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ドイツ文法理論研究会発表会のご案内
日時:2008年10月13日(祝・月)
場所:岡山大学 法文経 講義棟 2階 24番講義室
(研究発表会会場と同じ)
13:30-15:00 講演
金水 敏(大阪大学大学院 文学研究科 教授)
「役割語研究の新展開」
概要: 2003年に『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(岩波書店)が発刊されて以来、著者を含め何人もの研究者の参加を得て、その探求に深さと広がりが与えられてきた。今回の発表では、理論的側面、対象言語学的側面、歴史的側面等に焦点を当てて最新の到達点を示したい。特に理論面では、近年の「キャラクター研究」に言及しつつ、キャラクターの言語が持つステレオタイプ的側面(狭義役割語)と個性的側面の区別と交渉について考察する。
15:10-16:00 研究発表
細川 裕史(学習院大学・日本学術振興会特別研究員‐PD)
「『話しことばらしさ』の再現と模倣
―ドイツ語における『役割語』を探して」
概要:「役割語」は金水(2000, 2003)において提示された概念であり、特定の社会集団を想起させる言語変種、主に特定のメディア(児童書やコミック)のみに見られるフィクションの言語変種を指している(「博士ことば」や「お嬢様ことば」など)。本発表では、ドイツ語の「話しことば」研究(Schwitalla 2006など)の成果に基づきながら、ドイツ語における役割語、および「話しことば」の再現を目的とした特殊な言語変種について考察する。
☆ 講演および研究発表のに関するより詳しい概要は、当研究会のHP、http://www.energeia.jp/をご参照下さい。 以上
〒171-8588 東京都豊島区目白1-5-1 学習院大学文学部
ドイツ語圏文化学科事務室気付 ドイツ文法理論研究会事務局
「土曜ことばの会」と科学研究費補助金「基盤研究(B)「役割語の理論的基盤に関する総合的研究」(課題番号:19320060, 研究代表者:金水 敏)との共同開催で、下記の発表があります。
白岩広行さん(大阪大学大学院)
「文末イントネーションの意味記述 -福島方言からの試み-」
西田隆政さん(甲南女子大学)
「役割語としてのツンデレ表現―役割表現研究の可能性―」
役割語に関するのは、西田さんのご発表のみです。なお、大東文化大学の冨樫純一さんが、西田さんのご発表にたいしてコメントされます。
2008年10月11日(土) 13:30~ 大阪大学文法経講義棟1階 文12 教室
こちらをご参照ください。
今朝、夢うつつの布団の中で、突然頭に浮かびました。
キャラクター=ステレオタイプ+個性
馬鹿みたいな式ですが、けっこう使えそうな予感があります。
ステレオタイプとは類としての特徴、個性はもちろん個体としての特徴で、「唯一性」と言ってもいいでしょう。ステレオタイプはまた、「歴史性」と読み替えることもできます。
ステレオタイプと個性は、同次元で相反するものと見るよりは、別の軸と見た方がいいと思います。複素数のようなものです。
仮に「0<ステレオタイプ<1」「0<個性<1」と考えておきますが、「個性=0」なら、完全な背景的人物ということになるでしょう。
「ステレオタイプ<個性」「ステレオタイプ>個性」などの組み合わせで、キャラクターの分析ができると思います。
「キャラクター」と「キャラ」の議論も、この公式である程度説明できます。つまり、ステレオタイプすなわち歴史性が薄く、個性をより強調するのが「キャラ」です。「ステレオタイプ<<個性」とでも書けるでしょうか。
私はことばのことを研究しているのですが、この公式は容姿や行動も含めてのことです。「お茶の水博士」は「老博士」の強いステレオタイプを背負っていますが、あの巨大な「鼻」が個性の部分を担っていると言えるでしょう。
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