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2007年10月

2007年10月21日 (日)

キャー2

ここの記事を見られた某知人がメールを下さいました。ちょっといい話なので、紹介します。

高校のとき、自転車通学をしていたんですが、その道中に、坂道を降りていって、また一気に駆け上がる、というところがありました。毎日通っていたんですが、ある日、坂道を降りきったぐらいのところで、風が吹いて、スカートがふわっとめくれた瞬間、私は「きゃー」と高い声を出してしまいました。で、またスカートを押さえて、走り出したんですが、その後のうれしかった気持ちを今も覚えています。何がうれしかったって、自分が、「おお!」ではなく、「きゃあ」っと咄嗟に言えたことがです。どうせ自分は「おお!」タイプだと思っていたのに、私って、案外!(目をきらきらさせる感じ)と、なぜか、心からうれしさをかみしめていました。
 「おお」人間が、「きゃあ人間」になれた瞬間でした。その後は、ずっと「おお」人間ですが。

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やっと秋だぞとびとび日記

10月11日(木)
教授会のあと、千里阪急ホテルで、B学研究科の旧G大教員歓迎会。K先生持ち込みのワインの数々と、A先生持ち込みの熟成チーズの数々が、死ぬほどうまかった。幸せ。

10月12日(金)
K学院大の授業で、先週、学生が少ないと思ったら、掲示の行き違いで別の教室に行っていた学生がいたらしい。ということで、学生が3倍に増えた。でも例年に比べたら半分以下。これはこれで悪くない。

10月14日(日)
「中之島コミュニケーションカフェ2007 eX-station 可能性の駅」というイベントに参加。京阪電車中之島線の工事中のなにわ橋駅で、ダンスイベントやファッションショーやサイエンスカフェを行うという催し。私はサイエンスカフェで、「博士とは何者? ―科学者の虚像と実像」を担当。博士コスプレ第2弾。

Photo

10月15日(月)~18日(木)
会議・打ち合わせ・面談等を11回もやったぞ。どうだ。
18日の夜は、某O阪Y●CAでN語教師養成講座。日本語の歴史について話す。同世代以上の聴衆には、すべり知らず。どっかんどっかん、爆笑の嵐(でも、大学の授業は静かなのよね。しくしく)。

10月20日(土)
Dことばの会など。夜は韓国料理の「S子」と某バーで懇親会。O大のTさんがいい味出してた。

10月21日(日)
大学で、「観無量寿経」翻刻の読み合わせ。細かくて、頭がもうろうとする。

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2007年10月12日 (金)

刑事告発

久しぶりの戯れ歌です。

ああせえよ こうせえ(厚生)労働大臣が
役場に代わり 訴えますぞえ(桝添)

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2007年10月10日 (水)

そんなバナナ

弘前の方から、「バナナ最中」のおみやげをいただきました。

以前、「知っとこ」という土曜の朝の番組で、「ご当地スィーツ」を紹介するコーナーがあって、そこで知りました。弘前から来られる方に、是非、とおねだりしたのです。

なかなかの、もんでした。まず、レトロな箱のデザイン。

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中に入っている、しおりのようなものも、レトロな味わい。

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「名菓」ではなくて、「珍菓」だそうです。

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端正なたたずまいです。

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皮にくっきり、「バナナ」の刻印。

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二つに割ると、強烈と言っていいバナナの芳香とともに、上品な白あんが現れます。

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昭和の御代に、高価で手の届かないバナナへの憧れから作られたお菓子だそうです。

食べた家族の感想としては、

においがきつい。香料が不自然

というものでしたが、いや、これはこれでなかなか、いけると思いますよ。

大阪などで売っている、「バナナカステラ」にも通じるものがあると思います。(ここも参照)

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2007年10月 8日 (月)

映画3題

最近見た映画の感想です。

4571147371811 バベル(2006、アレハンドロ.G.イニャリトゥ監督、ブラッド・ピット、菊地凜子他)
「バベル」というタイトルが暗示するように、言語・文化の衝突、軋轢を扱った映画として述べられることが多いし、現にそういうテーマは一つの軸としてあると思う(メキシコ人とアメリカの検問、欧米のツアー客とモロッコの村、言葉を失った者としてのチエコ)が、しかしもう一つの軸として見逃してはならないのは、「家族の崩壊と再生」の物語であろう。遊び半分にバスを狙撃してしまったアフメッドとユセフの家族、その銃弾に当たって生死の間をさまようスーザンとその夫のリチャード、遠くサン・ディエゴにいる彼らの子供たちとメイドのアメリアの疑似家族関係、アメリアの、メキシコに住む息子夫婦や甥のサンチャゴ、アフメッドたちの銃撃のきっかけを作ってしまったヤスジローと娘のチエコ。見えない因果の糸でつなぎ合わされた5つの家族は、それぞれ重大な危機に陥り、運命にあらがうようにもがきながら、ある者は絶望の淵に陥り、ある者はかすかな希望の光を見出す。この映画が見る者の胸に迫るのは、それぞれの家族の姿に、自分の家族の姿を重ね合わせるからだろう。

4988104021823 日本沈没(1973、森谷司郎監督、小林圭樹、藤岡弘、いしだあゆみ)
古い方の映画です。最近BSでやっていたのでチラ見しました。高校生の時、劇場で見た時は、沈んでいく日本のミニチュアが嘘っぽくて失望しましたが、今見ると東京大地震のシーンなど、よく出来ています。神戸大震災を通過したものとして、複雑な思いで見ました。政治・外交のシミュレーション映画として見ると、結構演出に力が入って見応えがあると思います。田所博士(小林圭樹)が「(科学者として大事なのは)直感とイマジネーションだ!」と言い放つ部分は、どうなんだろうと思いましたね。直感とイマジネーションを事実によって検証しないと科学とは言えないだろうと。まあ、検証しているうちに日本が沈んでしまうという状況だから仕方がないんだろうけど。

4907953019928 フラガール(2006、李相日監督、松雪泰子、蒼井優、豊川悦司)
地上波でやっていたので見ました。「女の自立と共闘」の映画としてよく出来ていると思いました。しずちゃんの演技は、評価に値します。蒼井優はふんわりしたイメージの女優だけど、この映画では凛とした筋がとおっていて魅力的でした。タヒチアン・ダンスのソロがみごとでしたね。

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2007年10月 6日 (土)

攻めと受け

ネ言さまのネタをいただきました。

http://seoi.net/sokan/

Soukan

「はんだい総受け」とかにならなくて、よかったです。

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モスラの精神史

31921523モスラの精神史
小野俊太郎 (2007.7.20)
講談社現代新書
ISBN978-4-06-287901-9

帯コピー:

なぜ蛾の姿なのか?
あの歌の意味はなにか?
ゴジラとどこが違うのか?

多くの謎が、いま解き明かされる!

内容:

プロローグ―モスラの飛んだ日
第一章……三人の原作者たち
第二章……モスラはなぜ蛾なのか
第三章……主人公はいったい誰か
第四章……インファント島と南方幻想
第五章……モスラ神話と安保条約
第六章……見世物にされた小美人と悪徳興行師
第七章……『モスラ』とインドネシア
第八章……小河内ダムから出現したわけ
第九章……国会議事堂か、東京タワーか
第十章……同盟国を襲うモスラ
第十一章…平和主義と大阪万博
第十二章…後継者としての王蟲
エピローグ…「もうひとつの主題歌」

「モスラ」(1961、東宝)は、私が劇場で見たことを記憶している、最も古い映画です(当時5歳)。大変大きなショックを受けて、未だにいくつかのシーンが脳裏に焼き付いています。特に、今でも東京タワーを見るたび、巨大な繭がかかってへし折れたタワーの姿を幻視してしまうのです。

この本は、そんな私にとって、出会うべくして出会った惠みの書でありました。膨大な資料を縦横に駆使し、映画の成り立ちを当時の社会情勢の中にくっきりと浮かび上がらせています。思いもしなかった知識もありますし、何となく気にかかっていたことがはっきりと示され、胸の空く思いがした部分もあります。例えば、東京のミニチュアの見事さに比べて、ラストのロリシカ国ニュー・カーク・シティー(アメリカのニューヨークが重ね合わされている)のミニチュアが妙に出来が悪く、ずっと残念に思っていたのですが、これは一旦撮られたラストシーンが共同制作のコロンビア映画のクレームにより廃棄され、急遽撮り直されたことによるものだったのです。

文化的、社会的、政治的視点をバランスよく配した、良質なサブカルチャー分析で、この種の仕事のなかではお手本となるべき書のように思われました。映画「モスラ」をもう一度見直したくなりました。

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小さい秋見つけた日記

(この記事が、本ブログオープンより通算500本目です)

9月22日(土)
「知デリ」を見に、心斎橋のアップルストアへ。早く着いたので、アメ村などぶらぶら。アジアな感じの賑わいがおもしろかった。アップルストア内部はまたちょっと違ったスタイリッシュな雰囲気が新鮮。

感覚をめぐって―目と耳と脳の対話
脳から迫る科学の知と、目と耳にこだわるアートはどう交わり、どうすれ違うのか。科学者とアーティストが語る感覚と経験の世界。
ゲスト:藤田一郎(脳科学者/大阪大学大学院教授)×藤本由紀夫(サウンド・アーティスト)
進行:小林傳司(大阪大学CSCD教授)

本編の対話も、あとの懇親会も話が盛り上がっておもしろかった。

9月25日(火)
午後、吹田で会議。

9月26日(水)
午前中、試験の面接。午後、総長・新理事と打ち合わせ

9月29日(土)
語彙史研究会。神戸松蔭女子大学で。勉強になりました。

10月1日(月)
リーガ・ロイヤル・ホテルで、大阪外国語大学・大阪大学の統合記念式典。500人くらい参加していたらしい。昼間からごちそうとお酒。

10月2日(火)
とうとう授業が始まった。夕方は吹田のウエストフロントで会議。新しい建物でなかなかいけてる。
夜、NHKハイビジョンで「数学者はキノコ狩りの夢を見る」を鑑賞。グリゴリ・ペレリマン(ペレルマンとも)にしびれる。私も、ポアンカレ予想をネット投稿で解決してフィールズ賞を辞退して引きこもってキノコ狩りにふけりたかった。
番組の紹介はここが詳しい。
「グリゴリー・ペレルマン」(Wikipedia)より

現在は故郷で母親と共に、わずかな貯金と母親の年金で細々と生活しているらしく、消息は不明だがひそかにケーラー・アインシュタイン計量の存在問題に取り組んでいると言われている。以上のように、ほとんど人前に姿を見せないなど一風変わった人物であるが、元々は快活で社交的な人物であり、ポアンカレ予想の証明に取り組み始めてから他人との接触を避け、内に籠もるようになったといわれる。[1]趣味はキノコ狩りである。

10月3日(水)
午前中、理事と打ち合わせ。午後、講義と演習。教室の変更でてんやわんや。くたくたになりました。

10月4日(木)
午前中、CSCDで会議。午後、豊中で会議3つ。
夜、さる方のお招きで、西区江戸堀の「むらさき」という鯨料理専門店へ。カメラを持って行かなくて残念。お刺身がとてもきれいで、臭みは一切無く、味わい深いお味でした。はりしゃぶ鍋も絶品。ご主人が鯨愛に満ちたとてもユニークな方で、鯨に関するレクチャーがあって勉強にもなった。

Kujira

10月5日(金)
関学の授業始まる。案外学生が少なくて、少し肩すかし。
午後、吹田で会議。
夕方、大学附属病院に父を見舞う。明日で退院。ひとまず、よかった。

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新太陽系図

 日本学術会議 太陽系天体の名称等に関する検討小委員会は国際天文学連
合(IAU)総会における惑星の定義に関する一連の決議を受け、太陽系の新しい
イメージを分かりやすく広めるためのポスターとリーフレットを作成しました。
 
 以下のURLからご覧になれます。

http://www.scj.go.jp/ja/info/iinkai/bunya/buturi/wakusei.html

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博士とは何もの?

こちらの記事にすてきなコメントを寄せられた皆様、ありがとうございました!

博士キャラの幅広さを再認識させられるとともに、日本人は「博士」がすきなんだなあと改めて思いました。韓国や中国ではどうなのか、知りたくなりました(キクさんはタイ人だけど、本国ではどうなのか?)

実は、こんな催し物がありまして、私もゲスト出演します。石橋博士登場第2弾になる予定です。いただいたコメントの情報を、ここで活用させていただくつもりです。

5 10/14(日)18:00-20:00
  サイエンスカフェ「博士とは何もの?-科学者の虚像と実像」
  ゲスト=金水敏(CSCD教授・センター長)
  コーディネーター=小林傳司(CSCD教授)
日本のマンガ、アニメ、ドラマ、映画などのポピュラーカルチャーには、実に多くの「博士」と称される“科学者”が登場します。このステレオタイプな「博士」への視覚的・言語的・役割的特徴を分析し、その歴史的起源をたどりながら、現実とのずれや、我々の科学者像に与える影響について検討していきます。

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