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2016年8月27日 (土)

鼠径ヘルニア手術

 鼠径ヘルニアは、足の付け根にある筋肉の隙間の「鼠径(そけい)」が緩んで、その下の腹膜や、さらにその下の腸が皮膚の下に飛び出てくる病気です。長く立っていたり歩いたりすると、腹膜がこすれてとても痛みます。私は今年の6月にこの病気を自覚し、8月25日に手術しました。中高年の男性を中心に、たくさんの人が発症する病気で、私の経験も参考になるかと思い、個人の感想も交えながら記録を付けておこうかと思います。

 私は、6月の放送大学の面接授業(スクーリング)で立って講義をしているときに、下腹がきりきり痛み出したのが自覚の始まりです。昼休みに座ってお弁当を食べていると収まりましたが、その後も、立ち続けたり、長い距離を歩いたり、ラジオ体操をしたりすると痛みが出ました。かかりつけの近所の医院で相談すると、即座に「鼠径ヘルニアでしょう」と診断されました。手術しか直す方法はないとも言われました。
 しばらく考えて、ネットで病院もしらべて、関西労災病院で手術を受けようと思い、医院に相談して紹介状を書いてもらいました。医院を介して最初の受診の予定を取り、推薦状も書いてもらいました。8月5日(金)が受診日と決まりました。
 5日のT先生の外来診察で手術の希望を伝え、その日のうちに血液検査とレントゲンと心電図を取ってもらいました。12日に結果を聞きに行き、手術の方法と日程について相談をしました。鼠径部に特殊な布を挿入して穴をふさぐ「鼠径ヘルニア修復術」という手術となりますが、腹腔鏡手術と、直接お腹を切る手術と二通りあり、腹腔鏡が負担が少なくてお勧めするが、全身麻酔なので麻酔科の予定が取りにくく、手術がいつになるか決められない、場合によっては2,3ヶ月後になることもある、一方、お腹を切る場合は下半身麻酔になり、それであれば8月25日にもできる。と言われました。夏休み中に片を付けたいと思っていたので、お腹を切る手術を25日にやってもらうことにしました。1階受付で書類をもらって帰りました。入院は8月24日、退院は手術の翌日の26日とのことでした。
 24日は10時半に病院入りしました。9階の6人部屋でした。午前中は特にすることはなく、昼食後まずシャワーを浴びるように言われ、お腹を特殊な消毒石けんで特によく洗うように言われました。その後、3日間の日程と、手術の流れについて説明を受け、同意書にサインをしました。麻酔の影響でせん妄が出たときの処置についても同意書を取られました。
 空き時間がたっぷりあったので、持ち込んだパソコンで仕事をしました。9時以降は絶食、手術の3時間前、26日の5時50分以降は絶飲でした。手術中に履く、血栓をできにくくするための圧着ストッキングをもらいました。
 25日朝、下着のシャツを脱ぎ、新しいパジャマに着替え、ストッキングをはき、時間になると、看護師さんと、付き添いの奥さんとともに2階の手術室に歩いて向かいました。手術室は二重扉になっていました。髪の毛を押さえるネットの帽子をかぶり、時間になると手術台に乗って上半身を脱ぎ、左手甲に抗生剤の点滴と酸素濃度を計るキャップをはめ、右手は血圧計につながれ、心電図の端子を胸に貼られました。手術台の上で左横向きになり、背中を丸めて突き出すように言われました。脊髄にむけて何度か注射により麻酔薬が注入されました。この注射は、けっこう痛くてつらかったです。背中に液体が入っていくのが分かりました。しばらくすると、下半身がぼーっと温かくなってきました。
 麻酔が効いてきたかどうか、麻酔医がアルコール綿を胸に付けたりお腹に付けたり足に付けたりして、冷たさの具合を尋ねました。10分もしないうちに、おへそあたりから下はまったく無感覚で膝もまったく上がらなくなりました。感覚としては、足をそろえて寝ているつもりなのですが、実際のところ、足がどうなっているかはまったく分からず、パンツも脱がされて、いつの間にか導尿のパイプも入れられていたようです。視界は布で塞がれて、手術の様子は見えません。
 やがて執刀医が、「只今より鼠径ヘルニア修復術を始めます」と宣言して、手術が始まりました。外来で診断して下さったT先生は付き添いのようなもので、実際の執刀医はY先生という若い方でした。お二人でぼそぼそしゃべりながら進めておられましたが、ときどき「腹膜、元に戻しとかな」とか「これちょっと細いからもっと太いの持ってきて」とか「あっ」とか、いろいろ気になる情報が耳に入ってきました。お腹のあたりでなにかが動いている様子は分かりましたが、痛みはまったく感じません。
 1時間足らずで手術は終了と告げられました。手術台からベッドに移され、寝たまま9階の病室に戻りました。のどが渇きましたが、術後3時間は飲めないと言われました。足は最初、まったく感覚がなく、ぴくりとも動きませんでしたが、1時間過ぎるころ、右足から、膝小僧を左右に振るなど動かせるようになり、やがて左足も遅れて動くようになりました。麻酔が切れてくると、下腹部に鈍痛を感じるようになってきました。
 昼過ぎ、ベッドに腰掛けられるようになり、おしっこの管を抜いてもらい、ストッキングも脱ぎました。両足のしびれがなくなると、点滴の台を持ちながら、看護師さんの見守りのもと、フロアの廊下を一周するように歩く練習をしました。水を飲み、内緒で奥さんの持ってきたチョコを食べ、リンゴジュースも飲みました。
 夕食は、ご飯の代わりに粥でしたが、おかずは普通食でした。8割ほどいただき、痛み止めも飲みました。点滴も外してもらいました。ベッドでテレビを見ながらぼーっとしていると、8時頃、トイレに行くように勧められました。導尿で尿道が荒らされたせいか、おしっことをするととても痛みがありました。最初はちょろっとだけ、22時頃またおしっこを1回、23時過ぎにもおしっこをしました。大のほうも出るようになりました。持ってきた血圧の薬を飲んで就寝しました。
 翌日、いつものように5時半に目覚めました。お腹はしくしく痛みました。おしっこもまだ痛いです。朝ご飯はまたお粥でした。完食しました。食後にまた処方された痛み止めと胃薬を飲みました。やがて、退院の許可がおりたと告げられ、着替えと荷造りをして、11時ごろ書類も整い、1階で支払いも終えて、タクシーに乗って帰りました。支払いは7万円とちょっとでした。来週と再来週の金曜日が通院で、来週は傷の具合をY先生が見られ、再来週はT先生が通常の外来で診察されるとのことです。帰ってシャワーを浴びるのはよいが、湯船につかるのは、来週のY先生の診察までは待つように、とのことでした。なお、傷口はボンドのような接着剤で塞がっているので、抜糸はしないとのことです。
 家では、まずシャワーを浴びて洗髪し、普通にお昼ご飯をいただき、昼寝を交えてぼーっと過ごしました。お腹は相変わらず痛みます。おしっこも痛いです。これは徐々に痛みが引くのを待つしかないのでしょう。

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