2009振り返り(2)
○研究
最近の研究テーマとしては、役割語、歴史語用論、存在表現、歴史統語論、その他というあたりに収斂しております。
役割語については、昨年3月に、定延さんの科研費との合同によりシンポジウム・研究発表会を実施しました。その折り、役割語を“キャラクター”というより広い視点から捉え直すということを試みましたが、3月の段階では十分ではなかった論点もだいぶ整理されてきたように思いますので、また発表の機会が得られればと思います。
幸い、役割語に興味を持っていただける方がいてくださいますので、去年もいくつかの講演や授業の機会を得ました。6月には、学生さんの企画で、役割語をテーマとするサイエンスカフェに参加しました。7月には、淀屋橋 odona で関西人イメージについての講演を行いました。9月には金沢大学で集中講義を行いました。11月にはクアラルンプールにおける大阪大学フォーラムで講演を行いました。また、日本女子大学でシンポジウムに参加しました。12月には広島女子大学で講演会を行いました。
出版社からも、出版企画のお話をいただいており、準備を進めていますが、なかなか原稿として結実しません。今年は、一つでも二つでも出版までこぎ着けることが課題かと思います。
歴史語用論に関しては、学生さんや元学生さんらと共同で、直示に関する歴史的変化と類型の研究を進めており、10月に国立国語研究所のフォーラムで発表を行いました。また滝浦さんの、ポライトネス研究と出会ったことは大変な収穫でした。9月に雑誌の企画で滝浦さんと対談ができたことも有り難かったです。2月19日には、新宿の麗澤大学のサテライト教室で、滝浦さんと井上優さんと、ポライトネスに関するシンポジウムを行います。
存在表現については、2006年に『日本語存在表現の歴史』を出版して以来、しばらく寝かせてあったような状態でしたが、9月に愛知県立大学で集中講義をやらせていただき、また10月に中国語学会のシンポジウムにお呼びいただいて話をさせていただいたことによって、また少し考えてみたいと思うようになりました。3月27日~28日には、東京言語学研究所(TEC)の集中講義でお話をさせていただく予定です。
歴史統語論に関しては、昨年3月に国立民族学博物館での国際シンポジウムに参加させていただき、発表をしました。本務校では、その内容を取り込みつつ講義をしつつありますが、形式的に整ってきたように思います。3月までの約束で、講座物の原稿を出す計画ですので、なんとか頑張りたいと思います。
その他として、言語と社会、言語と歴史、言語と国家といった枠組み的なことに関して、少し考えていることがあり、とりあえず1月24日の「21世紀懐徳堂シンポジウム」というイベントでお話させていただく予定ですが、学会発表なども久しぶりに出来ればと思っています。
○健康、その他
昨年は、顎関節症と、睡眠時無呼吸症候群を発症しました。後者に関しては昨日のエントリーで書いたように、小康を得ております。前者は、ましになったとは言え、今でもがくがく音がしますし、毎晩器具を付けて寝ています。完治するということは無いのかもしれません。それ以外にも、肩が痛かったり、胃腸の調子が悪かったり、毛が減ってきたり、年相応の老化現象は体験しつつあります。
ところで、昨年の日本語文法学会の選挙で、会長に推薦されました。今年4月から3年の任期とのことです。執行部がようやく固まってきましたので、なんとかなりそうな気もしています。学会員の皆様のために、できる限りのことはさせていただきたいと思います。
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コメント
ひさしぶりにのぞいてみました。
お身体大丈夫なんですか?
多忙めいた話と健康状態すぐれずの話が書いてあるので、
先生の身体から、勘弁して下さい!!
と聞こえてきました。
こんばんは。
先日のシンポジウムに参加出来ず、
頂いたちらしを無駄にしてしまいました。
ちらし1枚にも、単価があることを
痛切に感じる今の自分としては
申し訳ない気持ちです。
ごめんなさい。
最近平野啓一郎『ドーン』(読んでませんが)に対する書評などを見るたびに、役割語のことを思いだします。
また何か、講演などあれば教えてください。
長々失礼しました。
ご自愛くださいませ。
投稿: なかがわ | 2010年1月27日 (水) 21時04分
なかがわさま、
久々のコメント、ありがとうございます!
確かに「きつい」と感じることの多い今日この頃ですが、何とか楽しくやっています。
イベントの話はまた書きたいと思っていますが、西靖・桂吉弥という豪華メンバーのおかげで、ほぼ満席となりました。
2月28日にはなにわ橋駅で「マンガカフェ」をやるので、気が向いたらぜひどうぞ!
投稿: SKinsui | 2010年1月27日 (水) 21時38分