学問・資格

2010年6月 6日 (日)

小論文

平成22年度熊本大学文学部入学試験問題(後期日程)・小論文の課題に、私の以下の文章が採用されました。

  • 金水 敏「言と文の日本語史」『文学』11・12月号、岩波書店

漢字の多い、小難しい文章を読まされて、受験生の皆さんには迷惑をおかけしました。

でもよく考えると、分かりやすい文章では、試験問題にならないわけですね。受験生の迷惑は、私のせいではなく、文章を選んだ出題者の責任、ということになるでしょう。

ああ、よかった。

ところで、もしわたしがこの試験を受けて、思い通りに解答を書いたら、受かるのだろうか?興味深いところです。

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2009年1月 3日 (土)

Erasmus Mundus

私の勤務校のO大学は昨年10月から、エラスムス・ムンドゥス・プログラム (Erasmus Mundus Programme. 以下、EM) の域外協力校として、ヨーロッパからの短期留学生を受け入れ、英語の授業を提供しています。EM の中でも特にユーロ・カルチャーという人文系のサブ・プログラムで、文学研究科を中心に、5つの講義を提供することになりました。すべて、授業は英語で行われます。

私は、あまり深い考えもなしに、自分でも出来そうな気がして、授業担当者に加わってしまいました。役割語をテーマにした授業です。英語での授業はこれまで2回やったことがあったし、役割語の英語の講演も何回かやっていたので、大丈夫だろうと思い、軽く引き受けたのです。

でも、1回目の授業が終わって、これは大変なことになったと心底へこみました。思ったことの10分の1も言えないし、英語の教材を毎回そろえるだけでも時間がかかるし、エラスムス・ムンドゥスの授業のシステムにも不案内だし、目の前が真っ暗になって、1回目の授業のあとすぐ校舎の屋上から飛び降りたい気持ちでした。

しかも、授業が円滑に行われるようにと、主催校のグローニンゲン大学から教授の方が来られて、すべての授業の参観をされるということになりました。これはすごいプレッシャーです。

「とんでもない能力の低い教師がいる」

なんて報告されるのではないか、と本気で悩みました。学生も、自分を値踏みしているように感じられ、視線が針のように突き刺さってくる気がして、まともに顔が見られませんでした。心の支えは、「この内容なら世界中で自分に勝てるものはいない」という自負だけでしたが、何度も心が折れそうになりました。

しかし、3,4回授業を進めるうちに、少し余裕も出てきて、学生の顔も認識できるようになりました。特に、義務として2回行うことになっていたフィールドワークで、11月に宝塚市立手塚治虫記念館と、京都国際マンガミュージアムに連れて行ったときは、学生とも少しうち解けて会話もできるようになりました。

EMの学生さんは、ドイツ人、イギリス人、スペイン人の男性、ドイツ人、ポーランド人の女性の計5人で、全員熱心で積極的に授業に参加し、しかも礼儀正しく接してくれました。学生のコメントやレポートから、かえって多くのことを学ぶことができました(それが、授業を担当した最大の目的だったのですが)。2回ほど参観されたグローニンゲン大学のデ・ヤング教授(女性)も、穏やかな方で、私の授業をおもしろがって下さいました(私の授業では日本のポピュラーカルチャーの歴史を取り上げたのですが、デ・ヤング教授は大の日本アニメ好きだったようです)。O大の学生も、単位を申請している2人を中心に、何人かがもぐりで出入りしていました。

10回の講義を終わってみて、引き受けてよかったというのが私の感想です。優秀で熱心な学生さんとの出会いもありましたし、この授業がなければ一生読まなかったかもしれない英語の文献もたくさん読みましたし、EM の厳密で創造的な授業のシステムを身を以て体験できたことも得難い経験でした。これ以上の FD (ファカルティ・ディベロップメント)はめったにないと思います。あと、TAを引き受けて下さった澤邊興平さんの高い能力には大変助けられました。

でも、あまりに負担も大きいので、来年度の担当は遠慮しました。優秀な先生はたくさんいらっしゃるので、私が担当し続ける必要もないと思います。できればたくさんの先生が体験されることがむしろ大事だと思いました。

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2007年3月24日 (土)

準教授・准教授

この記事に対し、Doさんが次のようなコメントを下さいました。

準教授ですか。准教授は使わないんでしょうか。手元の翻訳本などでは米国では准教授と呼ばれているようですが。

私も知識があやふやだったので、少し調べてみましたが、平成19年4月施行の改正「学校教育法」では、「准教授」という表記が用いられています。一方、阪大、京大、九州大等の国立大学では、「準教授」を使用するようで、文部科学省の文書にも「準教授」の表記が見えます。どちらにしても、英語の associate professor を踏まえた用語だと思います。

では「準」と「准」にはどういう違いがあるかというと、つまり字の起源としては同じであり、後者は前者の略字(省画字)、ということになりそうです。意味も音も同じです。「ならう」「なずらう」といった意味ですね。

しかしながら「批准」という語については一般に「準」の字は使わないので、分布に違いがあることも確かです。

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2007年2月11日 (日)

テレビと科学

昨日、テレビのチャンネルをあちこち見ていたら、不意に女性アナウンサーがまじめくさった顔でお詫びのメッセージを淡々と告知しているシーンが映し出され、思わず手が止まりました。TBS制作の「人間!これでいいのだ」という番組です。ホームページにメッセージの全文がありましたので、転載します。

「頭の良くなる音」についてのお詫び
 2月3日、この番組で扱った、2000年に発表された「ハイパーソニック・エフェクト研究」について、不適切な扱いがありました。
 企画立案の当初、研究チームの方々に対し、本企画に関するご協力と研究内容のご紹介をさせていただくようお願いしましたが、丁寧なアドバイスとともにお断りを頂きました。
 こうした経緯があるにもかかわらず、今回の放送でこの研究を取り上げ、研究チームに無断で制作を進める過程で、不適切な扱いが生じ、研究に対する著しい誤解を導きました。特に、画期的な事実の発見とともに実験の厳密性を大きな特徴とし、現在国際学会で最高度の注目を集めている貴重な研究への評価、信頼性、応用可能性、及び研究者の皆様の名誉を著しく傷つけてしまいました。関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
 今後は、この研究の真価を正しく伝えて社会に広がった誤った認識を改めるために、その評価、信頼性、名誉を回復する情報発信に最善を尽くします。
 また、この番組の制作にあたり、データの捏造などはなかったと考えておりますが、番組内で「頭の良くなる音」と断定的にお伝えするなど、行き過ぎた表現から視聴者の皆様の誤解を招くこととなりました。
視聴者、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

一連の「あるある」事件に刺激され、報道ですっぱ抜かれる前に先手を打ったものでしょう。たぶん、関わった研究者から、クレームがあったのだと思います。

私の専門は国語学・言語学で、自然科学とは若干ニュアンスが異なる部分もありますが、「研究チームに無断で制作を進める過程で、不適切な扱いが生じ、研究に対する著しい誤解を導」くような扱いをされたケースは、私の回りだけでも枚挙に暇がありません。制作者の不勉強による意味不明の問い合わせ、研究者の意図に反する結論や不正確な引用などに不快な思いをさせられた友人・知人の事例が複数存在します(一例として、ここ)。

テレビ特有の表現形態もあり、多少のことは笑ってすませてもいいのですが、「研究の真価」が「正しく伝」わらずに「誤った認識」を「社会に広」げられるという構図は、分野の境を超えて共通の問題が横たわっているように思われ、そういう意味では軽々に看過することもできないように思われます。テレビ番組が、視聴率獲得にばかり気を取られるあまり、視聴者の科学的判断を曇らせ、健全な思考の育成を妨げる方向にばかり向かっているのであれば、いずれ研究者は何らかのアクションを起こさざるを得ないでしょう。

関連して、私の身に降りかかった事例について、ご報告しておきます。某局で今も放送中の、日本語をテーマとしたバラエティ番組です。私はこの番組の司会を務めるタレントの言語感覚の鋭さに敬服しており、研究のヒントをもらうことも度々ありました。その番組の制作者から、去年の8月、電話がかかってきました。私の知人で、某国立大学の教授から紹介されて、電話をかけたと言っています。当初、私としては、好きなタレントに関われるということで、結構「うきうき」だったのですが、電話のポイントは次のようなものでした。

  1. 役割語の語源は何か。誰が考えたのか。
  2. 番組としては、「キャラ語」という言葉を使いたいが、どう思うか。
  3. 「キャラ語」の例として、たとえばアントニオ猪木だったら「1,2,3、ダァー」のように、その人物がいかにも言いそうなせりふというのを考えていて、それをタレントにあてさせる、といったゲームをしたい。

1については、意図がよく分からなかったのですが、私がを書いた経緯などを話しました。2と3については、私は「キャラ語」を別の意味で使いたいと思っている旨を伝え、また3のような「物まね語」は役割語と関係ないとは言えないが(特定個人の特徴的な話し方が、その個人が属するカテゴリーの属性として認識されるにいたる場合もあったりするので)、それを扱う限りでは役割語とは別物と言わざるを得ず、そうであるならば、独自に「キャラ語」という概念でそういった物まね語を指すことについては、勝手にやってもらえばいい、と伝えました。そうすると、相手は、

それでは(某教授)と相談して、やらせていただきます。

と言って電話を切りました。

2週間ほどして、テレビ欄にその番組の告知があり、どうやら「キャラ語」が放送されるらしいことを知りました(私には、最初の電話以来、一度も連絡無し)。朝刊と夕刊のテレビ欄の見出しは、下記の通りです。

8月15日朝日新聞朝刊「タモリのジャポニカ/キャラ言葉」

8月15日朝日新聞夕刊「「タモリのジャポニカ/超有名キャラから学ぶ爆笑役割語」

「役割語」と出ているのが気になります。番組を、複雑な思いで、見てみました。冒頭から、お茶の水博士の「博士語」やら、お蝶夫人の「お嬢様語」やら、明らかに拙著からの引用と思われる例を提示し、こういう、キャラクターと結びついた話し方を「キャラ語」と命名します!と断言していました。そのあとで、電話でも言っていたような物まね語も「キャラ語」として提示し、クイズ形式の遊びをタレントにやらせていました。某教授は、番組の折々に出演し、「キャラ語」について解説し、タレントの解答を評価していました。最後まで、拙著や私の名前は一切(テロップも含め)提示されることはありませんでした。

この番組でやったことは、拙著から引用した「役割語」の概念と、「物まね語」を合体させ、「キャラ語」という用語で覆って提示するということで、私の考える「役割語」と別物と言えばそうです。このような形で私の名前が出されても、困るところがあります。かといって、部分的には私の考えも生かされ、それを踏まえて、どちらかといえば改悪されているわけで、事前の説明も極めて不十分ですし、全体として私は大いに不満かつ不愉快です。

特に残念なのは、何冊も言語学の解説書を出している立派な国立大学の研究者が、このようにアンフェアな提示の仕方に全面的に関わり、我が物顔に番組を取り仕切っている構図が見えてしまったことです。私は、この先生が関わっているから、そんなにひどいことにはならないだろうと思って制作者に一任した訳で、完全に裏切られた思いがしました。

(私は、この教授と絶交しようと思いましたが、もともとそんなに親しくなかったので、絶交してもあまり効果がないようです)

日本語関係の番組が増えることにより、多くの方々が日本語に興味を持ち、そのおかげで我々研究者が潤っている部分もなきにしもあらずですが、私がそういった番組を見る限り、たいていは噴飯もので、見るに堪えない内容が圧倒的に多いです。自然科学はもちろん、言語学でもその他の分野でも、同様のことは頻繁に起こっていると想像されてしまいます。娯楽性と、健全な科学的精神をうまく両立させるような番組作りというのは、確かに難しいことだろうとは思いますが、今の多くのテレビ番組制作者は、そのような取組を最初から放棄しているのではないでしょうか。残念ながら、そのように思われてなりません。

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2007年1月26日 (金)

「科学的」実験

日本学術会議会長の談話です。「あるある」のことを指しているのでしょうか。それとも、「で○じろう」? 「で○じろう」は別に悪いコトしてませんよね。

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**  日本学術会議ニュース・メール  **     No.64    **  2007/01/26  **
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◇ テレビ番組等における「科学的」実験についての会長談話

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  本日、標記談話を以下のとおり発表しましたので、お知らせします。
  なお、日本学術会議ホームページにも掲載しましたので、ご参照ください。
   (http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-d4.pdf

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    テレビ番組等における「科学的」実験についての会長談話

  食品の影響を取り扱うテレビ番組等において、体重、血圧、脳波、血液成分、
各種の生理学的因子等に対する食品の影響を測定する実験が行われることが多
くなった。このような傾向は、科学的事実に基づいた情報発信を行うという点
では望ましいものである。
 
  しかし、その実験計画の中には、適切な対照群の設定、統計的な有意差を得
るために必要な実験例数の設定、実験データの検証と解釈などの点で、科学研
究の基礎的な要件を必ずしも満たしていないものが見受けられる。このような
不十分な実験計画からは、誤った結論が導かれることが多い。したがって、科
学に精通した人材による実験計画の策定と実施を心がけることが極めて重要で
ある。

  これに加えて、最近、実験データの捏造などの、科学の倫理に反する行為が
行われたことが報道された。いうまでもなく、テレビ番組は国民に与える影響
が極めて大きく、そこに捏造等の不正行為があれば、テレビなどによる情報発
信、ひいては科学そのものに対する信頼を著しく傷つけかねない。
 
  残念ながら、科学者の研究活動にも、間違いや不正行為が起こりうる。日本
学術会議は、わが国の科学者コミュニティを代表する立場から、科学者の不正
行為の防止に向けて検討を重ね、平成18年10月には「科学者の行動規範につい
て」(声明)を発表した。この声明の内容は、テレビ番組等における科学実験の
計画・実施に関わる者も、当然、守るべきものであると考える。
 
  関係者におかれては、この声明を参照して、不正行為の防止を自らの課題と
とらえて十分な対応を行い、社会の信頼を得られる番組の制作などに心がけて
いただきたい。

                                                       平成19年1月26日
                                                      日本学術会議会長
                                                           金 澤 一 郎

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   日本学術会議ニュースメールは転載は自由ですので、関係団体の学術
  誌等への転載や関係団体の構成員への転送等をしていただき、より多く
  の方にお読みいただけるようにお取り計らいください。
   また、メールアドレスの変更等がありましたら、事務局
p228@scj.go.jp)まで御一報いただければ幸いです。
====================================================================
 発行:日本学術会議事務局 http://www.scj.go.jp/
      〒106-8555  東京都港区六本木7-22-34  

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2006年10月20日 (金)

訃報

木村尚三郎先生が10月17日にお亡くなりになりました。

学生時代、木村先生の西洋史の講義を、駒場で聞きました。大教室で、大変な数の受講者でした。Wikipediaの年譜で見たら、私が入学した次の年に、都立大から東大に移られたようです。

お話上手で、漫談のようでした。西洋史の話題はよく覚えていないのですが、サラダの作り方を教えて下さったのはよく覚えています。ボールにサラダ菜とゆで卵の輪切りを入れ、お酢と油を直接加えたら全部ぐちょぐちょに混ぜろ、というものです。やってみましたが、見た目は悪いけど確かにうまかったです。

あと、「日照権」が問題になっているが、部屋は日が当たらない方が畳も焼けなくていいんだ、という話を力説していらっしゃったことも覚えてます。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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2006年8月27日 (日)

dwarf planet

例の、惑星の新定義について、「日本学術会議ニュース・メール」から引用します。

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**  日本学術会議ニュース・メール  **    No.27  **  2006/08/25  **
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  ◎ 太陽系惑星の新定義!!

  ◎「学術の動向」への寄稿のお願い!

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■国際天文学連合総会における決議(報告)
   
  8月14日からチェコのプラハで開催されていた第26回国際天文学
 連合(International Astronomical Union、以下IAU)総会は、8月24
 日、太陽系の惑星について、骨子以下のように決定した。
  
  これは海王星・冥王星より遠い小天体が最近多数発見されていること
 などにより、これまでの太陽系像を改定する科学的必要が生じたもので、
 2年近い討議と特別委員会での検討、今回の総会での熱心な科学的討議
 により決定されたものである。特別委員会には、国立天文台の渡部潤一
 助教授が委員として参加した。
  
  なお、日本学術会議は日本における国際天文学連合の加入団体であり、
 今回の総会には日本代表として海部宣男日本学術会議会員(前国立天文
 台長)、ほか2名が派遣された。

 (1) 太陽系の惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、
    海王星の8つとする。冥王星は、惑星とは呼ばない。これは、その
    公転軌道の近傍領域における力学的な主要天体であることを惑星の
    新しい条件としたことによるもの。冥王星は小さく、この条件にあ
    てはまらない。
 (2) 太陽系における新しい種類の天体として、「dwarf planet」を定
    義する。これらは小さいため惑星ではないが太陽を回る一人前の天
    体と認められるもので、これまで惑星とされていた冥王星、「小惑
    星」の仲間であったセレス、最近発見された海王星よりも遠くを回
    る天体2003UB313などが「dwarf planet」である。基準ぎりぎりの
       天体をdwarf planetとするかどうかは、今後制定されるIAUの手続き
       によるものとする。
 (3) そのほかの小さな小惑星(アステロイド)や海王星以遠の天体、
       彗星、隕石など太陽系内の小天体は、「Small Solar System Bodies」
       と総称する。
 (4) 「dwarf planet」のうち、最近発見が続いている海王星以遠の天体
       (Trans-Neptunian Objects)を、冥王星をその代表とする新しいク
       ラスの天体と認める。このクラスの天体の名称はIAUのプロセスに従
       って検討する。
  
   詳しくは、国立天文台ホームページ(http://www.nao.ac.jp/)を参照
   されたい。
    
     なお、上記のdwarf planet、small solar system body、Trans-Neptunian
    Objectsなどの和名と概念の整理、および関連する国内での記載法等につ
    いては、今後日本学術会議と関係学協会が中心となり、科学や教育など
    広い分野の関係者と協議し、とりまとめて公表する予定である。
    
       平成18年8月25日  日本学術会議 会長 黒川 清
                日本学術会議会員(IAU日本代表)海部宣男

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2006年8月 7日 (月)

NY旅日記:トルコ料理に舌鼓

Dsc03150 8月6日、大会二日目で最終日です。今朝も8時から、朝ご飯をLow Libraryに食べに行きました。研究発表や、日本アニメに関する基調講演、ポスターセッションなどの合間に、大学のBook StoreでTシャツなどの買い物もしました。午後には鄭さんの発表もありましたが、なかなか上手でわかりやすい発表で、反応もよかったようです。

反応と言えば、何人もの知ってる方、知らない方に、「発表がおもしろかった」と言われました。まあ、専門違いなので優しく言ってくださっているのだろうと思います。

Dsc03158 6時に、Low Libraryの前で鄭さん、岡崎さん、Shirane先生と待ち合わせをしました。Shirane先生がおいしいお店に連れて行ってくださるとのことでしたが、その前に、コロンビア大の歴史と構造についてご説明してくださり、その上に、ご自分のアパートメントまで見せてくださいました。アパートメントは大学の敷地内にあり、アメリカの中でも古い建物になるそうです。広くて立派な部屋が、教授だと格安で借りられ、改造費も大学が出してくれるとのこと。日本との、教授の待遇の違いにため息がでました。

Dsc03159 Shirane先生が連れて行ってくださったのは、West 79th近くのトルコ料理店Pashaというところで、ほんとにほんとにおいしかったです。参りました。Shirane先生は、英語と日本語のほぼ完璧なバイリンガルで、お話がお上手で話題も広く、ずっと聞いていたい気持ちになります。時々子供っぽく笑われるところも、とてもチャーミングです。

というわけで、今日も充実していました。

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NY旅日記:発表本番

8月5日、いよいよ、「2006日本語教育国際研究大会」(International Conference on Japanese Language Education)が始まりました。

Dsc03120 朝8時から、コロンビア大のシンボル的な建物Low Memorial Libraryのホールで朝ご飯の軽食が出されるので、食べに行きました。お昼も同じところでお弁当を配ってくれるし、夜はまた同じところでレセプションがあります。とてもリッチな学会です。

開会のセレモニー、基調講演、最初の研究発表のセッションを聞き、お弁当を食べて、午後一番、いよいよ本番です。我々のセッションは、Shirane先生が構成された「古典日本語」に関するもので、日本語教育の中ではマイナーな話題ですから、あまり聴衆が多くないのではないかと思っていました。ふたを開けてみると30人程度は来てくださったようで、ありがたかったです。Whitman先生の発表は、大学院生が代読しました。古典の音読に関するご論文です。続くQuinn先生のご発表は、格助詞「が」をケーススタディとする、アメリカの大学における日本語史教育の方法と効果について述べられました。

Dsc03131  私の発表は、「現代に生きる古典日本語」という題で、主にことわざ、本や新聞・雑誌のタイトル、慣用句等に現れる古典的・文語的表現について取り扱いました。20分ほどの発表を、プリントとパワーポイントのスライドを併用して行いました。妙に会場が好意的で、すごく笑っていただいたので、発表者としては満足しました。何かの間違いじゃないかというくらい、何でもないところまでうけてました。質問もいくつか受けました。

Dsc03134 発表のあと、くたびれたので、いったんホテルに戻って昼寝をしました。それから着替えて、レセプションに出ました。人数が多くて、終始雑然とした雰囲気でした。料理も少ないので、大学の同僚の鄭さんと、元助手の岡崎さんといっしょに外に出て、大学の近所の韓国料理店で食べなおしました。適当に選んだお店でしたが、あまりおいしくなかったです。Dsc03139

というわけで、大会1日目終了です。

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2006年7月24日 (月)

系統樹

026955420000 学生オーケストラ時代の後輩の三中さんが、大変魅力的な本を書かれました。

『系統樹思考の世界 すべてはツリーとともに』 
(講談社現代新書)
  三中 信宏著

税込価格 : \819 (本体 : \780)
出版 : 講談社
サイズ : 新書 / 294p
ISBN : 4-06-149849-5
発行年月 : 2006.7

三中さんは生物学がご専門ですが、系統樹は言語学にとっても重要なツールになっています。というより、系統樹的発想に呪縛されている、といってもいいでしょう。三中さんのご本に、大いに啓発されたいと思います。

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