑似家族関係、アメリアの、メキシコに住む息子夫婦や甥のサンチャゴ、アフメッドたちの銃撃のきっかけを作ってしまったヤスジローと娘のチエコ。見えない因果の糸でつなぎ合わされた5つの家族は、それぞれ重大な危機に陥り、運命にあらがうようにもがきながら、ある者は絶望の淵に陥り、ある者はかすかな希望の光を見出す。この映画が見る者の胸に迫るのは、それぞれの家族の姿に、自分の家族の姿を重ね合わせるからだろう。

4988104021823 日本沈没(1973、森谷司郎監督、小林圭樹、藤岡弘、いしだあゆみ)
古い方の映画です。最近BSでやっていたのでチラ見しました。高校生の時、劇場で見た時は、沈んでいく日本のミニチュアが嘘っぽくて失望しましたが、今見ると東京大地震のシーンなど、よく出来ています。神戸大震災を通過したものとして、複雑な思いで見ました。政治・外交のシミュレーション映画として見ると、結構演出に力が入って見応えがあると思います。田所博士(小林圭樹)が「(科学者として大事なのは)直感とイマジネーションだ!」と言い放つ部分は、どうなんだろうと思いましたね。直感とイマジネーションを事実によって検証しないと科学とは言えないだろうと。まあ、検証しているうちに日本が沈んでしまうという状況だから仕方がないんだろうけど。

4907953019928 フラガール(2006、李相日監督、松雪泰子、蒼井優、豊川悦司)
地上波でやっていたので見ました。「女の自立と共闘」の映画としてよく出来ていると思いました。しずちゃんの演技は、評価に値します。蒼井優はふんわりしたイメージの女優だけど、この映画では凛とした筋がとおっていて魅力的でした。タヒチアン・ダンスのソロがみごとでしたね。

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