日本語教育能力検定試験
先月、10月16日に実施された「平成17年度日本語教育能力検定試験」(財団法人 日本国際教育支援協会)の問題に、『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』が使用されました。
光栄なことですが、設問に若干疑問があります。問い2では、どうも「超うざい。」というのは役割語ではないと解釈させたいようなのですが、私から見ればこれも立派な役割語です。ひょっとしたら、「超うざい、」は現実に存在するから役割語ではないと、設問者は考えていらっしゃるのかもしれません。
私は本にも書いているように、現実に似ているかどうかではなく、データを現実の発話として見るか、心理的・社会的な知識として見るかという、ものの見方として「役割語」を定義しているのですけどねえ。
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