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2006年8月14日 (月)

『誤訳の事情』より(2)

同じく、下記の本からの抜き書きです。

直井明 (2003) 『海外ミステリ 誤訳の事情』原書房, ISBN:4-562036-65-6

 あるアクション物からの引用だが、

 A「そうかなあ……あんた、本気でそう思ってるの?」
 B「ところで、何が言いたいの?」
 A「あんた、昨夜、ベルファストの件で何を見ました? 情報、テレビ……」

 対話の中で質問に対して質問で答えるのは傲慢のあらわれであるとの警句があり、この会話もその形になっているが、それはさておき、AとBの性別、人物関係、職業、年格好などがこの会話から多少とも想像できますか?(解答はこの章の終わりを見てください)(pp. 116)

それで、「解答」部分を合わせて引用します。

 ところで、116ページに引用した会話のAは英国の北アイルランド担当大臣、Bは“サー”の称号を持つテロ対策特別本部の本部長。もちろん二人とも男性である。この訳書に、首相がBに呼びかけるとき「サー・マルコム君」と言ったという箇所があるのにも驚いた。“サー”と“君”を同時に出すのは、どう見てもまずい。(pp. 121-122)

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