今日聴いた音楽
今朝、「題名のない音楽会」で、山下洋輔トリオによる、彼らの代表作「キアズマ」を聞きました。
いわゆるフリージャズですね。学生時代、「アンブレラダンス」とかよく聞いてました。
なかなかよかったですが、タモリがゲストで登場して、山下洋輔との出会いについて述べていたのが面白かったです。山下とタモリの発言で共通していたのが、「自分の音楽/芸が、自分より上の世代にまったく理解されなかった」という点です。
これって、社会学で言われる「1970年問題」ですよね。「キアズマ」が1975の発表。糸井重里が注目を浴びたのも、大体同じ頃です。庄司薫の「赤頭巾ちゃんシリーズ」がそれに少し先立ちますが、まあ同じ気分が感じられます。70年代の前と後とで、日本の文化の質が大きく変化した、ということです。
さて、午後、東京日帰り出張に行ってかえって、夜は「N響アワー」でリゲティのヴァイオリン協奏曲を聴きました。庄司紗矢香の演奏がすばらしかったです。音楽と一体となった、伸びやかでいながら強いテンションに支えられた演奏でした。曲は、知的で緻密なのにつややかな叙情性にあふれていました。弾き終わったあとの、庄司さんの笑顔もすてきでした。機会があれば、ぜひ生で聞いてみたいです。
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