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2008年10月

2008年10月26日 (日)

西へ東へ

深い考えもなしに、仕事を入れすぎた結果、こうなりました。23日から3日間、忙しいときに、うろうろと動き回るはめになりました。

10月23日(木)
朝10時、中之島の東洋陶磁美術館で、館長の出川哲朗先生と備前焼の窯元、金重愫(まこと)先生のご講演の司会をする。前の晩に、備前焼についてにわか勉強。備前焼は須恵器に起源を持つとされる素焼きの陶器で、“自然釉”と俗称される、解けた灰などによる偶然的な色模様の面白さがある。

12時半頃、中之島を後にして、一路O大へ。1時からの会議に少し遅れて参加、議案の説明。2時半からは教授会。4時頃抜け出して、学生と面談など。

夜18:30から、梅田の近くで社会人講座。

10月24日(金)
午前中はK学院大学で非常勤。2時間めを短めに切り上げ、東京での会議に出席するため、車で伊丹空港へ。空港の駐車場に車を入れ、13時発の全日空機で羽田へ。ところが、東京が激しい雨で、30分ほど到着が遅れる。

会議場所は神谷町。あとで考えれば、モノレールで浜松町に出てタクシーに乗ればよかったのだが、京浜急行~都営地下鉄で御成門に出て歩く方を選んだ。結局、15時からの会議に40分ほど遅刻。

会議は17時までだが、帰りの飛行機が18時羽田発しか取れなかったので、14時25分に会議場を出る。こんどはタクシーを拾って、浜松町に出て、モノレールで羽田へ。出発30分前に無事到着したが、昼間の遅延が影響して、やっぱり出発が30分ほど遅れた。

わざわざ東京に行ったのに、会議場に居たのは1時間余り。不効率。

10月25日(土)
朝10時から、天満天神繁昌亭で、「トークと落語」の会に出演。楽しかった。

繁昌亭の楽屋。高島先生と春之輔師匠。

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12時、繁昌亭を後にして、O大学へ。8月に現役で亡くなった、N教授を偲ぶ会に出席。

N先生の思い出を語る、K先生。

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偲ぶ会のあとの懇親会で、献杯をしてから、5時半頃、O大学を出て一路、中之島へ。CSCDが主催する、国際デザイン史デザイン学会の懇親会で歓迎の挨拶をするために、中之島センターへ。センターへは、出来て間もない京阪電車・中之島線に乗っていく。

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国際学会の趣向として、「福娘」を動員してお客様をお出迎え。

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これで一週間も終わり。やれやれ。

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2008年10月24日 (金)

開通記念回文

この記事に関連して、HM先生から回文をいただきました。

開通の記念ね、昨日追加。
かいつうの きねんね きのう ついか

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2008年10月19日 (日)

開通記念

今日、京阪電車の中之島線が開通しました。昨日、その記念祝賀会がリーガロイヤルホテルであり、私は職務の関係で出席しました。

巨大ホールに1000人あまりが詰めかけ、派手な趣向もあり、有名人も多数出席し(市長、府知事、塩爺、野中、辻本、キダタロー、おけいはん、等々)、なかなかすごいパーティでした。

下の写真が、そのおみやげです。たいしたものは入っていませんが、ひょっとしてネットオークションにでも出したら、テツ関係の方が高く買って下さるのではないか、と妄想しています。

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2008年10月15日 (水)

今日は

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「きのこの日」だそうです。(もうあと15分で終わりですが)

豊中キャンパスで撮った収穫をご覧下さい。

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2008年10月14日 (火)

篆書の「西」

1つ前の投稿に、空山さまがコメントを下さいました。

>篆書の西と似ていますね

なるほど! 篆書だったのか! 『五体字類』から引いておきます。

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確かに似てます。

でも、篆書の字形がどうして名前の字に入り込んだのか、不思議です。

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2008年10月13日 (月)

難読氏名

Cocolog_oekaki_2008_10_13_20_04

今日、岡山に日帰り出張して、タクシーに乗ったら、運転手さんのお名前が上のように書いてありました。手書きでした。二字です。ちなみに、中年の女性の運転手さんで、なまり的には地元の方とお見受けしました。降りるときに、

「何とお読みするのですか」

と伺ってみたら、

にしおかです。最近学校でもこの字は教えないんでねえ……」

とおっしゃっていました。

まだ辞書は引いてませんが、見たことのない字です。

※ココログにお絵かき機能が付いたので、使ってみました。

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2008年10月 4日 (土)

十七条憲法

一個前の投稿で、和語・漢語の話題を取り上げたので、連想でもう一題。

漢字文化圏ではどこでも固有の数詞の他に字音読みの数詞が用いられます。日本では、固有の数詞(和語)の「ひ、ふ、み……」に対し、字音(漢語)の「いち、に、さん……」が存在します。ところが字音の数詞の中に、四について「シ」の代わりに「ヨン」が、七について「シチ」の代わりに「ナナ」が用いられることが多くなっています。「ヨン」「ナナ」とも、日本語固有の数詞(和数詞)です。

四(ヨン)は、「死」に通じることから「シ」の音が忌避されて、代わりに和語が採用されたものでしょう。Wikipedia 「四の字」の項が、やたらと詳しくてびっくりしました。七(なな)は、音の近い「四(シ)」「一(イチ)」と聞き紛れることを避けるためでしょう。

この「ヨン」と「ナナ」、時代が下るほど、使用率が増えている気がします。これも、和語と漢語の感覚が鈍くなってきたせいではないかと疑っています。

例えば、数字を一から数え上げるときは、

いち、に、さん、、ご、ろく、しち、はち、……

と字音が用いられることが多いのに、逆に数え下げる(カウントダウン)時は、なぜか

じゅう、きゅう、はち、なな、ろく、ご、よん、さん、……

と、和語の方が用いられることがずっと多くなるのです(私の発見ではなく、かなり以前にテレビから得た知識です)。これは、数え上げることは昔からあるけれど、数え下げるという行動は、最近になって増えてきたせいではないか、という仮説を私は持っています。まだ実証には至っていませんが。

なお、「四十七士の討ち入り」のような歴史的概念の場合は、「しじゅうしちし」と字音で読まれてきています(ヨンジュウナナシはまだ聞いたことがない)。先日見たクイズ娯楽番組(新ヘキサゴン)で、聖徳太子の「十七条憲法」を、

じゅうななじょうのけんぽう

と読んでいたので、いささか違和感を覚えました。私には、「じゅうしちじょう(の)けんぽう」の方がはるかにしっくりきます。まあ、今時のテレビ番組に「読みのふさわしさ」を求めてもむなしいだけではありますが。

皆さんは、「十七条憲法」をどう読みますか。

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スペインの雨―状態語・和漢談義

下記の下線部の語句を、何と読まれますか。

1. 主に平野に降る

2 主として平野に降る

3. 主たる収入源

4. 主な収入源

標準的には、1. オモに 2. シュとして 3. シュたる 4. オモな だと思います。辞書類には、この読みしかないはずです。

ところが、最近、そうとうよくできる日本文学の大学院生までが、2を「オモとして」3を「オモたる」などと読んでいたりするので、気になっています。

同じような問題として、

5. 意見を異にする

6. 異を唱える

7. これを異として

8. 異なる見解

というのもありますね。5. コトにする 6. イを 7. イとして 8. コトなるであろうと思いますが、5「イにする」という読みに出会うことがよくあります。

これらは、6は別として、

和語・ナリ活用(ニ・ナ(ル)) 例:1, 4, 5, 8

漢語・タリ活用(ト・タル) 例: 2, 4, 7

という対立の一部ですね。ナリ活用の方は、「縁は異(イ)なもの」のように漢語の例もあるわけですが、タリ活用は、かなり漢語に限定される訳ですね。たとえば

堂々と・堂々たる 断固として・断固たる 決然と・決然たる

などです。ただこれも、「男(おとこ)たるもの」のように普通名詞の場合は和語も現れますが、状態語の例外は少ないでしょう。

私たちは、あまりこういうことを体系的に学習する機会はないように思うのですが、しかし読みを耳で聞いていくなかで、メンタル・レキシコン(心的辞書)の中に、「和語グループ」「漢語グループ」という語彙の固まりが自然に形成されていくのだろうと思います。

大学院生レベルでこの辺が混乱してくるというのは、「和語・漢語」という区別に関するリテラシー(読み書き能力)が、近年急速に弱まってきていることの一端であるように感じられます*。

*ただ、そのことを、「日本語の混乱・危機」と捉えるかどうかは、また別の議論ですが。日本語の和語・漢語・外来語とその表記システムは、諸言語と対比してあまりに複雑すぎるという思いを日頃抱いていますので、これが混乱していくのは当然の成り行きにも思えます。

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2008年10月 1日 (水)

今日

松下がナショナル(なくなる)

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