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2011年9月 4日 (日)

エストニアの首都はどこでしょう?

学科のバス旅行の栞に投稿したエッセーです。

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 2011年8月22日から28日まで、エストニアの○○○に行ってきました(○○○はエストニアの首都です。クイズにしますのでずっと伏せ字にしいておきますね)。13th EAJS (European Association for Japanese Studies) International Conferenceという催しに招かれたからです。招待されるまでは、まず「え、エストニアってどこだっけ?」という程度の認識しかありませんでした。かろうじて"バルト三国"の一つ、ということを思いだしましたが、首都の名前も分かりませんでした。『地球の歩き方』でやっとアウトラインがつかめた程度で現地入りしました。行ってみたら、大変すばらしかったです。

 まず、学会のことについて説明しておきます。ヨーロッパの研究者を中心に、政治、言語、文学、美術、演劇、社会・文化等、広く日本に関わる学術的研究をカバーする学会で、3年に1回国際大会をヨーロッパの各地で開いています。私は、言語・言語学セクションの基調講演者として招かれました。セクションが14もあって、4日間平行して一般発表やパネルディスカッションが行われるという大変盛大なイベントでした。メインの学術交流のほか、昼食やコーヒーブレイクやレセプション・パーティ(大変きれいな郊外の博物館で行われました)、市内観光などもセットで自由に参加できます。またオプションですが、3日目夜のディナーはエストニア劇場のホールで行われ、ハンドベルやジャズの生演奏が付いていました。

 行ってみて驚いたのですが、有名人・知人がたくさん来ていました。列挙しますと、もと阪大で国際日本文化研究センターの荒木浩先生、同じく小松和彦先生、全体の基調講演を務められた上野千鶴子先生、古典日本文学セクションの基調講演の三田村雅子先生。国文学研究資料館長の今西祐一郎先生、言語・言語学セクションには池上嘉彦先生、みなさんの先輩の川崎剛志先生(就実大学)、近本謙介先生(筑波大学)、海野圭介さん(国文学研究資料館)、米田真理子さんが来ていました。また言語・言語学セクションで漢文訓読資料のパネルがあり、月本雅幸先生、小助川貞次先生、山本真吾先生がそろって来られ、すべて英語で発表されました。これは大変画期的な試みであったと思います。私自身が加わっているOxford大学の古典語コーパス・プロジェクトのメンバーである、Bjarke Frellesvig先生、Stephen Hornさん、Kerri Russellさん、尤紫錫さんも来ていました(小森陽一さんも来られるはずでしたが、成田エクスプレスの事故でキャンセルになったそうです)。そんなわけで、大変賑やかに楽しく毎日を過ごすことができました。

 さて、エストニアは、13世紀にデンマークに支配され、その後ハンザ同盟に加入、ドイツの影響を強く受け、またロシアに占領されたり、またドイツに支配されたり、ソビエト連邦に併合されたりと、大変な苦悩を経て1991年にようやく独立しました。そんな訳で日本では観光地としてのイメージが未だ強くありませんが、実は○○○はハンザ同盟時代の、城壁に囲まれた古い町並みが美しく残っている、とても魅力的な都市だったのです。私の印象では、プラハをこぢんまりとまとめた感じです。関空からは、ヘルシンキやコペンハーゲン等での乗り継ぎで12~13時間で行けます。ホテルは快適、物価は安い、料理はおいしい、ビールもおいしい、土産物屋も充実、近代的ショッピングセンターもあり、2,3日は楽しく過ごせること間違いなしです。ただ少し物足りないのは、美術品、博物館等、アート関係に見るべきものが見あたらないことでしょうか。やはり芸術は、富と権力の集中するところに集まるものなのですね。

 ともあれ、ヨーロッパの有名どころに飽きた方にも、ヨーロッパ初級者にもお勧めの穴場観光地です。機会があったらぜひどうぞ。

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