木管精神注入会 旗揚公演
ここのところ、変なアンサンブルの動画をアップしております。事情をおわかりでない方が大多数かと思いますので、少し説明しておきます。
大学時代、オーケストラでフルートを吹いておりましたが、当時木管パートの人間は、自分たちのことを“木管精神注入会”と称しておりました。ことし、その同窓会が1月と8月に実施されました。私は1月だけ出て、その様子はこちらに書きました。
同窓会の連絡や、その余韻を引きずって、注入会のメーリングリストまで出来てしまい、ほぼ毎日のようにメッセージが飛び交っているのですが、折も折、私がカセットテープをMP3に変換する機器を購入したのをきっかけに、古いカセットテープを物入れから引っ張り出してきたところ、1977年12月3日に開催された、「木管精神注入会旗揚公演」の演奏会のテープが出てきた訳です。
元来、木管精神注入会は、単なる“自称”で、仲間うちの遊びのようなものだったのですが、そのころ、メンバー同士がオケの部室でおしゃべりしているうちに、実際に演奏会をやろう、という話になってしまったのです。
今回発見された演奏会の録音を、メンバーのみなさんにお聞かせしようとして、いろいろ手段を考えた結果、思いついたのが YouTube の利用でした。YouTube は動画投稿サイトなので、音声にむりやり写真を貼り付けて動画にし、アップしました。動画の作成は初めてでしたが、Windows の付属ソフトで思いの外に簡単にできてしまいました。
当時、私は21歳、出演メンバーは20歳~25歳といったあたりです。未熟なアマチュアの演奏で、とうてい、客観的な鑑賞に堪える演奏ではありませんが、32年前の自分たちを振り返って聞いてみたとき、ある種の胸にこみ上げるものはあります。あくまで自己満足ですが、良くも悪くも若々しく、真摯でまっすぐな演奏ではあると感じます(唯一、フランセの四重奏曲が当時名人と言われたメンバーのもので、いけてると思います)。
1977年、この演奏会の練習や準備を進める一方で、オケとしては1月の定期演奏会に向けて熱心に練習をしていました。シューベルト「未完成」と、マーラー・交響曲第6番「悲劇的」(学生初演)です。私は、大学の勉強は最小限に絞り込み、生活の大半をオーケストラの活動に捧げていました。その上でこの「注入会」の演奏会です。こそばゆい表現ですが、わたしの“青春”まっただ中であったと思います。
ところで、メンバーのお一人が、この演奏会のチラシとチケットを保存しておられました。なんという物持ちの良さでしょう!チラシのデザインとコピーは、私が担当しました。なんという、気恥ずかしいコピーでしょう!背中から、嫌な汗が噴き出します。重要な情報は何一つ書いていない、「来るな」と言わんばかりの、傲慢なチラシです。若気の至りですね
別のメンバーから、当日のプログラムもご提供いただきました!
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