日中戦争従軍日記アリマス
江口圭一・芝原拓自編(1989)『日中戦争従軍日記』(愛知大学国研叢書1)法律文化社から。
以下は、筆者(日本人兵士)が現地の中国人と「筆談」する場面です。自分のことばと相手のことばとの両方に、「~アリマス」「~ヨロシイ」を用いて訳し(書き下し)ていている場面があります。(IT)
▲支那国体観念アルカ。【引用者注:筆者の筆談部分】
ナイ、個人主義デス。カナシイ。支那国大キイ。国民自分勝手アリマス。統一困難。【引用者注:相手の筆談部分】(192頁)“私七時、五百村去ります。”
私七時、四十日五百村滞在。貴男、私ヨキ友達アリマス。
私大変うれしい。
私今日汽車乗る、南へ行く。後日本帰ル。
私再び貴男見る不能、悲しい。
私アナタ、病気アリマセン。
元気ヨロシイ。
アナタ妻、母、小孩、皆元気ヨロシイ。
小孩成長、大人ナルヨロシイ。私日本カエル、貴男ニ手紙カク。アナタ手紙カクヨロシイ。(193頁)
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