酸いも甘いも
昨日、東京で、言語学の講義をしました。終了後、大阪から来ていた私の院生4人と、講義のお世話をしていた東京大学の院生さんたちと、関係の先生方とで打ち上げをしました。
その中で、学生の自己紹介をしようということになり、東大の院生のお一人(女性)が、次のように言いました。
「私は、「○○」と「甘い」の対照研究をしています」
※「○○」の部分がはっきり聞こえない。
私がつい言ってしまったことば。
「えっ、「酸(す)い」と「甘い」の対照研究?」
(心の中で)味覚の研究?これって言語学?
周りで笑いが起こりました。よく聞き直してみたら、
sweet (スィート)と「甘い」の対照研究
だったのです。つまり、日英の語彙的意味の対照です。私のは、「酸いも甘いも噛み分ける」という慣用句に引かれた“聞きまつがい”ですね。若い人には思いもよらない誤解だったでしょう。だいだい「酸(す)い」って、標準語じゃないし。
逆に、
わたしはスィートも甘味も噛み分けた女だから……
なんてはやらせるのもいいかも。ケーキもあんこも大好き、みたいな。
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