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2007年11月25日 (日)

国語辞書と役割語

下記のエッセーが公刊されました(1ヶ月後以降に、本文を本ブログに掲載する予定です)。

金水 敏 (2007.12.1) 「国語辞書と役割語」 『図書』第705号, pp. 20-21, 岩波書店.

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コメント

『図書』では『広辞苑』が取り上げられていましたが(『広辞苑』特集なので当然ですが)、
『学研国語大辞典』(金田一春彦・池田弥三郎編、近現代の文学作品や新聞から用例を取ることが特徴)では、

「じゃ」について:題材を昔の時代にとった作品中の会話や、老人の会話の中で用いられる。また、方言的な表現として使われる場合もある。

「おる」について:〈「…て-る」の形で〉「…ている」のやや尊大な言い方。

と解説しています。

『広辞苑』は、やはり古典からの用例を中心にした、語源解説にこだわる辞典ゆえに解説にも制約が生じるということなのでしょうか…。
私は普段、文章を綴るときには『学研国語大辞典』を使い、語源や固有名詞などを調べたい時には『広辞苑』を使う、というような使い分けをしています。

以上、素人ながら、気付いたことをコメントしました。

槇高志さま、
ご教示ありがとうございます。『学研国語大辞典』の「じゃ」の項目はかなりいい線いってますが、「おる」の方は、「尊大」だけではちょっともの足りないですね。いずれにしても、現実とは別次元の言語の使い方がある、という認識がはっきりしていないところが問題だと思います。

関連する記事がありましたので、URLを貼り附けておきます。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/2008/02/27/
【劇のせりふも「今」のことば】という小見出しもありました。

空山様、

ご教示ありがとうございます。古典に根拠がないけど古語めかして使われている「幽霊語」も取りあげるんでしょうかね(いい例がすぐに思いつきませんが)。

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