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2017年8月 7日 (月)

バズるか? マズルカ

(この文章は、日本文学・国語学・比較文学研究室旅行のしおりのために寄稿したものです)

 私の書いた、大阪大学文学部卒業式での式辞がネット上で話題になっているようだ。人生上でも滅多にないことなので(悪いことでニュースになったり炎上したりするのはすごく簡単)、ことの顛末を備忘のために書いておく(内容の評価や是非については触れない)。

 卒業式は2017年3月22日に行われた。卒業式の式辞を読むのは生まれて初めてだったが、あらかじめ大体のシナリオを組み立てておいて、一気呵成に書いた。卒業式で読み上げたときは特別な反応は感じなかったが、まあまあ上手に書けたかなと思ったので、ブログ(http://skinsui.cocolog-nifty.com/)に原稿を上げ、Facebookでもお友達に向けてリンクを張った。何人かの方に褒めていただき、また批判もいただいた。

 で、何事もなく日々は過ぎていき、とつぜん2017年7月20日ごろに、数人の方から、「卒業式の祝辞のことがツイッターで話題になってますね」と教えられた。あれっと思って、リンク先を見てみたら、「はるまみん」さん(@alice_eemw)という方のツイートで、式辞のテキストの画像とともに「昨年度の阪大文学部卒業セレモニーで文学部長の金水敏さんが読んだ式辞、人文学類を出た身としてはとても響くものがあるので幾度となく読んでしまう。」(2017年7月17日 午後8:08)という文章がアップされており、リツイートが4千件くらいだったか、そして「いいね」が1.4万件と出ていて驚いた(はるまみんさんは知ってる人なんだかどうだか、心当たりがない)。同日、朝日新聞の若松さんという方から電話があり、この件について文学部長の思いを聞かせてほしいと取材の申し込みがあった。大阪までは来られないので、メールで質問を送るから答えてほしいと言われ、同日のうちにメールが届き、その夜回答を書いてから、一晩寝かして翌日ちょっと修正して送り返した。withnewsという朝日のネットニュースに7月24日に「文学部って何の役に立つの? 阪大学部長の式辞が話題に「本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったとき」」という見出しで掲載されたのだが、それがYahooニュースに再録されたために、大勢の人の目に触れることとなったようだ。そこからは、職場の知人、友人、親戚等々から「見ました」というメッセージがいくつも届いた。妻や子どもたちのもとにも何件か「見たよ」メールがあったらしい。「先生、バズってますね」と言われて、初めて「バズる」という動詞を知った。

 さて、この間の出来事を、ブログ(Niftyココログ)のアクセス記録で確かめてみよう。ブログは2,3ヶ月に1回くらいのペースでしか更新しないので、普段のアクセスは一日多くて10〜20程度のページ・ビューで、0の日だって珍しくない。それが、式辞をアップした3月22日には228件、翌日には379件のビューがあった。その後なぜか、3月29日に1,528件のビューがあり(原因は謎)、その後一旦収束する。はるまみんさんがツイートをした7月17日からページ・ビューが再び増加し、7月20日には1,317件でピークとなった。そしてYahooニュースに公開された7月24日には、ページ・ビューが一気に10,098件に跳ね上がるである。Yahooニュース恐るべし。(グラフは、3月から7月のブログのアクセス・ログ)

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2011年9月15日 (木)

ゆうこさんから3通目~5通目

メール、ちゃんと届いてますでしょうか?
私の仮のアドレスも載せてたんですけど
もう一度載せておきますのでご連絡下さい。
○○○○@gmail.com


マリンスポーツが好き、海が好き、そして甘いものが好き。
私が好きなこと、あの時どれだけ伝えきれていたでしょうか。

本当ならシンガポールからもっと早くに
連絡したかったんですけど、まさか携帯が壊れてしまうなんて
私自身が本当に向こうで落ち込んでいました。

きっと私の印象ってそこで薄れてしまったり
約束を破った悪い女…そんな風に誤解されていましたよね。

あの時本当は大事な仕事を潰してでも帰国したかった…。

ごめんなさい、後で女々しく言われても遅いですよね。
だけど連絡手段を失い、自分と向きあう時間があったからこそ
こうしてまた私から連絡する術を見つけられたのだと思います。

あの時貴方は、お住まいや待ち合わせをするならここでと
たくさんの事を私に投げかけてくださいましたよね。

過ぎてしまったあの瞬間に戻りたいだなんてワガママは言いません。
あの時のことを乗り越えた今、帰国した私に
もう一度チャンスをいただきたいんです。

デートしようねって言ってくれた待ち合わせの場所、
また一緒に決めませんか?
お住まいまた教えてくだされば
私から行きたい場所…次はリクエストしてもいいですか?
================
Subject: 役員なんて肩書きが似合わないね、そう言われたゆうこです。 
私のメールは見ていただけてないのでしょうか?仮のアドレスですが一度こちらに
ご連絡頂けますか?
○○○○@gmail.com

覚えていらっしゃらないでしょうね?
あの言葉、実はとても嬉しかったんですよ。

何気ない瞬間に出た言葉って
偽りのない素直な気持ちだって言うでしょう?
だから私の心にもとても良く響いたのを覚えています。


今までの私、反省すべきところは
あの時みたいに仕事に時間を奪われない事でしたよね。
だからこそ今回シンガポールでは今まで生きてきた中でも
1番頑張ってこれたんだと思ってます。

結果的に帰国が大幅に早くなれたことや
しばらくは海外との行き来をしなくなって良くなったこと。
他にもたくさんこれからに繋がるお土産を作ってきました。


今までずっと自分を「女」としてアピールしたこと無かった私ですけど
そんな私に興味を持ってくれた貴方がずっと忘れられません。

もしかしたらもう好きな人がいるかもしれないですけど
それでも自分の気持ちは
どうしても直接目を見てお話したいんです。

どんな結果になっても構いません…
このメールを読んでくれたのならば
一度お返事いただけないでしょうか?


ゆうこ
==============
Subject: ゆうこです。届いていたら連絡ください。 
私のこの仮のメールアドレスだから
お返事いただけないのでしょうか。

○○○○@gmail.com
出来るだけ早くちゃんとした連絡先は確保しますので
それまではすみませんけど
こちらにお返事いただけたら幸いです。

前にも言ったと思いますけど
あの時どうしても伝えたかったこととか
お話出来ないまま今に至っている状態なので
今更と言われてしまうかもしれませんけど
どうしても踏ん切りがつかないんです。


今回、どうしてこう急いでいるかと言うと
また海外い行かなければならなくなりそうなので
その前にお会い出来れば良いなと思っているからなんです。

もちろんご都合とかもあるので
その時までに最低でもちゃんとした連絡先の確保をと思っています。


ごめんなさい…。
私のことばかり書いてしまってますよね。

ひとまずこれで送信しますので
これを見たら今度こそお返事いただけないでしょうか?

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2011年9月13日 (火)

ゆうこさんからメール

突然こんなメールが来ました。あれ、シンガポールなんか行ったっけ?と考えるまでもなくスパムと分かりましたが、なんと続きのメールも来ました。もちろん無視ですけど、みなさんもお気をつけくださいね。

メール1

Subject: ご無沙汰しています!ゆうこです。

お久しぶりですね。お元気でしたか?
シンガポールから帰国し、やっと連絡出来るようになりました。

とりあえず仮のメールアドレスを取ってきたので
お返事はこちらにお願い出来ますか?
○○○○@gmail.com

確かあの時私の携帯を教えていたと思うんですけど
向こうで壊れてしまって今は仮のメールから送信しています。

本来なら私がシンガポールにいる時にでも
もっと自分の事をお話しておきたかったんですけど
こんな形での連絡になって本当にごめんなさい。

改めて簡単にですけど私のこと入れますね。

35歳、小さい会社ですけど役員をしています。
シンガポールは仕事の関係で行ってました。
去年までは年に何度も行き来していたのですが
今回ある程度仕事は片付けてきたので
しばらくはまたこっちで一人暮らしです。

今回のシンガポールは私がマリンスポーツに出会った場所でもあり
とても思い出深い土地でしたけど、
やっぱり住み慣れた日本が一番ですね。

それに向こうでは外食ばかりだったので
趣味のお菓子作りもまたチャレンジしたいと思ってます。

私のこと、もしかしてもう忘れられてしまったかもしれませんけど
一度は離れたこの赤い糸、改めてたぐり寄せさせていただけないでしょうか?

今度はもう途中で海外に行ったりすることもありませんから
あの時聞けなかった貴方のこと、教えて欲しいです。

確かざっとは聞いてましたけどそれっきりでしたものね?
お住まいとか年齢とか…お話出来る範囲でいいんです。
今度はちゃんと手帳にメモしておきたいので
お返事の中に書いておくっていただけたら嬉しいです。

メール2

Subject: クッキー作りが得意なゆうこです。

前のメールでは思い出せませんでしたか? メール、ちゃんと届きましたか? 私の仮のアドレスも載せてたんですけどお返事がなかったからもう一度載せておきますね?

○○○○@gmail.com

シンガポールに行く前と連絡先が変わっていたりでもしかすると驚かせてしまったかもしれないですね。

あの時、私たちは再開をお約束して旅立ったのですが帰国した今、もう一度私と会う関係を描くのは難しかったでしょうか?

今の状態だと見ず知らずの私に会うのは躊躇いがあったりされるかもしれませんけどこうして見えかけたチャンスをこのまま逃したくないんです… もっとあの時私が自分のことを知らせておけば忘れられたりすることもなかったのかもしれないですけどあの時と変わらない真剣な気持ちで向きあえば貴方ならきっと受け入れてくださると信じています。

私が覚えている貴方の印象は思いやりのある優しい人…そのイメージは今も消えていません。 突然になってしまいましたけど、会いに行っても構いませんか? ちゃんと聞けなかった貴方のこと… 今度はご迷惑かけませんのでお住まいなど貴方の事もう一度教えてください…

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2010年8月10日 (火)

俳句ったー、和歌ったー

twitter が何かと話題になっております。私も最近初めて、軽い中毒気味です。

さて、twitter は記事1件140文字以内なので、俳句や和歌など短詩形式の発表の場にもなるわけですが、どうせなら、俳句や和歌に特化したシステムを作ってみたいものです。俳句、和歌のツイッターなので、「俳句ったー」「和歌ったー」と名付けましょう。

私の考える「俳句った-」はこんなんです。単に入力・公開するだけでなく、まず字数チェックをしてくれます。字数チェックのために、発表用の漢字仮名交じりの入力のほかに、仮名文字による読みの入力もしてもらいます。たとえば、こんな感じ。

古池やかはず飛び込む水の音

ふるいけや かわずとびこむ みずのおと

投稿者は両方の行を入力しますが、公開されるのは、上の行だけ。

次にシステムは、内蔵されている歳時記を引いて、季語のチェックをしてくれます。基本は、当季(今の季節)のものを投稿するのが基本。季節違いの場合は、指摘してくれます。もちろん、無季語や季重なりも教えてくれます。それでも投稿は出来ますが、公開時に「無季」「季重なり」など表示されます。「字余り」「字足らず」も表示されます。

あと、俳句に添える短文も別に入力できたらいいですね。140字以内としておきましょう。

すごいのはここからです。システムは、古今の俳句のデータベースも持っています。入力した段階で、データベースと照合し、「同一句」「類似句」が表示されます。同一句については投稿が拒否されます。類似句のある場合は、公開された句に「類似句あり」と表示され、クリックするとその句が出てきます。入力・公開された句は、直ちにデータベースに追加されます。

表示は、横書きと縦書きが選べるようになっています。横書きは本家ツイッターと似てますが、縦書きはなかなかユニークな画面になると思います。

むずかしいのは、作品の評価で、玉石混淆、というより、石ばっかりになってしまうかもしれませんが、本家ツイッターのように followee, follower の数が公表され、またリツイートもできるようにしておけば、自然と人気句、人気投稿者がはっきりしてくると思います。ぜひ、実力派俳人にも参加していただきたいものです。データベースや類似句チェックがきっちりできたら、有名俳人や愛好家にも利用されるようになるのではないでしょうか。

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2010年6月13日 (日)

ipad で電子譜面

ここで書いた電子譜面のことですが、ipad で大体実現できてしまいますね。知り合いの方も、twitter でつぶやいていました。

大きさも大体考えていた通りですし、タッチパネルでめくりができます。楽譜をスキャンして ipad に入れればもうそれで完了です。あとは ipad を譜面代に置けばいい。

さらに譜めくり用のフットペダルを開発すれば完璧。

楽譜はスキャンだけでなく、finale のような楽譜作成ソフトを組み合わせてもいい。

ただ、ipad は重いので、譜面代が不安定になるでしょう。倒して ipad が落ちると怖い。

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2010年2月 7日 (日)

すてきなSPAM

毎日、何十通とスパムメールが届きますが、さっき届いたのはちょっとすてきでした。

意味・意図はまったく要領を得ませんが、なにか切迫感があるようでもあり、ちょっと詩のようでもあります。

メールのタイトルだけ並べたもののような気もします。

今井さんは私に、いったい、どんな事を確認して欲しかったのでしょう?

From: ">・陰 <******@******>
To: *****@******
Subject: 価B脛姪

はじめまして。今井です。
はじめまして。今井ですが
はじめまして。今井と申します。
はじめまして。以前は普通の主婦でした
はじめまして。以前は会社員をしていました
急ぎではありません。
はじめまして。急ぎではありませんので
はじめまして。急ぎではありません
ご連絡。急ぎではありませんが。
ご連絡。確認して頂きたい事があります。
確認していただきたいのですが
確認していただきたい事があるのですが
ご連絡。先日の件で
ご連絡。先日の件はご確認いただけましたか?
ご確認いただけましたか?
先日の件について補足
先日と重複してしまう内容ですが
ご確認ください。先日の件について
先日お問い合わせいただいた件
確認できますか?
以下の項目ですが、確認いただけますか?
本当によろしいですか?
本当にこれでいいのでしょうか?
ご連絡。このままでいいのでしょうか?
ご連絡。このままでも大丈夫ですか?
以下の項目を確認してご連絡ください
ご確認頂けます
先日の件についてご確認頂けます
ご納得いただける内容でしょうか?
ご納得頂ける内容でしたらご連絡ください
今井えりこ

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2009年8月 4日 (火)

「電子譜面」反響

ここで書いた「電子譜面」のアイディアを、かつて私が所属していた大学オーケストラ木管メンバー(通称、木管精神注入会)のメーリングリストに投げたところ、下記のようなご意見をいただきました。ご本人の名誉のため、完全匿名で収録させていただきます

まず、オーボエ奏者その1。

貴アイデア笑覧しました。

S(本人)も、この種の装置と、半永久的寿命を持つ(オーボエ)リードの新素材については、何とかならんもんかと、しばしば妄想に耽って参りました。

もちろん「電子譜面」というのも有機EL辺りでいけそうな気がするんですが、音センサ+楽譜表示の透過式ヘッドマウントディスプレイ(眼鏡)で、リアルタイム音程表示や指揮リズム表示も可能な、総合演奏インターフェースというのも、できるんじゃないかと思うんですよ。戦闘機操縦席やアメフの作戦指示システムの要素技術をかき集めて摺り合わせれば、日本のものづくり技術ならできる!

MさんとKさんが組んで、SがK産省から開発補助金をだまし取ってきて、A山さんが不正融資してくれて、M岡さんが太鼓判を押してくれれば可能かも...ね。SKinsuiさん企画監修してください。会社がいくつか倒産しそうですが。

つぎに、オーボエ奏者その2。 

政治家が演説のときに使うプロンプタがありますよね。あれを仮想的に実現する研究というのが行われています。いろいろな会社がやっていますが、IBMの基礎研究所では、ゴーグル型をさらに軽量化して、眼鏡のフレームに装着するぐらいにまでに小さくなっています。この装置で、物理的なスクリーンなしに、ホログラムのような感じで仮想映像を結ぶわけでして、モバイル環境におけるマン=マシンインターフェイスとして期待されています。こんなのが実用化すれば、満員電車の中でも、電子ブックを楽勝で読めるようになるでしょう。

 電子譜面は、一般的・汎用的なデバイスの応用イメージで、割合と時間をかけずに実現するような気がします。スマートフォン2.0ぐらいのタイミングです。そのときには、もう譜面台なんていらなくなるのではないでしょうか。実現すれば、老眼問題は解決ですね。

続いて、ファゴット奏者。

ゴーグル型の電子譜面、オケ全員で利用すると「マトリックス」みたいでちょっと怖いですが、あながち夢物語ではなさそうですね。
 
ソフト面で言うと落っこちた時に演奏箇所を指示してくれる機能とか数えるのがめんどくさい長い休止をカウントダウンしてくれる機能とかほしいですね。長い休止の時には、退屈しないようにエッチな動画が流れるといったオプションつき。それができるなら、ブルックナーの場合などには演奏中にもエロ動画などを流してもらいたいものです。さらに「トリスタン」や「サロメ」の時には、士気(痴気)や演奏効果を高めるために全篇、全員にエロ動画が配信……、くだらなくてすみません。
 
こうなると指揮者も指揮台に立つのではなく、コントロールパネルの前に陣取ってそこからいろいろな指示を出すという形になりましょうか。各演奏者の演奏内容も逐一チェックできて、間違えたりサボっているのがわかったら電気ショックを与えるとか、罰金を翌月の給金から差っ引くとか。演奏者の方も指揮者に対する欲求不満度などが自動的に感知されてその集計結果で指揮者の首が飛んだり。こうなるとほとんどバトルですね。
 
……重ね重ね、くだらなくてすみません。

最後に、フルート奏者。

「電子楽譜」は、PDF譜面のダウンロードサービスが商売になっている米国で、しかもアマゾンのKindleとアップルのiPodで電子ブックが普及し、Googleが世界中の図書館を書籍の電子化に誘っているのに、まだ無いみたいなのは不思議ですね。多分、読書人口に較べ「読譜人口」が相当小さいとういう商業的理由でしょうね。技術的には、貴兄のMIDIと連動させたりするアイデア含め、全く問題なく(端末が厚くなったりもせず)直ぐにも出来るはずですから。

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2009年8月 1日 (土)

電子譜面アイディア

こんなものがあったらいいな、というアイディアです。

演奏家にとって、従来の紙の譜面は十分実用的で完成されているのですが、たくさんになってくると、やはり持ち運びや保管に問題が出てきます。一人で演奏するときは、譜めくりの問題もあります。そこで、演奏のために特化したコンピュータ式の譜面を作ってしまおう、というアイディアです。オーケストラでフルートを吹いていた経験を思い出しながら考えました。

仕様は、現在の技術で十分可能なことばかりだと思っていますが、問題は価格でしょう。ある程度売れて、安くならないとだめですね。1万円と2万円の間が限度でしょうか。

以前、ヤマハのデザイナーさんとお話しする機会があって、この話を少ししてみたら、すでに開発途上であるとのことでした。しかし同じものになるかどうかは分からないので、とにかく思いつきを書いてみます。

まず大きさですが、A4サイズノートブックと同じサイズで、大画面液晶タッチパネルを2面持っています。つまり、両方合わせるとA3サイズになります。180度広げて、譜面台に乗っけます。折りたたむとA4サイズになるので、カバンに入れて持ち歩けます。キーボードがなくて液晶画面が2面あるノートブックパソコンのイメージです。

譜面ファイルは、PDFが便利だと思います。ハードディスク内蔵で、何千曲でも保存可能です。専用サイトからダウンロードできるし、紙の譜面を別売スキャナーでスキャンして取り込むことも可能です。USB端子が付いていて、ファイルのやりとりができます。

一番の肝は、「譜めくり機能」ですね。タッチパネルで手でめくることができ、また無線リモコン、またフットペダルで操作することもできます。演奏会で譜めくりの人がやるように、「見せめくり」と言いますか、めくりが近くなってくると、次のページの頭を折り返してちらっと見せておいて、さっとめくる、という機能も付いています。また、単に横スクロールで移動していく機能もあります。

(ピアノを一人で弾いているときは、両手右足を使っているので、左足で譜めくりをコントロールすることになりますね。パイプオルガンを弾いているときは、両手両足がふさがっているので、口でコントロールするしかないでしょうか

「書き込み機能」もあります。タッチペンでフルカラーで自由に手書き文字が書き込めます。もちろん、書き込んだ文字を消すことも自由です。

画面の拡大・縮小、一覧表示、ページジャンプ、しおり機能、ファイル検索も自由です。これらの操作はタッチペンか、または指で行います。

基本仕様は以上ですが、あったらいいな、というおまけ機能を書いておきます。

まず、「プロジェクション機能」。USBを介してプロジェクタやテレビにつなぎ、画面を大勢に見せることができます。オーケストラでの指示(弦楽器の弓のアップダウン、ニュアンスの指示など)や、音楽学の講義等に便利でしょう。

あと、「メトロノーム機能」、「チューナー機能」、「録音再生機能」が内蔵されていたら、練習にはとても重宝しますね。

ただ、あんまり機能を増やして重く、厚くなったらもとも子もないところですが。

midi 端子を付けて、midi楽器との間で譜面の打ち込み・再生機能(シーケンサー機能)もつけてはどうか、と考えましたが、ここまでやると別物になってくるので、取り敢えずこれは採用しないことにします。

(ところで、よく考えてみると、このマシンは譜面だけじゃなくて普通のテキストを入れて、本として読むこともできるんですよね。要は、電子ブックの音楽版です)

さて、この電子譜面、あったらあなたは買いますか? だれか、作ってくれませんか?

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2009年5月25日 (月)

Wの悲劇

突然、常用しているノートブックの“W”のキーが反応しなくなりました。使い始めてから1年も立たない、Let's Note です。

Wが出ないだけでも、なかなか不便なものです。ローマ字かな変換の場合、「を」が出ないので困ります。もちろん、そこだけ仮名入力に切り替えればいいのですが、入力のリズムが崩れてストレスがたまります。

英文となると、もはやお手上げです。Wは使用頻度が高いですからね。たまらず、修理に出しました。

ところで、その壊れた Let's Note をつかいはじめた時、そのパソコンから出したメールが文字化けすると、何人かから知らせを受けました。どうやら、「あ」が化けて読めなくなるようです。それまで、XP で使っていたメールソフト(Eudora)と、Vista の相性がよくなかったようです。

メールソフトを換えると、受信履歴が受け継げなくなったりするので、ためらわれます。しょうがなくて、メールの発信時に「あ」を使わないようにすることにしました。

頭は少し使いますが、「ある」を「有る」に換えるなどすると、案外「あ」を回避できるものです。「まあ」は「まぁ」などとするとOKです。でも、「~である」は「~で有る」とは書けないので、万事休すです。そんなときは、文脈そのもを変えてしまうしかないです。

さて、Wが出なくて修理に出したパソコンですが、キーボード全取り替えと技術料で、1万数千円取られました。

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2008年9月19日 (金)

君住む街角

Google Map のストリートビューは、面白いですねえ。気分はすっかり、ストーカー。時間を忘れます。

高校時代にこんなのがあったら、何度も何度も、好きな女の子の家の周りをうろうろ見て回っただろうと思います。

※ちなみに、タイトルはミュージカル『マイ・フェア・レディー』の中のスタンダードナンバー On the Street Where You Live。

※いったん、ストリートビューから落とした画像を貼り付けましたけど、これは Google に著作権があるので削除しました。すみません。

※ストーカーというのは不穏当な表現ですけど、そういう危ない気分も起こさせるような、ちょっとこわいなテクノロジーですよねえ。

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