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2009年8月

2009年8月29日 (土)

木管精神注入会 旗揚公演

ここのところ、変なアンサンブルの動画をアップしております。事情をおわかりでない方が大多数かと思いますので、少し説明しておきます。

大学時代、オーケストラでフルートを吹いておりましたが、当時木管パートの人間は、自分たちのことを“木管精神注入会”と称しておりました。ことし、その同窓会が1月と8月に実施されました。私は1月だけ出て、その様子はこちらに書きました。

同窓会の連絡や、その余韻を引きずって、注入会のメーリングリストまで出来てしまい、ほぼ毎日のようにメッセージが飛び交っているのですが、折も折、私がカセットテープをMP3に変換する機器を購入したのをきっかけに、古いカセットテープを物入れから引っ張り出してきたところ、1977年12月3日に開催された、「木管精神注入会旗揚公演」の演奏会のテープが出てきた訳です。

元来、木管精神注入会は、単なる“自称”で、仲間うちの遊びのようなものだったのですが、そのころ、メンバー同士がオケの部室でおしゃべりしているうちに、実際に演奏会をやろう、という話になってしまったのです。

今回発見された演奏会の録音を、メンバーのみなさんにお聞かせしようとして、いろいろ手段を考えた結果、思いついたのが YouTube の利用でした。YouTube は動画投稿サイトなので、音声にむりやり写真を貼り付けて動画にし、アップしました。動画の作成は初めてでしたが、Windows の付属ソフトで思いの外に簡単にできてしまいました。

当時、私は21歳、出演メンバーは20歳~25歳といったあたりです。未熟なアマチュアの演奏で、とうてい、客観的な鑑賞に堪える演奏ではありませんが、32年前の自分たちを振り返って聞いてみたとき、ある種の胸にこみ上げるものはあります。あくまで自己満足ですが、良くも悪くも若々しく、真摯でまっすぐな演奏ではあると感じます(唯一、フランセの四重奏曲が当時名人と言われたメンバーのもので、いけてると思います)。

1977年、この演奏会の練習や準備を進める一方で、オケとしては1月の定期演奏会に向けて熱心に練習をしていました。シューベルト「未完成」と、マーラー・交響曲第6番「悲劇的」(学生初演)です。私は、大学の勉強は最小限に絞り込み、生活の大半をオーケストラの活動に捧げていました。その上でこの「注入会」の演奏会です。こそばゆい表現ですが、わたしの“青春”まっただ中であったと思います。

ところで、メンバーのお一人が、この演奏会のチラシとチケットを保存しておられました。なんという物持ちの良さでしょう!チラシのデザインとコピーは、私が担当しました。なんという、気恥ずかしいコピーでしょう!背中から、嫌な汗が噴き出します。重要な情報は何一つ書いていない、「来るな」と言わんばかりの、傲慢なチラシです。若気の至りですね

Chuchirashi

Chuticket

別のメンバーから、当日のプログラムもご提供いただきました!

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水都大阪2009記念国際シンポジウム

水都大阪2009を記念して、国際シンポジウムが9月22日(火・祝)、大阪中之島・リーガロイヤルホテルで行われます。

世界的に著名な研究者・アーティストが出演します。私も、コーディネータの一人として出ます。

参加費1000円、事前登録が必要です。締め切りは9月5日です。22日、空いていたらぜひお越しください。

詳しくはこちらのサイトをどうぞ。

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2009年8月25日 (火)

ピエルネ、グノー

1977年、「木管精神注入会演奏会」シリーズの最後です。写真は、手抜きをして、著作権フリーのフランスの風景写真を貼り付けておきました。

ピエルネはなかなかきりっとしたきれいな曲です。資生堂のCMにでも使われそう(最初に、曲が始まったと思ったら、これはチューニングでした)。

グノー「小交響曲」は冒頭が「おっ」という不協和音になってしまいました。後ろに、おまけが付いています。20歳のわたくしめのご挨拶です。

(公開は終了しました)

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2009年8月23日 (日)

クープラン「諸国の人々」より“フランス人”

なんか、写真から動画を作るのが面白くなってきて、くせになりそうです。

1977年、学生時代の室内楽の演奏会から、クープランの合奏曲をお送りします。私が2本のフルートのうちの1本を担当しています。

写真は、宴会写真ばかりでも無粋なので、風景にしました。2004年にストラスブールで私が撮った写真です。「世界の名曲」みたいな感じですね。

(公開は終了しました)

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無呼吸レポート

ここここで「睡眠時無呼吸症候群」のことに触れたら、案外反響が大きかったので、少し詳しく書きます。

6月に、近くの内科医で自覚症状を訴えたら、「睡眠時無呼吸症候群」ではないかと言われ、さっそく検査用の機器を借りて着けて寝たわけです。

自覚症状としては、「起きてから夜寝るまで、一日中眠い」ということなのですが、細かく言うと、次のような事例になります。

  1. 大きないびきをかく。そのいびきがときどき止まる。これはもちろん、自覚症状というよりは、家族の観察によります。
  2. 車を運転している時、がくっと眠くなって、一瞬意識を失う。午前中からそうなる。とても危険で、ひやひやします。
  3. 会議中、すぐにまぶたが重くなって、寝てしまう。“会議が退屈”ということはもちろんあるのですが、自分が招集した会議でもそうなるので困ります。
  4. 授業中も寝る。これは、自分がしている授業で、学生の発表を聞いていると寝てしまいます。これはずっと前からそうだったのですが(学生ごめん)、眠くなり方が格段にひどくなりました。
  5. 家に帰るとくたくた。風呂に入ると、すぐに意識を失って風呂桶の中で寝てしまう。家族に“おぼれているのではないか”と疑われる。
  6. 夜、10時くらいから、堪えきれないほどの眠気に襲われて、倒れ込むように寝てしまう。それまでは、夜、12時ごろまで原稿書きなどの仕事をしていたので、夜仕事にならないと、とても困ります。

こういう症状が、一年以上続いていたかもしれません。

検査というのは、携帯ラジオくらいの小さな装置から出ているチューブを鼻に装着し、また電極のコードを左手の人差し指の先に固定して、一晩寝るのです。チューブは鼻の呼吸を調べます。電極は、酸素の血中濃度を調べます。血中濃度は95~97パーセントが正常ですが、無呼吸があると80%台に落ち込むそうです。

病院によっては、検査入院をさせるところもあるようですが、装置が小型化されたので、私のように家庭でも調べられるようになったのです。

検査後、機器を業者に返し、解析結果を医者に聞きに行きました。“デブの病気”という通念があり、私もそう思っていたので、中年太りしたとはいえ、ぽっちゃり型とは言えない自分がまさかという思いでした。検査を受けたときも半信半疑でした。その夜も、家族によればいびきが出ていなかったので、結果は出てないのではないかと思っていました。

ところが、お医者さんは、私が入るなり「典型的な無呼吸です」と告げました。一晩に139回無呼吸低呼吸が起こっており、無呼吸低呼吸時間は最小で10秒、最大で123秒でした。酸素の血中濃度は、90~95%が就眠時間の30.4%を占め、85~90%濃度も就眠時間の3.6%ありました。

治療方針としては、毎晩、器具をつけて寝るということしかないということでしたので、そうしました。機器は業者からのリースになり、医者を通して治療行為と見なされるので、保険によって費用が一部まかなわれ、月額4,750円の支払いとなります。機器は、呼吸の記録を取る機能もあるので、毎月、記録用の磁気カードを提出、交換し、前回の解析結果を聞くというサイクルになります。

かなりたいそうな器具を顔面に固定しますので(娘には「ダースベイダーみたい」と言われました)、慣れるまではやはり違和感があります。夜中に、半ば無意識に外してしまうこともあります。しかし、効果はてきめんです。昼間、少しは眠くなりますが、上に書いた1~6までの症状はほとんどすべてなくなりました。

鼻に着けるマスクは、柔らかいシリコンのパッキングで顔面にぴったり設置しますが、この部分がうまくくっつかなかったり、かぶれたりする人もいるようです。私の場合は、不快感以外は特に問題はありませんでした。顔面に接触させず、パイプを鼻の穴の入り口に装着するタイプの器具もあるそうで、そちらを試してみたいのですが、人気が高く、品薄だそうです。

機器の本題は、昔に比べるとずいぶん小型になったそうです。家庭用テレビゲーム機より少し小さい程度で、キャリングケースも付いていて、旅行に持って出ることができます。それでも出張時の荷物が結構重くなりますし、合宿や団体旅行などでは、同室の方にご迷惑をかけることもあるかもしれません。そういう意味では、生活にも若干の影響があるかもしれません。それでも、翌日の生活の質を考えると、機器は持って出ざるを得ないでしょう。

もう一つの問題として、気圧が高すぎるせいか、空気が胃にたまるという現象が、かなりの頻度で起こります。目が覚めると、胃が異様に張った感じになっていて、起きると大きな“げっぷ”が出ます。胃から腸に回ってしまった空気は、(尾籠な話で恐縮ですが)おならとなって日中排出されるようです。しかしこのことは、不快なだけで、健康を害するようなものではないと思います。

“無呼吸”そのものの原因はよく分かりません。太ったために症状が出る人は、痩せると改善するといいますが、上に書いたように私はもともとどちらかというとやせ形なので、そのような効果は期待できません。朝起きたとき、鼻が詰まっている自覚があることがあるので、鼻の構造として横になると閉鎖しやすい形状になっているのかもしれません。

ブログを見た人や、話を聞いた人が、自分や自分の家族もそうだ、あるいは疑いがもたれている、とおっしゃるのをしょっちゅう聞くようになりました。ある学生さんのお父さんは、検査の結果「重度の無呼吸」と言われ、このままだとほどなく死んでしまうとも言われたそうです。知らない間に、国民病になりつつある気配です。

これから冬に向かって、一晩中強制的に鼻に空気を通すと、乾燥しすぎないかという危惧があります。部屋の加湿など施す必要があるかもしれません。また、季節が変わったら報告します。

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2009年8月22日 (土)

イベール 3つの小品

名曲、イベール「木管五重奏のための3つの小品」から第1曲です。

フランセを演奏したメンバー+ホルンのK池くんが演奏しています。

さすがにフランセとの二連荘はきつかったか、「おっと……」という箇所もあります

でも名演奏です。

写真の右端が、クラリネットを吹いているK賀さん。

(公開は終了しました)

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フランセ 木管四重奏曲 第1楽章

引き続き、同じ演奏会から、フランセのクヮルテット。曲もいいですが、大学生離れした、名演奏だと思います(フルートは私ではなく、先輩のM川さん)。

写真は現在の奏者のうち、左端がファゴットのM本さん、右端がM川さん。

(公開は終了しました)

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モーリス フルート四重奏曲 第1曲

引き続き、1977年の演奏会の録音です。私も吹いています。写真はこのときのもの。演奏者のうち、3人が写っています。

なかなかかわいらしい、いい曲です。

(公開は終了しました)

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プレイエル トリオ 第1楽章

学生時代にやったコンサートの録音です。演奏は、先輩のSさん、Kさん、Mさん。別名、“抱腹絶倒トリオ”です。

映像は現在の演奏者(別の人も映ってます)

(公開は終了しました)

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2009年8月11日 (火)

「浜辺の歌」と林大先生

今朝、出勤途中の車の中で、NHK FMの番組「にっぽんのうた 世界の歌」を聞いていました。ゲストに畑中良輔氏が出ていて、明治~大正の日本歌謡の黎明期についていろいろ話をしておられました。

畑中氏のことは初めて知りましたが、日本の声楽会の重鎮で、その発展の様を同時代的に見てこられた方のようです。

さて、番組の中で、林古渓作詞・成田為三作曲の「浜辺の歌」が流れました。よく知られている歌詞ですが、以下の通りです。

1.あした浜辺をさまよえば、
  昔のことぞ忍ばるる。
  風の音よ、雲のさまよ
  寄する波も貝の色も。

2.ゆうべ浜辺をもとおれば、
  昔の人ぞ、忍ばるる。
  寄する波よ、返す波よ、
  月の色も、星の影も。

さて、畑中氏は、「林古渓のオリジナルの詩では、1番の「風の音よ 雲のさまよ」は「風よ音よ 雲のさまよ」であった。それを教科書に採録する際、文部省が「風の音よ 雲のさまよ」に変えた。その方が対句として収まるからという理由であったかと思われるが、ずいぶん批判もあった」という旨の発言をされました。

そのこと自体、私は知らなかったのですが、その後、もっと意外な発言がありました。次のような趣旨のことです。

林古渓先生が、文部省の改変に対してどう思われていたか知りたくて、私は息子さんで国立国語研究所・所長の林大(はやし おおき)さんに手紙を出した。林大さんは、『父は、それもしょうがないと受け入れていた』という旨の返事をくださった。その手紙は今でも証拠として持っている。

林大先生は、私の大学の先輩で、在学中には何度もお会いし、ご本をいただいたこともあります。同業者の大先輩です。しかし不明にして、林大先生が林古渓の息子さんであることは今日の今日まで知りませんでした (wikipedia にはちゃんと書いてあった)。

よく知っているけれど、関係づけることのなかった二つの事柄が、実は深く結びついていたと知ったとき、不思議な感慨にとらわれることがある、というお話です。

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2009年8月 9日 (日)

仮の妻

以前の記事を読み直していたら、こんな回文が出てきました。「仮の妻」とは、当時としては不吉な用語ですが、当たってしまったのが情けないというか、なんというか

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2009年8月 8日 (土)

戯れ歌

下の句が急に大阪弁になったのはご愛敬ということで。

見つからぬようによくよく覚醒剤
                   (隠せ)

法の子として生きてたさかい
(法子)            (酒井)

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2009年8月 4日 (火)

「電子譜面」反響

ここで書いた「電子譜面」のアイディアを、かつて私が所属していた大学オーケストラ木管メンバー(通称、木管精神注入会)のメーリングリストに投げたところ、下記のようなご意見をいただきました。ご本人の名誉のため、完全匿名で収録させていただきます

まず、オーボエ奏者その1。

貴アイデア笑覧しました。

S(本人)も、この種の装置と、半永久的寿命を持つ(オーボエ)リードの新素材については、何とかならんもんかと、しばしば妄想に耽って参りました。

もちろん「電子譜面」というのも有機EL辺りでいけそうな気がするんですが、音センサ+楽譜表示の透過式ヘッドマウントディスプレイ(眼鏡)で、リアルタイム音程表示や指揮リズム表示も可能な、総合演奏インターフェースというのも、できるんじゃないかと思うんですよ。戦闘機操縦席やアメフの作戦指示システムの要素技術をかき集めて摺り合わせれば、日本のものづくり技術ならできる!

MさんとKさんが組んで、SがK産省から開発補助金をだまし取ってきて、A山さんが不正融資してくれて、M岡さんが太鼓判を押してくれれば可能かも...ね。SKinsuiさん企画監修してください。会社がいくつか倒産しそうですが。

つぎに、オーボエ奏者その2。 

政治家が演説のときに使うプロンプタがありますよね。あれを仮想的に実現する研究というのが行われています。いろいろな会社がやっていますが、IBMの基礎研究所では、ゴーグル型をさらに軽量化して、眼鏡のフレームに装着するぐらいにまでに小さくなっています。この装置で、物理的なスクリーンなしに、ホログラムのような感じで仮想映像を結ぶわけでして、モバイル環境におけるマン=マシンインターフェイスとして期待されています。こんなのが実用化すれば、満員電車の中でも、電子ブックを楽勝で読めるようになるでしょう。

 電子譜面は、一般的・汎用的なデバイスの応用イメージで、割合と時間をかけずに実現するような気がします。スマートフォン2.0ぐらいのタイミングです。そのときには、もう譜面台なんていらなくなるのではないでしょうか。実現すれば、老眼問題は解決ですね。

続いて、ファゴット奏者。

ゴーグル型の電子譜面、オケ全員で利用すると「マトリックス」みたいでちょっと怖いですが、あながち夢物語ではなさそうですね。
 
ソフト面で言うと落っこちた時に演奏箇所を指示してくれる機能とか数えるのがめんどくさい長い休止をカウントダウンしてくれる機能とかほしいですね。長い休止の時には、退屈しないようにエッチな動画が流れるといったオプションつき。それができるなら、ブルックナーの場合などには演奏中にもエロ動画などを流してもらいたいものです。さらに「トリスタン」や「サロメ」の時には、士気(痴気)や演奏効果を高めるために全篇、全員にエロ動画が配信……、くだらなくてすみません。
 
こうなると指揮者も指揮台に立つのではなく、コントロールパネルの前に陣取ってそこからいろいろな指示を出すという形になりましょうか。各演奏者の演奏内容も逐一チェックできて、間違えたりサボっているのがわかったら電気ショックを与えるとか、罰金を翌月の給金から差っ引くとか。演奏者の方も指揮者に対する欲求不満度などが自動的に感知されてその集計結果で指揮者の首が飛んだり。こうなるとほとんどバトルですね。
 
……重ね重ね、くだらなくてすみません。

最後に、フルート奏者。

「電子楽譜」は、PDF譜面のダウンロードサービスが商売になっている米国で、しかもアマゾンのKindleとアップルのiPodで電子ブックが普及し、Googleが世界中の図書館を書籍の電子化に誘っているのに、まだ無いみたいなのは不思議ですね。多分、読書人口に較べ「読譜人口」が相当小さいとういう商業的理由でしょうね。技術的には、貴兄のMIDIと連動させたりするアイデア含め、全く問題なく(端末が厚くなったりもせず)直ぐにも出来るはずですから。

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2009年8月 1日 (土)

電子譜面アイディア

こんなものがあったらいいな、というアイディアです。

演奏家にとって、従来の紙の譜面は十分実用的で完成されているのですが、たくさんになってくると、やはり持ち運びや保管に問題が出てきます。一人で演奏するときは、譜めくりの問題もあります。そこで、演奏のために特化したコンピュータ式の譜面を作ってしまおう、というアイディアです。オーケストラでフルートを吹いていた経験を思い出しながら考えました。

仕様は、現在の技術で十分可能なことばかりだと思っていますが、問題は価格でしょう。ある程度売れて、安くならないとだめですね。1万円と2万円の間が限度でしょうか。

以前、ヤマハのデザイナーさんとお話しする機会があって、この話を少ししてみたら、すでに開発途上であるとのことでした。しかし同じものになるかどうかは分からないので、とにかく思いつきを書いてみます。

まず大きさですが、A4サイズノートブックと同じサイズで、大画面液晶タッチパネルを2面持っています。つまり、両方合わせるとA3サイズになります。180度広げて、譜面台に乗っけます。折りたたむとA4サイズになるので、カバンに入れて持ち歩けます。キーボードがなくて液晶画面が2面あるノートブックパソコンのイメージです。

譜面ファイルは、PDFが便利だと思います。ハードディスク内蔵で、何千曲でも保存可能です。専用サイトからダウンロードできるし、紙の譜面を別売スキャナーでスキャンして取り込むことも可能です。USB端子が付いていて、ファイルのやりとりができます。

一番の肝は、「譜めくり機能」ですね。タッチパネルで手でめくることができ、また無線リモコン、またフットペダルで操作することもできます。演奏会で譜めくりの人がやるように、「見せめくり」と言いますか、めくりが近くなってくると、次のページの頭を折り返してちらっと見せておいて、さっとめくる、という機能も付いています。また、単に横スクロールで移動していく機能もあります。

(ピアノを一人で弾いているときは、両手右足を使っているので、左足で譜めくりをコントロールすることになりますね。パイプオルガンを弾いているときは、両手両足がふさがっているので、口でコントロールするしかないでしょうか

「書き込み機能」もあります。タッチペンでフルカラーで自由に手書き文字が書き込めます。もちろん、書き込んだ文字を消すことも自由です。

画面の拡大・縮小、一覧表示、ページジャンプ、しおり機能、ファイル検索も自由です。これらの操作はタッチペンか、または指で行います。

基本仕様は以上ですが、あったらいいな、というおまけ機能を書いておきます。

まず、「プロジェクション機能」。USBを介してプロジェクタやテレビにつなぎ、画面を大勢に見せることができます。オーケストラでの指示(弦楽器の弓のアップダウン、ニュアンスの指示など)や、音楽学の講義等に便利でしょう。

あと、「メトロノーム機能」、「チューナー機能」、「録音再生機能」が内蔵されていたら、練習にはとても重宝しますね。

ただ、あんまり機能を増やして重く、厚くなったらもとも子もないところですが。

midi 端子を付けて、midi楽器との間で譜面の打ち込み・再生機能(シーケンサー機能)もつけてはどうか、と考えましたが、ここまでやると別物になってくるので、取り敢えずこれは採用しないことにします。

(ところで、よく考えてみると、このマシンは譜面だけじゃなくて普通のテキストを入れて、本として読むこともできるんですよね。要は、電子ブックの音楽版です)

さて、この電子譜面、あったらあなたは買いますか? だれか、作ってくれませんか?

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「ナットク日本語塾」で役割語

NHKアナウンス室のTさんという方から、メールで下記のような連絡をいたさきました。

普段は、教育テレビで放送している「ことばおじさんのナットク日本語塾」という番組の
ディレクターも担当しておりまして、このほど、番組で「役割語」をとりあげることになりました。

金水先生の著作をもとに、2分強にまとめてあります。

きちんとまとまっているのかいまひとつ不安ではあるのですが、お時間がございましたら、ご覧いただければ幸いです。

8月3日(月)午後1:55~2:00
NHK教育テレビ「ことばおじさんのナットク日本語塾」

です。

どんな風にまとめていただいたか、楽しみです。

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