「電子譜面」反響
ここで書いた「電子譜面」のアイディアを、かつて私が所属していた大学オーケストラ木管メンバー(通称、木管精神注入会)のメーリングリストに投げたところ、下記のようなご意見をいただきました。ご本人の名誉のため、完全匿名で収録させていただきます
まず、オーボエ奏者その1。
貴アイデア笑覧しました。
S(本人)も、この種の装置と、半永久的寿命を持つ(オーボエ)リードの新素材については、何とかならんもんかと、しばしば妄想に耽って参りました。
もちろん「電子譜面」というのも有機EL辺りでいけそうな気がするんですが、音センサ+楽譜表示の透過式ヘッドマウントディスプレイ(眼鏡)で、リアルタイム音程表示や指揮リズム表示も可能な、総合演奏インターフェースというのも、できるんじゃないかと思うんですよ。戦闘機操縦席やアメフの作戦指示システムの要素技術をかき集めて摺り合わせれば、日本のものづくり技術ならできる!
MさんとKさんが組んで、SがK産省から開発補助金をだまし取ってきて、A山さんが不正融資してくれて、M岡さんが太鼓判を押してくれれば可能かも...ね。SKinsuiさん企画監修してください。会社がいくつか倒産しそうですが。
つぎに、オーボエ奏者その2。
政治家が演説のときに使うプロンプタがありますよね。あれを仮想的に実現する研究というのが行われています。いろいろな会社がやっていますが、IBMの基礎研究所では、ゴーグル型をさらに軽量化して、眼鏡のフレームに装着するぐらいにまでに小さくなっています。この装置で、物理的なスクリーンなしに、ホログラムのような感じで仮想映像を結ぶわけでして、モバイル環境におけるマン=マシンインターフェイスとして期待されています。こんなのが実用化すれば、満員電車の中でも、電子ブックを楽勝で読めるようになるでしょう。
電子譜面は、一般的・汎用的なデバイスの応用イメージで、割合と時間をかけずに実現するような気がします。スマートフォン2.0ぐらいのタイミングです。そのときには、もう譜面台なんていらなくなるのではないでしょうか。実現すれば、老眼問題は解決ですね。
続いて、ファゴット奏者。
ゴーグル型の電子譜面、オケ全員で利用すると「マトリックス」みたいでちょっと怖いですが、あながち夢物語ではなさそうですね。
ソフト面で言うと落っこちた時に演奏箇所を指示してくれる機能とか数えるのがめんどくさい長い休止をカウントダウンしてくれる機能とかほしいですね。長い休止の時には、退屈しないようにエッチな動画が流れるといったオプションつき。それができるなら、ブルックナーの場合などには演奏中にもエロ動画などを流してもらいたいものです。さらに「トリスタン」や「サロメ」の時には、士気(痴気)や演奏効果を高めるために全篇、全員にエロ動画が配信……、くだらなくてすみません。
こうなると指揮者も指揮台に立つのではなく、コントロールパネルの前に陣取ってそこからいろいろな指示を出すという形になりましょうか。各演奏者の演奏内容も逐一チェックできて、間違えたりサボっているのがわかったら電気ショックを与えるとか、罰金を翌月の給金から差っ引くとか。演奏者の方も指揮者に対する欲求不満度などが自動的に感知されてその集計結果で指揮者の首が飛んだり。こうなるとほとんどバトルですね。
……重ね重ね、くだらなくてすみません。
最後に、フルート奏者。
「電子楽譜」は、PDF譜面のダウンロードサービスが商売になっている米国で、しかもアマゾンのKindleとアップルのiPodで電子ブックが普及し、Googleが世界中の図書館を書籍の電子化に誘っているのに、まだ無いみたいなのは不思議ですね。多分、読書人口に較べ「読譜人口」が相当小さいとういう商業的理由でしょうね。技術的には、貴兄のMIDIと連動させたりするアイデア含め、全く問題なく(端末が厚くなったりもせず)直ぐにも出来るはずですから。
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