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2006年7月24日 (月)

『海外ミステリ 誤訳の事情』

『と学会年鑑GREEN』*1を読んでいたら、興味深い記事がありました。山本弘氏の報告の一部です。

 最後に、直井明『海外ミステリ 誤訳の事情』(FILE007)*2。タイトル通り、翻訳ミステリに出てくる誤訳を指摘した本です。(中略)
 おかしかったのが「老人言葉ははめてくれ!」というページ。老人だからといって「~なんじゃ」とかいった喋り方をさせるのをいい加減やめろ、という内容です。そんな喋り方する老人なんて現実にいないだろと。同感ですね。
 同じく喋り方の問題で言いますと、ある翻訳ミステリで、「このあたりの地理はまったく知らない。教授、指南役になってもらえますか」と探偵に言われて、老教授が「がってん、心得た」(P149)(会場笑)。いや、ちょっとその口調はないだろうと。(p. 23)

『海外ミステリ 誤訳の事情』さっそく注文しました。

*1 と学会 (2006) 『と学会年鑑GREEN』楽工社、ISBN:4-903063-04-6026800570000

*2 直井明 (2003) 『海外ミステリ 誤訳の事情』原書房, ISBN:4-562036-65-64562036656

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