経済・政治・国際

2007年10月12日 (金)

刑事告発

久しぶりの戯れ歌です。

ああせえよ こうせえ(厚生)労働大臣が
役場に代わり 訴えますぞえ(桝添)

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2007年3月24日 (土)

準教授・准教授

この記事に対し、Doさんが次のようなコメントを下さいました。

準教授ですか。准教授は使わないんでしょうか。手元の翻訳本などでは米国では准教授と呼ばれているようですが。

私も知識があやふやだったので、少し調べてみましたが、平成19年4月施行の改正「学校教育法」では、「准教授」という表記が用いられています。一方、阪大、京大、九州大等の国立大学では、「準教授」を使用するようで、文部科学省の文書にも「準教授」の表記が見えます。どちらにしても、英語の associate professor を踏まえた用語だと思います。

では「準」と「准」にはどういう違いがあるかというと、つまり字の起源としては同じであり、後者は前者の略字(省画字)、ということになりそうです。意味も音も同じです。「ならう」「なずらう」といった意味ですね。

しかしながら「批准」という語については一般に「準」の字は使わないので、分布に違いがあることも確かです。

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2007年2月 4日 (日)

月面基地

2001spaceodyssey

今日は仕事をしながら、「2001年宇宙の旅」のDVDをちらちら見ていました。

この映画については、たくさん言いたいことがあるのですが(生涯ベスト1映画です)、やはり未だにその特殊効果のみごとさに息を呑みます。

特に好きなのは、J. シュトラウスの「美しく青きドナウ」に乗って、フロイド博士の乗った旅客船が地球~宇宙ステーション~月に飛行するシーンです。球形の船が月面に降りていく時のコクピットの映像、ドーム型の屋根がゆっくり開き、着陸台に降り立った船が、着陸台ごとエレベータ式に地下の格納庫に降りていくシーンなど、見ているだけでどきどきします。SF好きの子供にもどってしまう瞬間です。

しかし、50歳の大人になってこのシーンを考えてみると、たちまち現実に引き戻されて、いろいろ考え込んでしまいます。例えば、月面に、こんな巨大な建造物を造ることが、われわれに可能なんだろうか、とか。

こういう月面基地を作るためには、大量の建築資材や工事車両と人的資源が必要ですよね。月に資源があるならともかく、そうでなければ、すべて地球から運ばなければなりません。しかも、全て地球仕様ではなく、月面仕様にしたものです。工事に携わる人間も、長期間、月面に滞在するわけで、そのための宿泊施設を建築しないといけないし、食料その他の資源も大量に必要です。そのような運搬が、はたして可能なのでしょうか。今の技術では、数人の人間を月面に送るだけでも、アメリカが国家の威信を懸けてやっと実現する程度なのに(人類の月面着陸は、「2001年宇宙の旅」が公開された1968年の翌年のこと。アメリカのアポロ計画により、都合6回、月面探査を果たしました。)。

そう考えていくと、こんな立派な月面基地の建築は、2001年はもう過ぎてしまったとして、あと10年たっても20年たっても難しいように感じられます。少し悲しくなってきます。

まあ、人が月面で暮らす前に、地球で人間が暮らし続けていけるかどうか、そちらの方が心配になってきた昨今ではありますが。

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2007年1月23日 (火)

故宮のスタバ

ここで写真を掲げた、北京・故宮博物院内のスターバックスが、問題になっているそうです(こちらを参照)。

私が発見したとき、驚きはしましたが、周囲と調和していたので、まあ「あり」かなとは思いました。でも、別になくてもいいと思います。中国の方がお考えになって決めればいいでしょう。

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2007年1月21日 (日)

客演奏者

先日、兵庫芸術文化センター交響楽団の定期演奏会に行きました。最近、オーケストラの財政難について報道される機会が多く、今日もNHKのBSで、フランスのラムルー管弦楽団が企業に後援を打ち切られるという危機に直面し、それを乗り越えるというドキュメンタリー番組をやっていました。昨日も、NHKのニュース解説で、堺屋太一氏が大阪府のオーケストラ統合問題について話していました。そういった情勢を踏まえ、私もこんな記事を書いています。

それで、この芸術文化センター交響楽団の運営についても大いに気になったのですが、公演パンフレットの、メンバー表を見て驚きました。客演奏者がやたらに多いのです。トップ奏者およびフォアシュピーラー(サブトップ)、トゥッティ奏者(“ひら”の奏者)、客演奏者に分けて集計してみると、次のようになります。

  トップ/フォアシュピーラー トゥッティ 客演
コンサートマスター 3    
ヴァイオリン 5 11 13
ヴィオラ 2 4 6
チェロ 2 1 7
コントラバス 2 0 6
フルート 1 1 3
オーボエ 1 1 3
クラリネット 0 1 4
ファゴット 1 0 4
ホルン 1 0 7
トランペット 1 1 4
トロンボーン 1 1 3
チューバ 0 0 1
ティンパニ 0 1 1
パーカッション 0 1 3
ハープ 0 0 2
チェレスタ 0 0 1
20 23 68

なんと、自前の奏者の約1.5倍の客演奏者を入れて定期演奏会をやっていたのですね。他のオーケストラでも似たようなことがあるのでしょうか。

この現象って、一般企業で正社員の数を抑えて、派遣やアルバイトを多く入れて業務をこなしていく今時の会社経営と、同じですね。オケにとってあまりいいこととは思えませんが、こういうご時世では仕方のないことなのかも知れません。

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2006年5月15日 (月)

長州戦争

31685135 野口武彦(著) (2006) 『長州戦争:幕府瓦解への岐路』 (中公新書, 1840, ISBN: 4121018400) を読み終えました。

帯から引用します。

幕府はなぜ《やらなければよかった戦争》を始めてしまったのか

どんな戦争も後世へのメッセージを残している。長州戦争は徳川幕府の命取りとなった戦争である。勝利した長州藩は、後に『防長回天史』を編纂し、この戦争を明治維新への大きな一歩と位置づけた。しかし、幕府側はこの敗戦を総括するに至らず、敗戦の責任者すら明確ではない。幕府はなぜ戦争に踏み切り、どう戦って負けたのか。開戦前夜から反戦処理までを克明に描き、長州戦争が現代に残したメッセージを読む。

これも著者からいただいたものです。いつもありがとうございます。

いつものきびきびした文体で、戦争前史から戦闘の描写、そして総括まで、一気に読ませます。資料から人間ドラマをすくい取って眼前によみがえらせる手腕は、本当に見事です。戦闘シーンのリアルさは、さすが、学生運動の闘志であった著者ならではと感じました。

「戦争の反対は平和ではなく、外交である」

など、印象的なことばも随所にちりばめられています。一橋(徳川)慶喜の、目立ち好きで、ある意味ちゃらんぽらんな性格描写も記憶に残りました。

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