ホグウッドのベト7
クリストファー・ホグウッド指揮、NHK交響楽団で、ベートーベン・交響曲第7番を聞きました。(4日早朝のHivision BS)
少し驚いたのが、楽章と楽章の間をほとんど切れ目なく演奏していたことです。
楽章の切れ目って、演奏者はもちろん緊張感をほぐし、木管はリードの調子を整えるなど、とても大事な時間なのです。そして観客も、一息つき、軽く咳払いなんかして、次の楽章にそなえて気分を変える時間であります。
その“一休み”を取らず、ただちに次の楽章に進むというのは、どういうことでしょうか。
ベートーベンの交響曲第7番は、ワグナーが「舞踏の聖化」と呼んだごとく、緩徐楽章も含めて、とてもリズミックで軽やかな疾走感があります。ホグウッドは、この疾走感を途切れさせたくなかったのかもしれません。
おかげで、心地よい緊張が最後までとぎれず、案外さわやかな余韻の残る、とてもいい演奏になっていたように思いました。
| 固定リンク
コメント
「アタッカ」が、あったか? ……期待されてるような気がして(^^;
http://www.dlib.indiana.edu/variations/scores/akx3424/index.html
よさげな音源(全曲)がありましたのでご注進です。今日のエピソードのお伴に。
http://www.columbia.edu/cu/cuo/audio.html
投稿: satopy | 2009年10月 6日 (火) 01時33分
なるほど、アタッカということばがあったか。
「運命」の3,4楽章はそうですね。ホグウッドの7番は、「ほぼアタッカ」という感じでした。
音源もありがとうございます
投稿: SKinsui | 2009年10月 6日 (火) 07時44分