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2008年9月 1日 (月)

キャラクターの公式

今朝、夢うつつの布団の中で、突然頭に浮かびました。

キャラクター=ステレオタイプ+個性

馬鹿みたいな式ですが、けっこう使えそうな予感があります。

ステレオタイプとは類としての特徴、個性はもちろん個体としての特徴で、「唯一性」と言ってもいいでしょう。ステレオタイプはまた、「歴史性」と読み替えることもできます。

ステレオタイプと個性は、同次元で相反するものと見るよりは、別の軸と見た方がいいと思います。複素数のようなものです。

仮に「0<ステレオタイプ<1」「0<個性<1」と考えておきますが、「個性=0」なら、完全な背景的人物ということになるでしょう。

「ステレオタイプ<個性」「ステレオタイプ>個性」などの組み合わせで、キャラクターの分析ができると思います。

「キャラクター」と「キャラ」の議論も、この公式である程度説明できます。つまり、ステレオタイプすなわち歴史性が薄く、個性をより強調するのが「キャラ」です。「ステレオタイプ<<個性」とでも書けるでしょうか。

私はことばのことを研究しているのですが、この公式は容姿や行動も含めてのことです。「お茶の水博士」は「老博士」の強いステレオタイプを背負っていますが、あの巨大な「鼻」が個性の部分を担っていると言えるでしょう。

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