なんだこりゃ~沖縄!
那覇市国際通りのBOOKsきょうはん松尾店で入手しました。
書名 なんだこりゃ~沖縄! マンガ・映画・雑誌の中の〈味わい深く描かれた沖縄〉を求めて
発行年 2005年11月30日
著者 わうけいさお
発行所 ボーダーインク
〒902-0076 沖縄県那覇市与儀226-3
tel 098-835-2777 fax 098-835-2840
http://www.borderink.com
wander@borderink.com
ISBN4-89982-100-7
1,680円(内税)
前書きから抜き書きします。
今日までに作られた、沖縄関連の書籍、マンガ、映画、TV、ビデオ等は、それこそ膨大な数に上る。(中略)でも、どんな世界にも、ピンからキリがある。私を含めた、ウチナーンチュから見て、“なんだこりゃ~!”と、ツッコミを入れてしまいたくなるような、味わいある作品もある。他にも、時間が経てば、忘れ去られ、消えていくような、マイナーな雑誌等にも、味わいある沖縄を発見することがある。
“味わいのある沖縄”とは、つまりなんかどっか少し(いやもの凄く)勘違いして描かれてしまった「わした島、ウチナー」の姿である。また逆に、ウチナーンチュ自身が気がつかない(ちょっと隠しておきたかった)現象もある。
今回私は自分自身の独断と偏見に則り、漫画・本・映像などのサブカルチャーに見る、味わいのある沖縄を紹介したい。すべて私が、本屋、古本屋、漫画喫茶、図書館、ネット、友人からの情報提供等で、調べたものだ。膨大な時間を費やして、と敢えていいたい。メジャーからマイナー問わず、玉石混交、全てとは言わないが、可能な限り多くを集めたつもりだ。そして、集めた作品を紹介しながら、しばしツッコミを入れ、時々フィクションと現実世界を行き来して、その作品背景を検証するという内容になっている。
(中略)
また沖縄出身者の作品は、有名どころでもあえて外したことを断っておく。あくまでも、沖縄を外からみたサブカルチャー、というものにこだわってみた。
あとがきから抜粋と目次です。
「ゴルゴ13」は四度仕事で沖縄に来ている。「ブラックジャック」は八重山に島をもっている。などなどオタッキーな話題満載。〈誰も気にしなかったフィクションの中の沖縄〉を、普通の沖縄人としてツッコミを入れてみた、こだわりと驚笑の沖縄初!オタッキーな県産本です。マンガ、映画、テレビ、雑誌などに展開されてきた「知られざる沖縄」に出会える、またとない機会。「こんな何の役にも立たない、くだらない文書を書いたいいのだろうか。いや私が書き残さないと永遠に埋もれてしまう。〈なんだこりゃ~沖縄〉を研究する事は、私たちの文化を見つめ直すことでもある」。
[目次]
第一章 漫画に見る味わい深い なんだこりゃ~沖縄
来沖したあいつら 職業別編
さまざまなうちなーんちゅ編
第二章 映像に見る味わい深い なんだこりゃ~沖縄
特撮の中の思い切った沖縄編
名作テレビドラマ編
やがて哀しき沖縄やくざ映画編
さまざまな映画でみかける沖縄編
第三章 漫画に見る味わい深い沖縄 ぶっとび編
野球漫画に見るぶっとび沖縄編
ぶっとび空手とその他の漫画編
やがて哀しきバイオレンスな沖縄編
第四章 誰がも知らない味わい深い沖縄 立ち読み放浪記
著者について、奥付から紹介します。
わうけいさお
1962年、沖縄市(旧コザ市)出身、コザ高を経て名城大卒。昼仕事の傍ら、長年の立読みで蓄積した無用な知識を武器に、ペンネームを使い分け執筆活動中。と学会会員。
なんとなく「と学会本」に似た味わいが、と思ったら、やっぱり会員さんだったのですね。
« 国語語彙史研究会(第87回) | トップページ | 国語辞書と役割語 »
コメント