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2009年2月25日 (水)

シンポジウム「メディア・教育と役割語・発話キャラクタ」

3月28日のシンポジウムのご紹介です。

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概要:
役割語・発話キャラクタという、キャラクター書き分けのための言語技術が、芸術、報道、教育、翻訳等の領域にどのような陰を落としているか。我々はことばの使い手として、その事実にどのように向き合っていくかという問題について、芸術、報道、教育等の各方面の専門家が経験に基づいて意見を交わす。

ファシリテータ:
金水 敏(きんすい・さとし)
1956年大阪生。大阪大学大学院文学研究科教授。一番最初に見た映画の記憶は「モスラ」(初代)。幼少時に見た「マタンゴ」のラストシーンはトラウマとなった。小学校入学前から少年サンデー講読。テレビアニメ「鉄腕アトム」と「ウルトラQ」の初回は鮮明に覚えている。著書に『ヴァーチャル日本語 役割語の謎』(岩波書店、2003)、編著に『役割語の研究の地平』(岩波書店、2007)。

シンポジスト:
(50音順)

阿藤 智恵(あとう・ちえ)
1968年大阪生。大阪大学文学部日本学科卒。加藤健一事務所俳優教室を経て俳優業のかたわら間宮啓行氏、高見亮子氏、鐘下辰男氏らの演出助手をつとめ、劇作家に。現在はフリーで劇作・戯曲翻訳・演出を行っている。主な戯曲作品として『セゾン・ド・メゾン~メゾン・ド・セゾン』平成13年度文化庁舞台芸術創作奨励賞佳作、『中二階な人々』平成14年度文化庁舞台芸術創作奨励特別賞。

太田 眞希恵(おおた・まきえ)
NHK放送文化研究所・専任研究員。1991年、NHK入局。ディレクターとして、沖縄放送局・報道局などでドキュメンタリー番組や情報番組を制作。2007年よりNHK放送文化研究所メディア研究部で放送用語を研究。

恩塚 千代(おんづか・ちよ)
大阪府立大学大学院、人間文化学研究科(博士課程)修了後、2000年度より韓国の国立大学に客員教授として赴任。その後、高麗(コウリョ)大学、弘益(ホンイク)大学を経て、現在は韓国国立・江原(カンウォン)大学日本学科、招聘教授。研究分野は日本語教育における日本語の音韻認識と表記の問題。韓国日本語学会、韓国日語日文学会、韓国日本言語文化学会等の常任理事、在韓日本語講師研究会の運営委員を務めながら、各大学での日本語の教科書執筆・監修を担当。その際に問題となる、教科書における役割語の扱いについて思考中。

鄭 惠先(ちょん・へそん)
1967年生まれ。大阪府立大学大学院で博士(学術)学位取得。現在、長崎外国語大学外国語学部准教授。専門は社会言語学、日韓対照言語学。主な業績に「方言意識の日韓対照-役割語翻訳の観点から-」(『日本語科学』第23号、2008)、「 日本語と韓国語の役割語の対照―対訳作品から見る翻訳上の問題を中心に―」(『社会言語科学』第8巻第1号,2005)、「日本語人称詞の社会言語学的研究」(大阪府立大学 博士学位取得論文、2003)などがある。

本浜 秀彦(もとはま・ひでひこ)
1962年那覇市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。新聞記者などを経て米ペンシルバニア大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。専攻は比較文学、メディア表象論。共著に『沖縄文学選―日本文学のエッジからの問い』、論文「国家イベントにおける「海」の表象と視覚の政治学」、「手塚治虫のオキナワ表象」ほか。

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