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2008年2月

2008年2月29日 (金)

サンフランシスコから:その1

州立サンフランシスコ大学で講演をするために、サンフランシスコに来ています。

夕方、関空から飛ぶUAに乗りました。偶然、神戸大の物理学のE先生と同じ飛行機に乗り合わせました。E先生はUCバークレイに行かれるそうで、サンフランシスコ国際空港で荷物待ちをしているときに少し立ち話しました。

さて、飛行機の中では、ニューヨークに初めて行くという50過ぎくらいの女性と隣り合わせになり、入国カードの書き方を聞かれました。私のは旅行会社がタイプ打ちしてくれたもので、見本にどうぞと見せてあげました。カードには性別を書く欄があって、私のにはMALEとあるのですが、その女性は少し迷って

ONNA

と書いていたように思います。あまりお節介なのもどうかと思って、だまってました。そのあと、その女性の方が、私に「女友達の連れと席を替わってもらえませんか」と言ってきて、私は替わってあげました。まあ、いいことしてあげたということで許してください。

空港にはお昼前、無事に着きました。ホテルはダウンタウンのヒルトンです。乗り合いのシャトルで行きました。中国人系のおじさんの運転手でした。降りて「いくら?」って聞くと、「16ドル」というので、20ドル札渡して反応を待っていたら、しばらく沈黙があってから「お釣りか?」と聞いてきました。こっちが黙っていたら、20ドル取ってスルーするつもりだったようです。一応、4ドルお釣りをもらって、3ドル、チップを渡しました。

部屋のインターネットは1日15ドルで、高いなと思いましたが、必須なのでしょうがないです。シャワーを浴びてからメールの整理をしました。3時ごろ、外に出て散歩しました。

サンフランシスコは、ざっと10年ぶりです。以前、家族4人で来ました。歩き回っていると、いろいろ思い出してきました。ユニオンスクエアの回りは、当時とほとんど変わっていません。

今回初めて行ってみたのが、『地球の歩き方』に書いてあったCartoon Art Museum です。SF MOMA のすぐそばにあります。SOMA と呼ばれるこの辺りは、大小いろいろの博物館・美術館が集まっているところです。展示はまあまあ、こんなもんかというこぢんまりしたところですが、書籍販売もしていて、興味深い本を2冊ゲットしました。また「役割語研究所」の方で紹介します。

ホテルのそばの、安っぽい大衆タイ料理の店でヌードルを食べて、ホテルに帰りました。今から、講演のためのスライドを作らないといけません。

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北海道から京都へ

2月25日夕方、北海学園大学のT先生に頼まれて、京都で役割語についての講演をしました。同学・人文学部の皆さんが研修旅行で京都に来られるのに合わせて、関西在住の講師を宿舎に招き、講演をしてもらうという企画だったわけです。

場所はパレスサイドホテルで、学生さんは40~50人といったところでした。北海学園大学といえば、大泉洋ひきいるTeam Nacs や、Office Cueの社長・鈴井貴之の出身校です。T先生には以前から、大泉洋に関する地元ならではのレア情報やレアグッズを提供していただいています。講演の前に、「つかみ」の意味で、我が家がいかに大泉洋ファンであり、「どうばか」であるかということをご紹介しました。少しざわざわっとしましたが、「受けた」という感じではなかったです。

講演が終わってから、1人の男子学生が手を挙げて、「「水曜どうでしょう」のエピソードの中では何が一番好きですか」と聞いてきました。即座に、「カントリーサインですかねぇ」と答えましたが、あとで考えて「夏野菜にすればよかった」と悔やみました。

あと、講演会後の先生と学生を交えた食事会では、1人の女子学生が、Team Nacsのファンであると告白して、メンバー全員のサインの写メを見せてくれました。

「どうでしょう」がらみの反応はこれだけでした。ちょっと学生さんがシャイだったのか、北海学園大学生だからといって、全員大泉洋が好きというわけではないのか、まあ後者なんでしょうね。

ただ、先生方とは大変有意義で楽しい会話ができました。先生のお一人は、「現在の北海道文化をリードしているのは、北大ではなくて北海学園大学だ」と豪語しておられました。私も同感です。

※分からない固有名詞は、Wikipediaを引いて下さいね。

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2008年2月28日 (木)

恥じらい

毎朝食べているイチゴの中に、かわいらしいのを発見しました。ボーイだと思います。たぶん……

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2008年2月23日 (土)

有馬

私のゼミの卒業生で、K大で研究員をしているKTくんが、3月から1年間コーネル大学に行くことになり、その壮行会を有馬温泉でやろう、とゼミの現役の院生の、KKくんが提案しました。昨日から今日にかけて、それが実現しました。参加したのは、KTくんと、KKくん以下、私のゼミの大学院生5人と、私です。

私以外のメンバーは、昼間から旅館に入って研究発表会をやっていました。私は、会議や監査や雑用などで6時過ぎまで大学にいて、そこから車で旅館に向かいました。

1時間ほどでわたしが到着するのを待って、食事が始まりました。大変、豪勢な食事です。食後、ゆっくりお風呂に入って、一息ついてから、また研究発表会。11時過ぎまでやってから、引き続き飲み会。私は、酒は自制して、水を飲んでいました。

いろいろな思い出話や、そこにいない学生や先生などをネタにして、大いに楽しく盛り上がりました。

私は1時半頃、1人だけ就寝しました。あとで聞いたら、みんな3時ごろまで話していたようです。

朝も豪勢な朝食で、お腹いっぱい食べて、また風呂も入ったり、コーヒーを飲んだりして、そのあと解散になりました。1人、1万6千円ほど払いました。なかなか贅沢な壮行会でした。

私は10時半頃帰宅して、今まで仕事をしています。

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また痛みが

木曜日の夕方、帰宅途中の車の中で、お腹が張る感じがしました。下痢の兆候なか、と思ってトイレに入りましたが、そうでもなさそうです。と思っていたら、夕食後、きゅーっと差し込んできました。水分を取って布団に入って寝ていたら、少しましになりました。

どうも、残った石で少し痛みが出たようです。前より位置が下がったような気もします。県立病院の予約は3月7日、アメリカから帰ってきてからなんですが、来週中に一度、西宮北口の医院に行っておこうかなと思ったりもします。

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2008年2月20日 (水)

ゲーテ

ドイツ文学のH先生の最終講義がありました。図書館の6階ホールに、座りきらないほどの聴衆が集まりました。

ゲーテの象徴表現について、研究生活の振り返りを交えながらお話下さいました。

お人柄のにじみ出る、「ファウスト」のドイツ語の朗読がとても素敵で、ずっと聞いていたい気持ちになりました。最後の「君は美しい」のフレーズを聞いて、思わず涙ぐんでしまいました。

こんな、感動的な授業が私にもできたらいいなあ、と思いました。

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2008年2月19日 (火)

半分

18日朝10時から、尿管結石破砕術(ESWL)手術がありました。

朝から点滴を入れ、肩に痛み止めの筋肉注射を打ち、ふらふらの状態で、車いすで5階から1階の破砕室まで運ばれます。

台の上に仰向けになり、固定され、左脇腹の下辺りから、心拍に併せて断続的に衝撃波が当てられます。

薄い板越しに、金槌でガンガン叩かれるような衝撃で、最初は「こんなもん?」という感じでしたが、次第に強さを増すとともに、お腹が張ってきて、ひどく苦しくなってきました。そういう状態でガンガンくると、

「やめてくれえっっっ」

という気持ちになります。

30分~40分続き、もう、だめ、というところで終わりました。

主治医の先生の

「小さくはなっているんですけどねえ……」

ということばが聞こえ、やや不安に。なくなってないの?

術後、蓄尿と言って、排泄する尿をすべて濾しながらビニール袋にためていきます。血尿で、袋の中の尿は真っ赤です。なかなか、ころっとした石はでてきません。

翌朝(つまり今朝)、レントゲンを撮ってから、先生に説明を受けました。やっぱり、半分くらいにはなったけど、まだ元の位置に残っているようです。場合によっては、もう一度やるのかも(泣)。最後に、先生は、

「半分にはなったんだから、効果はありましたよ!」

と、とってつけたように笑い顔を作りました。先生が笑ったのはこの時だけ(ちなみに、主治医の先生は若くて小さい女医さんです)。

支払いを終わって、午前中に帰宅しました。やれやれ。ちなみに、ご参考までに、入院・手術の費用は総額

約9万1千円

でした。

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2008年2月16日 (土)

自宅待機

今朝、9時半に病院入りし、ドクターの説明を受け、体温・血圧等計って、病室に案内されて、あとすることがなくなって、ナースに

「明日の夜8時に来て下さい。」

と言われました。で、今、家にいます。

ドクターの説明では、成功率90%の手術と言うことでしたが、あとの10%の恐い症例をいろいろ聞かされました。2回、3回と入院するケースもあるようです。90%の方に入ることをお祈りするばかりです。

手術は18日の午前中、1時間から1時間半で終わるようです。

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2008年2月13日 (水)

画数

偶然、こんなサイトを見つけました。

ネットから拾ってきた名前を、勝手に画数判断しているようです。

当たってますでしょうか?

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2008年2月10日 (日)

イトイ効果?

久々に、Amazon.co.jp で拙著『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』のセールス順位を見てみたら、総合で20,499位、「本 > 人文・思想 > 言語学 > 日本語・国語学 > 語彙・熟語」のカテゴリーでは14位、「本 > 語学・辞事典・年鑑 > 日本語学習 > 日本語研究」のカテゴリーでは180位でした。これは、近頃ない健闘です。

だいたい、総合で5桁って、なかなか行かないんですよね。普通は6桁止まりです。

ついでに、『役割語研究の地平』の方も見てみたら、総合で30,495位です。ある意味、こっちの方がすごいとも言えます。なんせ、専門家向けの論文集ですから。

ちなみに、私の博士論文『日本語存在表現の歴史』を見てみると、総合385,674位です。これが普通ってもんです。

これも、「ほぼ日刊イトイ新聞」で取りあげていただいた効果でしょうか?それとも、全国の学生がレポートを書くために買ってくれてるのかな?

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びっくり3題

びっくりするようなことは、立て続けに起こるもので。

びっくりその1:「驚き柿の木山椒の木」
昨日の朝、仕事で中之島センターに行って、10時40分くらいに仕事を済ませていつものように帰ろうとしたら、コンシェルジェの女性の方に呼び止められました。何かと思えば、

「私、柿木(かきのき)という名前で出ておりますが、実は旧姓で、普段は夫の姓のHを名乗っております。娘が、お嬢様と中学時代の同級生でお世話になりまして……」

つまり、娘の同級生のお母さんだったわけですね。しかもそのお嬢さん、高校に上がると今度は、私の甥っ子(私の弟の息子)と同級生になりました。柿木さんとは3年前から毎月のようにお目にかかってあいさつしていた訳ですが、まったく気付きませんでした。世間は狭い、と言いますが、こんな時にはぴったりのことばですね。

びっくりその2:春の雪
関西の雪は、だいたい2月~3月に積もるのですが、昨日はまさしくそれでした。午後は研究会で奈良のS先生のお宅に伺ったのですが、近鉄・学園前に降り立ったら、雪国のような景色にびっくり。バスは10分遅れでチェーンをじゃらじゃら言わせながら入ってきて、乗り込んだら、普段15分のところ、渋滞の道路をのろのろと1時間かかって着きました。研究会の間も雪は降り続き、見たところ、10cm以上積もっています。S先生も、何十年と住んでるけど、こんな雪景色は初めて、とおっしゃっていました。6時頃、帰りのバスは来るのかと心配しましたが、幸いすぐにやってきて、帰りはすいすいでした。

びっくりその3:ほぼ日
「言いまつがい」のファンである息子が、「糸井さんが、「わしは~じゃ」や「~くてよ」のことを「ほぼ日」に書いている」と教えてくれました。こんなじいさんやお嬢様が現実にいるのか、という疑問を「ほぼ日刊イトイ新聞」の「今日のダーリン」に書いていらっしゃったのです。

さっそく拙著のことをメールで教えてあげよう、と思って、でもすぐには出さず、1日たってみたら、翌日の「ほぼ日」に、どこかの方が拙著のことを教えて下さったことが書いてありました。「早速2冊購入」されたとのことです。うれしくなって、メールを出してしまいました。

イトイさま、

拙著をお取りあげいただき、ありがとうございました。
「役割語」の研究をしている金水、本人です。
「SKの役割語研究所」というブログもやっています。
http://skinsui.cocolog-nifty.com/sklab/

私と娘(21歳)は「ほぼ日手帳」の愛用者であり、息子(16歳)は毎日「言いまつがい」を見て笑うのが日課で、1度、母親(つまり我が妻)をネタにした投稿を取りあげていただいたこともあり、そもそも私は『萬流コピー塾』に私淑しておりましたし、という訳で、我が家を挙げて神様のように崇拝しているイトイ様に名前を知っていただいただけでも大感激です。

拙著のご感想など、またお聞かせいただければ幸いです。
取り急ぎ、ご挨拶まで。

そうしたら!今朝、糸井重里さんからお返事がありました。私信なので引用は控えますが、ネットで繋がる人と人の出会いの不思議のことや、「オトナ語と役割語で何か企画したい」云々といったことが書いてありました。とても楽しみです。

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2008年2月 7日 (木)

動物違い

別府大分毎日マラソンを見ていたときのこと。

(私)「そう言えば、女子マラソンにアフリカ人て、いてたかな」

(奥さん)「そら、いてるやろ。大阪女子マラソンにはいてなかったけど」

(私)「ああ、そうゆうたら、いてるな。ヌデレバとか……」

(奥さん)「そうそう」

(私)「あと、………ヤギ!」

(奥さん)「え?………それ、ロバやろ」

珍しく、わたしが奥さんに突っ込まれました……

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回文メモ

短いので、単なるメモです。「回文素」(by 空山)に当たります。

苦いわ、ズワイガニ

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2008年2月 6日 (水)

延期

しっかり入院の準備をして、9時前、西宮北口の泌尿器科に行き、紹介状とレントゲン写真をもらいました。そのまま、駅前からタクシーに乗って、県立西宮病院へ。震災後、4歳の息子がぜんそくで入院していた病院です。

先に来ていた奥さんと落ち合い、泌尿器科の待合所で、待つこと、2時間。やっと診察室へ。いよいよ入院、と思ったら、

(先生)「2泊3日の入院になりますが、いつにしますか?」

(え? 今日やないの)

そらそうやな、ベッドの空きも分からないのに、今日入院と思いこんでいたのがおかしかった(思いこませたのは西宮北口の先生だけど)。

手帳をくっていろいろ悩んで、3月にしました。そこで先生一言。

(先生)「手術の衝撃が強くて、心臓が持たないこともあるので、心電図や血液検査をしてもらいます」

(……心臓が持たないって……

急に、怖さが増してきました。

さて、心電図、レントゲン、血液検査と廻る前に、奥さんに

(奥さん)「そんな、先でええの?」

と言われて、不安になりました。確かに、サンフランシスコでの講演がはさまっているのがちょっと不安です。機内とかアメリカで発作が起きたら困るし。

いろいろ考え、動かせる予定は動かすことにして、2月18日手術と決めて、先生に相談しなおしました。月曜日の手術になるので、土曜日からの入院になるそうです。

検査回りを終えて、支払いをして、家に戻ったら1時過ぎ。軽食を取って急いで出勤して、仕事しました。

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2008年2月 3日 (日)

ぞろ目逃した

あっ、と気付いたら、

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のぞろ目を通り過ぎていました……

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金曜日、昼間に何か胸のむかつきを感じて、早めに帰宅。

夕食前トイレに行ったら、血の色をした尿が出ました。

夕食後2時間くらいで、みぞおちの左下辺りに痛みが出ました。下痢かなとも思いましたが、違う感じでもありました。その時、「腎臓結石かな」という考えが浮かびました。去年泌尿器科で「石がある」と言われていたし、父も母も経験があるので。

痛みは20分ほどでましになったので、そのまま就寝。翌朝、行きつけの泌尿器科へ。症状を聞いて、「石かもしれませんな」とそのままレントゲン撮影。たしかに、石らしい物が写っていました。午後に今津の大きな病院に、詳しい検査をするように紹介状を書いてもらいました。

昼前、歯医者に行ってから、13時半に今津の病院へ。超音波エコーの検診のあと、点滴で造影剤(ヨード剤)を入れながら10分ごとにレントゲン撮影をしました。CTスキャンも撮りました。検査は全部で1時間半ほどでしたが、所見を聞き、写真をもらい、会計を済ませたら16時半でした。1万2千円ほどかかりました。

翌朝、二日酔いのような頭痛がありました。造影剤の副作用かな。早ければ、6日に超音波による粉砕の手術を受けることになりそうです。砕いたあとの破片が尿管に詰まると、腎臓がだめになるとのことなので、ちょっと恐い。

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