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2009年1月

2009年1月11日 (日)

ドネルケバブ

西宮神社の十日戎に行きました。

今年の屋台でちょっとびっくりしたのが、

ドネルケバブ

の店が出ていたことです。しかも1軒だけでなく、ぐるっと回って目に付いただけでも3軒出てました。店の人は、どうやらトルコ人のようです。屋台のあおり文句として、「世界三大料理の一つ・トルコ料理」などと書いてあります。太い串に牛肉を巻き付けて垂直に立て、ぐるぐる回しながらバーナーで焼き、ナイフで削り取ってパンなどに挟んで食べる料理です。

こういう、お祭りに出る屋台は、テキ屋の元締めが差配をして各地を転々と回っているはずなのですが、トルコ人がどうやってテキ屋集団に入り込んでいったのか、興味が引かれます。

ネットでちょっと検索してみると、秋葉原で火が付いたみたいですね。

(写真はイメージ)

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佐渡裕 VS. 山下洋輔

1月9日、義父といっしょに、兵庫県立芸術文化センターで、PACオーケストラの第21回定期演奏会を聞きました。

山下洋輔:ピアノ協奏曲《エクスプローラー》
   (オーケストレーション:狭間美穂)

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 作品47

指揮・芸術監督:佐渡 裕
ピアノ:山下洋輔
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

平日の昼間の公演だったのに、満席に近い入りでした。開演を待っていると、佐渡さんが一人で出てきて話し始めました。そして山下洋輔さんも呼び出して二人でしばらく話していました。いつもそうやってトークをしているそうです。

1曲目のピアノ協奏曲は、山下洋輔の自作自演ですが、不思議な感じでジャズっぽいところ、通俗的なところもある曲でした。オーケストレーションをした狭間さんという人は国立音大の現役学生で、曲の終わりに挨拶に出てきていました。

ショスタコーヴィチは緩叙楽章にやや難がありましたが、力演だったと思います。ティンパニ(女性)が死ぬほどかっこよかったです。

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2009年1月 7日 (水)

灯台もと暗し

大学から車で帰る途中、171号線を走り、伊丹市から武庫川を渡って西宮市に入ってきたとき、何気なく「西宮市」の標識を見て、

「あっ」

と思いました。標識には市章が書いてあります。これです。

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真ん中に書いてある字は、これ、篆書の「西」ではないですか。

10年間、毎日のように見ていたのに、今日まで気づきませんでした。

市章についてはこちらを参照。

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キノコ愛

『キャンパスに咲く花―豊中キャンパス編―』に寄稿した原稿です。

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 最初にお断りしますが、私は一介の「きのこファン」であり、専門家でもなんでもありません(専門は、日本語史です)。キノコのなにが私を引きつけるのか?それは、ただひたすら、「色、形が面白い!」ということです。普段見慣れた林、草むら、道ばたなどで、思いもしなかった奇抜な色や形のキノコがひょっこり顔をのぞかせているのを見つけたときのドキドキ感は、ほかには代え難い"快感"なのです。この快感に味を占めると、人があまり足を踏み入れない籔の中、岡の斜面、草むらの奥、ゴミ捨て場などにもどんどん入っていってしまいます。10月~11月ですと、ズボン一面にべったりとアレチヌスビトハギの豆果が張り付いてしまって、取るのに難儀をします。そんな苦労をして、たいていは何も見つけられないことの方が多いのですが、それでも「あっ」と驚く発見がたまにはあるので、やめられないのです。あと、キノコの魅力と言えば言えるのが、概してその(目に見える部分の)命の短いことです。サルノコシカケのように長い年月をかけて成長するものは別にして、一週間もその場にあることはまれで、二,三日、短い場合は一日もしないうちに解けてなくなってしまうものも多いのです。とすれば、キノコと出会うことはまさに一期一会、それだけに貴重な出会いを夢見てごそごそと籔探しをしてしまう訳です。

 さて、私のような素人キノコ愛好家にとって一番困るのが同定です。私はもっぱら、『山渓カラー名鑑 日本のきのこ』一冊に頼って、ページをなんども繰っては、あれかこれかと、行きつ戻りつを繰り返しています。しかし写真との突き合わせだけでは、似たキノコが多いだけに不完全であり、「きのこの全体や各部位などの外観的な特徴を調べるだけでなく、生態的な特徴や顕微鏡的な特徴をも併せての判断が必要」(前掲書14頁)なのだそうで、そうなると素人にはとても歯が立ちません。しかも「日本産きのこの推定種類数は4000とも5000ともいわれていて、本書といえども約4分の1から5分の1しか収録できてい」ないそうなので(前掲書15頁)、何とも頼りない話です(そんなわたしが、本書の同定作業のお手伝いをしているわけで、どうぞ間違っていても大目に見ていただきますように)。それでも、見つけたキノコの名前が、暫定的にせよ分かった時の喜びは、発見の喜びに次ぐものがあります。人間とは、つくづく「名付ける動物」なのだと思う瞬間です。

 本書のフィールドである豊中キャンパスですが、クヌギ、アラカシ、コナラなどの広葉樹が多く、キノコの種類が本来多いはずの植生ですが、私の歩き回った印象では、比較的日当たりがよくて地面が乾燥傾向にあるため、キノコは思ったより少ないようです。キノコはなにより、じめじめ、しっとりと湿った場所を好むのです。それでも、丹念に探し回れば、思いがけない出会いもきっとあるでしょう。本書では、写真撮影のできたもののうち、たぶん間違いのない14種を選んで図鑑形式で掲げましたが、たぶん3倍から4倍くらいの種類は見つかると思います。

本書のキノコ・コーナーの白眉はなんと言ってもキヌガサタケでしょう。マントを広げたようなその優雅な形から、「キノコの女王」とも呼ばれています。しかしこのキノコを撮影したのは栗原さんで、残念ながら私は未見です。何とか在職中に出会いたいものです。変わった形のものとしては、ツマミタケ、カニノツメがあります。その名の通り、何かをつまんでいる指先のようでもあり、カニのツメがにょっきり地面から突き出されているようでもあります。とても小さくてかわいらしいキノコで、気づかずに踏みつけてしまうこともあるでしょう。また、色は地味ですが、星の形のようなエリマキツチグリもチャーミングです。いかにもキノコらしい、立派な形のキノコと言えば、テングダケ、ヘビキノコモドキ、ヤマドリタケモドキといったところでしょうか。ヤマドリタケモドキは、シーズンになると割とにょきにょきたくさん生えてきます。ムラサキシメジ、ハタケシメジなどは、比較的長いシーズン、たくさん生えています。

図鑑には、あんなキノコ、こんなキノコとすてきな仲間がたくさん掲載されています。写真を見ているだけで胸が躍るのですが、そんなキノコにキャンパスの中で出会えたら、こんなにすばらしいことはないですね。新しい出会い、懐かしい出会い、おなじみの出会いを求め、シーズンを待ちわびながら、この原稿を書いています。あともう一つの夢としては、「キャンパスのキノコを食べる会」を催すことです。本書に掲げたキノコも半分以上は食べられます。しかし同定に不安の残る素人判断なので、ここはぜひ、プロの方につきあってもらって実現させたいところです。(以上)

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2009年1月 4日 (日)

今年のおせちと家族写真

元旦、丹波の家で、両親と弟家族と我が家の家族が全員集合。

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年末総ざらえ

更新が滞っていた期間の話題について、メモしておきます。

11月19日(水)
毎年、夫婦で行っている人間ドックに今年も行きました。高脂血、高血圧、胃粘膜の荒れを指摘されました。高血圧については、通院を勧められました。

11月25日(火)
工学部・石黒研究室と平田オリザ教授のコラボレーションで作られたロボット+人間による演劇「働く私」を見ました。人間の問いに、ロボットが口ごもりながら「ええ……まあ……。」と答えると、それだけで何か濃密なコミュニケーションが交わされている、かのように見えてしまうところが面白く、虚を突かれた思いでした。

11月28日(金)
阪神西宮の近くにある医院に行きました。頭痛、血圧の専門医です。初めて脳のMRIを撮ってもらいました。脳には特に異常が認められませんでした。とりあえず、降圧剤(カルブロック)を処方してもらいました。

12月13日(土)
奥歯が痛い気がしたので歯医者に行きました。診断の結果、歯ではなくて、顎関節症であると診断されました。薬を出してもらいました。

12月14日(日)
CSCDと青山学院大学の共同事業が今年度から始まりましたが、その打合せのために、日帰りで東京の青学会館に行きました。佐伯胖先生(岩波新書『コンピュータと教育』)に初めてお会いし、親しくお話をさせていただきました。

12月16日(火)
エラスムス・ムンドゥスの授業が終わりました。やれやれ。

12月18日(木)
15日の月曜日からこの日まで、連日の忘年会です。この日は、学生さんの家(一軒家の借家)で、国語学の学生さんたちと鍋パーティをやりました。梅鍋という変わった鍋でしたが、まあまあおいしかったです。

12月19日(金)
富士通テン、ヒロココシノ等とのコラボレーションによる二つのコンサートがありました。演奏者は同じで、イタリアから来たヴァイオリニストと、長唄の三味線奏者による異色の競演です。場所は中之島センター。昼間は学生対象で、レクチャーコンサート風に行われ、夜は関西の財界人対象で懇親会付きです。すばらしい演奏でしたが、富士通テンのスピーカーの性能にも驚かされました。

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夜の打ち上げでは、コシノヒロコさんとお話が出来て楽しかったです。

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12月20日(土)
語用論学会大会のために、愛媛県松山市の松山大学に、日帰り出張。司会が当たっていたこともありましたが、中村桃子さん主催のワークショップも楽しみでした。以前学会でお見かけしたことはありましたが、ご挨拶をしたのは今回が初めてでした。
帰りに空港のおみやげ屋で「愛媛方言DVD」を入手。帰って見てみましたが、予想通り、ゆるーい中身でした。

12月22日(月)
21世紀懐徳堂ギャラリーで、石橋商店街の方とクリスマス・パーティをやりました。「地域コミュニケーション・コーディネータ入門」受講の学生さんたちが準備から運営・片付けまで全部やってくれました。プレゼント交換など、童心に帰って楽しみました。

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12月24日(水)
22日のパーティの時、あごががくっとなって、顎関節症が悪化しました。2回目の歯医者に行きましたが、マウスピースで矯正しようということになり、歯形を取りました。

12月25日(木)
京阪電車と協力してなにわ橋駅で実施しているコミュニケーションカフェのイベントとして、鷲田総長、安藤忠雄氏、平田オリザ氏、武田佐知子理事、佐藤・京阪CEOによるシンポジウムが行われ、私も見に行きました。
一方で、中之島で行われているイルミネーション・イベント「OSAKA 光のルネサンス 2008」の一環として、中之島センターを光らせるイベントの最終日を迎えました。学生さんの弦楽四重奏による演奏イベントや、LEDの飾り付け、画像のプロジェクション等を行いました。9時頃、学生さんや事務の方々と協力して、撤収を行い、イベントを終了しました。

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12月26日(金)
高校の同期生で、ドキュメンタリー映画の監督をやっているという栗原奈名子さんと梅田でお会いし、「ブラジルから来たおじいちゃん」という新作映画のプロモーションについて相談しました。すばらしくエネルギッシュでクリエイティブな方でした。こんな人が同窓生にいたとは、最近まで知りませんでした。いろいろいっしょに出来そうで、楽しみです。

12月30日(火)
丹波の両親のうちで大掃除。往路の運転の一部を娘にしてもらう。ちょっとどきどき。ほこりをかぶっていた壁掛け扇風機をぴかぴかに磨き上げて、個人的に満足。

大掃除の時見つけた、ゴマダラカミキリとヤモリの死骸。

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2009年1月 3日 (土)

年末年始のテレビから

  • 「おふくろさん」の最後のサビ、森進一のぷるぷるふるえるアップ、ひたすら怖かった。怖さの余り、一家四人で爆笑の嵐。
  • Perfume、どうやら一部、生声だったらしい、とニコ動で評判になっている、と愚息に教えてもらった。確かに、生っぽかった(ところもあった)。
  • NHKの、金にあかせて民放力を結集したなりふり構わぬ番組づくりにあきれた。それなりに数字を取ったようだが、そうやって生き延びて、何か意味があるのか。とか言いながら、けっこう楽しく見てましたけど。

闘う三味線

  • 太棹の鶴澤清治と、人間国宝の竹本住太夫の手に汗握る対決。面白かった。と思ったら、これは再放送で、DVDにもなっているのでした。
  • クラシックのアンサンブル、というより、ジャズのジャムセッションに近いものがある、と思いました。あるいは、村松友美の『私、プロレスの味方です』を思い出したりする。

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Erasmus Mundus

私の勤務校のO大学は昨年10月から、エラスムス・ムンドゥス・プログラム (Erasmus Mundus Programme. 以下、EM) の域外協力校として、ヨーロッパからの短期留学生を受け入れ、英語の授業を提供しています。EM の中でも特にユーロ・カルチャーという人文系のサブ・プログラムで、文学研究科を中心に、5つの講義を提供することになりました。すべて、授業は英語で行われます。

私は、あまり深い考えもなしに、自分でも出来そうな気がして、授業担当者に加わってしまいました。役割語をテーマにした授業です。英語での授業はこれまで2回やったことがあったし、役割語の英語の講演も何回かやっていたので、大丈夫だろうと思い、軽く引き受けたのです。

でも、1回目の授業が終わって、これは大変なことになったと心底へこみました。思ったことの10分の1も言えないし、英語の教材を毎回そろえるだけでも時間がかかるし、エラスムス・ムンドゥスの授業のシステムにも不案内だし、目の前が真っ暗になって、1回目の授業のあとすぐ校舎の屋上から飛び降りたい気持ちでした。

しかも、授業が円滑に行われるようにと、主催校のグローニンゲン大学から教授の方が来られて、すべての授業の参観をされるということになりました。これはすごいプレッシャーです。

「とんでもない能力の低い教師がいる」

なんて報告されるのではないか、と本気で悩みました。学生も、自分を値踏みしているように感じられ、視線が針のように突き刺さってくる気がして、まともに顔が見られませんでした。心の支えは、「この内容なら世界中で自分に勝てるものはいない」という自負だけでしたが、何度も心が折れそうになりました。

しかし、3,4回授業を進めるうちに、少し余裕も出てきて、学生の顔も認識できるようになりました。特に、義務として2回行うことになっていたフィールドワークで、11月に宝塚市立手塚治虫記念館と、京都国際マンガミュージアムに連れて行ったときは、学生とも少しうち解けて会話もできるようになりました。

EMの学生さんは、ドイツ人、イギリス人、スペイン人の男性、ドイツ人、ポーランド人の女性の計5人で、全員熱心で積極的に授業に参加し、しかも礼儀正しく接してくれました。学生のコメントやレポートから、かえって多くのことを学ぶことができました(それが、授業を担当した最大の目的だったのですが)。2回ほど参観されたグローニンゲン大学のデ・ヤング教授(女性)も、穏やかな方で、私の授業をおもしろがって下さいました(私の授業では日本のポピュラーカルチャーの歴史を取り上げたのですが、デ・ヤング教授は大の日本アニメ好きだったようです)。O大の学生も、単位を申請している2人を中心に、何人かがもぐりで出入りしていました。

10回の講義を終わってみて、引き受けてよかったというのが私の感想です。優秀で熱心な学生さんとの出会いもありましたし、この授業がなければ一生読まなかったかもしれない英語の文献もたくさん読みましたし、EM の厳密で創造的な授業のシステムを身を以て体験できたことも得難い経験でした。これ以上の FD (ファカルティ・ディベロップメント)はめったにないと思います。あと、TAを引き受けて下さった澤邊興平さんの高い能力には大変助けられました。

でも、あまりに負担も大きいので、来年度の担当は遠慮しました。優秀な先生はたくさんいらっしゃるので、私が担当し続ける必要もないと思います。できればたくさんの先生が体験されることがむしろ大事だと思いました。

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年頭にあたって

昨年一年を振り返り、今年の予定と抱負を書きたいと思います。

研究

教育・大学運営

プライベート

今年の予定

  • O大学国語国文学会総会(1月10日)
  • 土曜ことばの会(指示詞研究会と合同開催)(1月24日)
  • T大オーケストラ同窓会(1月30日)
  • 民族学博物館で歴史言語学シンポジウム(3月5・6日)
  • NHK放送文化研究所の研究発表会に参加(3月12日)
  • 役割語科研シンポジウム(神戸大学)(3月28・29日)
  • 金沢大学で集中講義(9月)

今年の抱負

  • 両親、義父をいっそう大切にします。
  • 原稿をできるだけ書き進めます。
  • 授業をしっかり勤めます。
  • 健康に留意します。

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2009年1月 2日 (金)

いつのまにか

カウンターが80000を超えていました。たぶん、今年初頭だと思います。

ありがとうございます。

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謹賀新年

皆様、明けましておめでとうございます。

今年も、出来る限り更新を続けますので、時々覗きに来て下さい。

永らへばまたこの頃や偲ばれむ

うしととうふとねぎのすき焼き

                   敷藁の金すけ

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