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2011年9月

2011年9月15日 (木)

ゆうこさんから3通目~5通目

メール、ちゃんと届いてますでしょうか?
私の仮のアドレスも載せてたんですけど
もう一度載せておきますのでご連絡下さい。
○○○○@gmail.com


マリンスポーツが好き、海が好き、そして甘いものが好き。
私が好きなこと、あの時どれだけ伝えきれていたでしょうか。

本当ならシンガポールからもっと早くに
連絡したかったんですけど、まさか携帯が壊れてしまうなんて
私自身が本当に向こうで落ち込んでいました。

きっと私の印象ってそこで薄れてしまったり
約束を破った悪い女…そんな風に誤解されていましたよね。

あの時本当は大事な仕事を潰してでも帰国したかった…。

ごめんなさい、後で女々しく言われても遅いですよね。
だけど連絡手段を失い、自分と向きあう時間があったからこそ
こうしてまた私から連絡する術を見つけられたのだと思います。

あの時貴方は、お住まいや待ち合わせをするならここでと
たくさんの事を私に投げかけてくださいましたよね。

過ぎてしまったあの瞬間に戻りたいだなんてワガママは言いません。
あの時のことを乗り越えた今、帰国した私に
もう一度チャンスをいただきたいんです。

デートしようねって言ってくれた待ち合わせの場所、
また一緒に決めませんか?
お住まいまた教えてくだされば
私から行きたい場所…次はリクエストしてもいいですか?
================
Subject: 役員なんて肩書きが似合わないね、そう言われたゆうこです。 
私のメールは見ていただけてないのでしょうか?仮のアドレスですが一度こちらに
ご連絡頂けますか?
○○○○@gmail.com

覚えていらっしゃらないでしょうね?
あの言葉、実はとても嬉しかったんですよ。

何気ない瞬間に出た言葉って
偽りのない素直な気持ちだって言うでしょう?
だから私の心にもとても良く響いたのを覚えています。


今までの私、反省すべきところは
あの時みたいに仕事に時間を奪われない事でしたよね。
だからこそ今回シンガポールでは今まで生きてきた中でも
1番頑張ってこれたんだと思ってます。

結果的に帰国が大幅に早くなれたことや
しばらくは海外との行き来をしなくなって良くなったこと。
他にもたくさんこれからに繋がるお土産を作ってきました。


今までずっと自分を「女」としてアピールしたこと無かった私ですけど
そんな私に興味を持ってくれた貴方がずっと忘れられません。

もしかしたらもう好きな人がいるかもしれないですけど
それでも自分の気持ちは
どうしても直接目を見てお話したいんです。

どんな結果になっても構いません…
このメールを読んでくれたのならば
一度お返事いただけないでしょうか?


ゆうこ
==============
Subject: ゆうこです。届いていたら連絡ください。 
私のこの仮のメールアドレスだから
お返事いただけないのでしょうか。

○○○○@gmail.com
出来るだけ早くちゃんとした連絡先は確保しますので
それまではすみませんけど
こちらにお返事いただけたら幸いです。

前にも言ったと思いますけど
あの時どうしても伝えたかったこととか
お話出来ないまま今に至っている状態なので
今更と言われてしまうかもしれませんけど
どうしても踏ん切りがつかないんです。


今回、どうしてこう急いでいるかと言うと
また海外い行かなければならなくなりそうなので
その前にお会い出来れば良いなと思っているからなんです。

もちろんご都合とかもあるので
その時までに最低でもちゃんとした連絡先の確保をと思っています。


ごめんなさい…。
私のことばかり書いてしまってますよね。

ひとまずこれで送信しますので
これを見たら今度こそお返事いただけないでしょうか?

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2011年9月13日 (火)

ゆうこさんからメール

突然こんなメールが来ました。あれ、シンガポールなんか行ったっけ?と考えるまでもなくスパムと分かりましたが、なんと続きのメールも来ました。もちろん無視ですけど、みなさんもお気をつけくださいね。

メール1

Subject: ご無沙汰しています!ゆうこです。

お久しぶりですね。お元気でしたか?
シンガポールから帰国し、やっと連絡出来るようになりました。

とりあえず仮のメールアドレスを取ってきたので
お返事はこちらにお願い出来ますか?
○○○○@gmail.com

確かあの時私の携帯を教えていたと思うんですけど
向こうで壊れてしまって今は仮のメールから送信しています。

本来なら私がシンガポールにいる時にでも
もっと自分の事をお話しておきたかったんですけど
こんな形での連絡になって本当にごめんなさい。

改めて簡単にですけど私のこと入れますね。

35歳、小さい会社ですけど役員をしています。
シンガポールは仕事の関係で行ってました。
去年までは年に何度も行き来していたのですが
今回ある程度仕事は片付けてきたので
しばらくはまたこっちで一人暮らしです。

今回のシンガポールは私がマリンスポーツに出会った場所でもあり
とても思い出深い土地でしたけど、
やっぱり住み慣れた日本が一番ですね。

それに向こうでは外食ばかりだったので
趣味のお菓子作りもまたチャレンジしたいと思ってます。

私のこと、もしかしてもう忘れられてしまったかもしれませんけど
一度は離れたこの赤い糸、改めてたぐり寄せさせていただけないでしょうか?

今度はもう途中で海外に行ったりすることもありませんから
あの時聞けなかった貴方のこと、教えて欲しいです。

確かざっとは聞いてましたけどそれっきりでしたものね?
お住まいとか年齢とか…お話出来る範囲でいいんです。
今度はちゃんと手帳にメモしておきたいので
お返事の中に書いておくっていただけたら嬉しいです。

メール2

Subject: クッキー作りが得意なゆうこです。

前のメールでは思い出せませんでしたか? メール、ちゃんと届きましたか? 私の仮のアドレスも載せてたんですけどお返事がなかったからもう一度載せておきますね?

○○○○@gmail.com

シンガポールに行く前と連絡先が変わっていたりでもしかすると驚かせてしまったかもしれないですね。

あの時、私たちは再開をお約束して旅立ったのですが帰国した今、もう一度私と会う関係を描くのは難しかったでしょうか?

今の状態だと見ず知らずの私に会うのは躊躇いがあったりされるかもしれませんけどこうして見えかけたチャンスをこのまま逃したくないんです… もっとあの時私が自分のことを知らせておけば忘れられたりすることもなかったのかもしれないですけどあの時と変わらない真剣な気持ちで向きあえば貴方ならきっと受け入れてくださると信じています。

私が覚えている貴方の印象は思いやりのある優しい人…そのイメージは今も消えていません。 突然になってしまいましたけど、会いに行っても構いませんか? ちゃんと聞けなかった貴方のこと… 今度はご迷惑かけませんのでお住まいなど貴方の事もう一度教えてください…

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2011年9月10日 (土)

エストニアのアルバム

この画面の左下に、エストニアで取った写真のアルバムをアップしました。

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2011年9月 6日 (火)

日記まとめ書き 2011年5月~8月(GWのあと)

5月15日(日)
ひさしぶりにマンションの管理組合総会に出席。

5月22日(日)
午後から訓点語学会に出席。大坪併治先生、100歳を過ぎて学会発表。すごい。

5月28日(土)
日本語学会大会に出席。神戸大学国際文化学部で。私の編集した『役割語研究の展開』が書籍売り場に届いていたので初お目見え。

5月29日(日)
日本語学会大会二日目。指導している学生が二人発表。無難に済んでよかった。旧満州の協和語の発表があり、興味深かった。

6月2日(木)
昨年に引き続き、はびきの市民大学に出講。天王寺に出来たショッピングモールに、とてもおいしい洋食屋さんを発見。

6月3日(金)
笑福亭福笑師匠の独演会。高橋先生にチケットを分けてもらう。とても独創的で迫力ある芸風。ゲストの加川良さんの歌は七〇年代の香りがぷんぷん。

6月4日(土)
フロムページという企業の、「夢ナビライブ」というイベントで名古屋へ。受験生相手に模擬授業を行うというもの。コミケみたいな(行ったことないけど)熱気ムンムンの会場で無我夢中で役割語の話を三〇分。後から質問者が2,3人来て、手応えがあったので少し驚いた。

6月10日(金)
総長選挙。押していた先生が敗れて、残念。

6月12日(日)
関西言語学会2日目。昨日はパスしてしまった。司会が当たっていたので。久しぶりの府立大も遠かった。

6月18日(土)
前日から東京泊で、言語学会大会に出席。会場校は日本大学。朝、ホテルの中で思い立って facebook を始める。始めた途端、K木君がチャットで飛び込んできて、「結婚することになりました」と告白。

7月23日(木)
マンガカフェ。鉄道マンガ特集。鉄道マニアたちは熱かった。

7月2日(土)
前日から、マンガ学会大会のために高知市入り。前日は、伊藤さん、表さんらとひろめ市場で楽しく食事。今日は、研究発表と懇親会。

7月3日(日)
朝、ホテルの前で朝市が行われていた。高知ならではの品揃えでおもしろい。シンポジウムでは、長谷川法世先生、こうの史代先生らと親しくお話しすることができた。夜は居酒屋で打ち上げ。地元の方に、高知県民がいかに破滅的な飲み方をするか、しみじみ伺った。

7月10日(日)
「まちかねておはこ祭2011」学生さんたちががんばった手作りイベント。小学生がたくさん来てくれた。ピアノコンサートもあって盛りだくさん。

7月11日(月)
京都大学で試験。行き帰りに時間がかかって大変だったが、今日で終わり。

7月12日(火)
「夢ナビライブ」大阪会場。今日は生徒の反応今ひとつ。

7月16日(水)
土曜ことばの会。自分で久しぶりに発表した。

7月17日(木)
東京・学士会館で築島先生をしのぶ会。会の後、近い学年の人とプチ同窓会。

7月22日(金)
兵庫県立芸術文化センターで、佐渡裕指揮によるオペレッタ「こうもり」鑑賞。楽しかった。

7月25日(月)
天神祭。高島先生のお計らいで、陸渡御を本殿から見せていただく。近くに12年住んでいたのに、祭のことをまったく知らなかったことに気づかされた。船渡御は阪大船でなく、天天船に乗せていただいた。あわや雨かと思われたが天気はもった。しかし奉拝船の運行が全体的にもたついて、大阪締めがあまりできなかったのが残念。

7月28日(木)
国際歴史言語学会のディナーが万博公園迎賓館で行われた。雅楽の演奏があった。

7月29日(金)
国際歴史言語学会の発表を聞く。Frellesvig さんのコーパスについての講演、上野善道先生や窪薗先生のアクセントの発表など。夜、歯医者で親知らずを抜く。

7月30日(日)
Oxford のコーパス・プロジェクトのワークショップを阪大でやった。お弁当や夕食の手配など行う。会場は文11教室。夕食は赤瓦。

8月1日(月)
ワークショップ2日目。会場を待兼山会館に移す。お昼はタローパンのサンドイッチ。近藤さん、小木曽さんの unidic の発表など。

8月2日(火)
集中講義に来られていた井上優さんと、院生とで食事。富山出身の井上さんを、富山料理の「風の盆」にお連れして、よろこんでいただいた。

8月3日(水)
同じく集中講義の今野先生の歓迎会を「楽」で。今野先生の院生と卒業生の方も来ていた。

8月4日(木)
鷲田先生最終講義とパーティ。内田樹先生とお話しすることができた。

8月5日(金)
夜、アートエリアB1で、鷲田先生、小林傳司さんを含むトークイベント。

8月7日(日)
恩塚さんの呼びかけで、在韓日本語教師上方会例会。梅田の居酒屋で。ぼくが名誉会長だそうだ。恩塚先生のご主人と始めてお会いする。

8月8日(月)
息子は、サイクリング部の遠征で北海道に行っている。去年は転倒して途中帰宅した。今年はどうか。

8月18日(木)
岡山・就実大学で、日本語文法学会総務打ち合わせ。4時頃から、土手のビール屋で飲み始め。

8月22日(月)
European Association for Japanese Studies International Conference のために、エストニアに出立。関空から Finnair でヘルシンキへ。 Finnair の機内はデザインがかっこよくておしゃれだが、オーディオの品質が最悪。Helsinki 空港内で荒木先生ほか、日文研のみなさんとごいっしょになる。ホテルがいっしょだったので、Tallinn 空港からは、タクシーに同乗させていただいた。夕食は近くのコンビニでパニーニを立ち食い。ヘーゼルナッツ入り板チョコがおいしかった。
ところで、前日あたりから左膝が痛くて歩きづらいほど。酒の飲み過ぎか。

8月23日(火)
午前中、発表のためのスライド作り。お昼は、旧市街をぶらつき、マクドナルドでハンバーガー。旧市街はプラハに似て、とても美しい中世の町並み。夕方、Bjarke Frellesvig さん、Stephen、Kerri、Zixi とビールを飲み、Bjarke は会議に行ったので残りのメンバーと食事および散歩。チェコ料理らしいレストランに入って食事。おいしかった。

8月24日(水)
午前中は、日文研の妖怪ワークショップ。楽しかった。午後は、全体の基調講演で上野千鶴子先生。その後、自分自身の言語セクションの基調講演。役割語の総括的な話。50人ほど入る教室が満員で溢れた。夜は、近代的な美術館で歓迎会。
ところで、学会の会場係のアルバイト学生に、ゴスロリ少女を発見。金髪・長身でゴスロリ似合いすぎ。

8月25日(木)
朝から研究発表会。池上嘉彦先生の発表、またOxford プロジェクトのパネルなど。夜は旧市街の広場のレストランで食事。

8月26日(金)
今日も研究発表。上野善道先生のご発表など。午後は、漢文訓読資料のパネル。夜は、エストニア劇場でディナー。ハンドベルの生演奏が美しかった。

8月27日(土)
午前中はジェンダー言語学の発表。午後の総会はパスして、土産物の探索。夜は、漢文訓読グループと、イタリアン・レストランで食事。

8月28日(日)
昼頃、漢文訓読グループと空港に向かい、昼食を取る。ヘルシンキからは小助川先生とご一緒する。息子と娘のために、ヘルシンキ空港でブランド品のサイフ購入。関空行きの機内では、映画は見ずに、ひたすら睡眠に努めた。

8月29日(月)
朝9時頃関空到着。暑い。蝉が鳴いていたが、ツクツクボウシが混じっていて、秋の近づきを感じさせた。

8月30日(火)
登校して、岡島先生の言語量プロジェクトの打ち合わせ。

8月31日(水)
赤目で国語学の合宿。お風呂も食事もよかった。台風接近で天気が悪かった。

9月1日(木)
朝から大雨。合宿は昼前で終わり、帰宅。

8月6日(火)
台風が和歌山、奈良の山間部に大変な被害をもたらした。痛ましい。

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2011年9月 4日 (日)

エストニアの首都はどこでしょう?

学科のバス旅行の栞に投稿したエッセーです。

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 2011年8月22日から28日まで、エストニアの○○○に行ってきました(○○○はエストニアの首都です。クイズにしますのでずっと伏せ字にしいておきますね)。13th EAJS (European Association for Japanese Studies) International Conferenceという催しに招かれたからです。招待されるまでは、まず「え、エストニアってどこだっけ?」という程度の認識しかありませんでした。かろうじて"バルト三国"の一つ、ということを思いだしましたが、首都の名前も分かりませんでした。『地球の歩き方』でやっとアウトラインがつかめた程度で現地入りしました。行ってみたら、大変すばらしかったです。

 まず、学会のことについて説明しておきます。ヨーロッパの研究者を中心に、政治、言語、文学、美術、演劇、社会・文化等、広く日本に関わる学術的研究をカバーする学会で、3年に1回国際大会をヨーロッパの各地で開いています。私は、言語・言語学セクションの基調講演者として招かれました。セクションが14もあって、4日間平行して一般発表やパネルディスカッションが行われるという大変盛大なイベントでした。メインの学術交流のほか、昼食やコーヒーブレイクやレセプション・パーティ(大変きれいな郊外の博物館で行われました)、市内観光などもセットで自由に参加できます。またオプションですが、3日目夜のディナーはエストニア劇場のホールで行われ、ハンドベルやジャズの生演奏が付いていました。

 行ってみて驚いたのですが、有名人・知人がたくさん来ていました。列挙しますと、もと阪大で国際日本文化研究センターの荒木浩先生、同じく小松和彦先生、全体の基調講演を務められた上野千鶴子先生、古典日本文学セクションの基調講演の三田村雅子先生。国文学研究資料館長の今西祐一郎先生、言語・言語学セクションには池上嘉彦先生、みなさんの先輩の川崎剛志先生(就実大学)、近本謙介先生(筑波大学)、海野圭介さん(国文学研究資料館)、米田真理子さんが来ていました。また言語・言語学セクションで漢文訓読資料のパネルがあり、月本雅幸先生、小助川貞次先生、山本真吾先生がそろって来られ、すべて英語で発表されました。これは大変画期的な試みであったと思います。私自身が加わっているOxford大学の古典語コーパス・プロジェクトのメンバーである、Bjarke Frellesvig先生、Stephen Hornさん、Kerri Russellさん、尤紫錫さんも来ていました(小森陽一さんも来られるはずでしたが、成田エクスプレスの事故でキャンセルになったそうです)。そんなわけで、大変賑やかに楽しく毎日を過ごすことができました。

 さて、エストニアは、13世紀にデンマークに支配され、その後ハンザ同盟に加入、ドイツの影響を強く受け、またロシアに占領されたり、またドイツに支配されたり、ソビエト連邦に併合されたりと、大変な苦悩を経て1991年にようやく独立しました。そんな訳で日本では観光地としてのイメージが未だ強くありませんが、実は○○○はハンザ同盟時代の、城壁に囲まれた古い町並みが美しく残っている、とても魅力的な都市だったのです。私の印象では、プラハをこぢんまりとまとめた感じです。関空からは、ヘルシンキやコペンハーゲン等での乗り継ぎで12~13時間で行けます。ホテルは快適、物価は安い、料理はおいしい、ビールもおいしい、土産物屋も充実、近代的ショッピングセンターもあり、2,3日は楽しく過ごせること間違いなしです。ただ少し物足りないのは、美術品、博物館等、アート関係に見るべきものが見あたらないことでしょうか。やはり芸術は、富と権力の集中するところに集まるものなのですね。

 ともあれ、ヨーロッパの有名どころに飽きた方にも、ヨーロッパ初級者にもお勧めの穴場観光地です。機会があったらぜひどうぞ。

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